情報が氾濫する現代社会において必須のスキルを学ぶ『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』中室牧子&津川友介

こんにちは、小松由和(@komaty)です。

 

今日の内容は、最近読んだ本の紹介、書評です。

 

突然の質問ですが、

・メタボ健診を受けていれば長生きできるのか?

・テレビを見せると子供の学力は低下するのか?

・偏差値の高い大学へ行けば収入は上がるのか?

 

「YES」or「NO」どちらだと思いますか?

 

今回紹介する本は、

これらの質問を見て「そりゃそうだろう」「ケースバイケースだと思うけど、正しい関係じゃないのかな」など、

「YES」または「YES」に近い、と思われた方にぜひおすすめな本です。笑

 

今回読んだのはこちらの本。

『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』著:中室牧子,津川友介

 

この本をおすすめする理由

世の中には、先ほどの質問のような、もっともらしいけど間違っている情報が溢れています。

そして、残念なことに、その間違った情報を信じて、誤った選択、判断をしてしまう人で溢れています。

 

人生は、どの学校に入るか、どの会社に入るか、といった大きい選択から、今日のランチは何食べるようか、これを買おうか、といった小さい選択まで、数多の選択で成り立っています。

今の自分は、過去の自分がたくさんの選択、判断をしてきた結果です。

 

人生が選択の連続と考えると、より良い人生(より良い結果)を生きようとすれば(より良い結果を未来で得ようとするならば)、

あらゆる選択、判断において、正しい(自分にとって)と思える選択、判断をしていく必要があります。

 

では、その正しい選択、判断をするためには、できるようになるためには、どうすればよいのか?

そのヒントが今回紹介する本の内容です。

 

情報が氾濫する現代社会に必須な考え方が学べる本です

この本は、

「因果推論」の考えかたが学べる本です。

 

「因果推論」と聞くと、「えっ・・・難しそう・・」と思われるかもしれませんが、 本の内容は簡単にわかりやすく説明されています。

 

例えば、身の回りでよくありそうなことで(再出)、

・メタボ健診を受けていれば長生きできるのか?

・テレビを見せると子供の学力は低下するのか?

・偏差値の高い大学へ行けば収入は上がるのか?

どれもそれっぽくて、たしかにそうだろうなぁと「YES」と答えてしまいそうです。

 

1つめのメタボ健診と長生きの関係性について、「メタボ健康を毎年受ければ、病気を早期発見・治療ができ、長生きできる」そう言われて違和感を覚える人はほとんどいないと思いますが、

答えは「NO」です。(ちなみに、3つともNOです)

 

多くの研究で、「健診を受けること」と「長生きできること」は、同時に起こっているだけで(相関関係にすぎない)、健診を受けたから長生きできたわけではない(因果関係ではない)という結果が出ています。

 

このような、「もっともらしいけど、本当は間違っている根拠のない通説」が世の中には溢れています。

 

世の中に溢れる間違った情報に踊らされている多くの現代人

経済学では、

・相関関係
2つの事柄に関係があるものの、その2つは原因と結果の関係にないもののこと

・因果関係
2つの事柄のうち、どちらかが原因で、どちらかが結果である状態

と定義していて、

相関関係と因果関係を混同してしまう人がほとんどなため、根拠のない情報に振り回され、誤った判断をしてしまう人が大勢います。

 

むしろ、世の中の多くのマーケティング、広告、宣伝などで、相関関係があるだけなのに(または他の要因が原因かもしれないのに)うまく見せて、あたかも因果関係があるように巧みに消費者を騙しているケースは数え切れないほどあります。(いわゆる誇大広告)

 

例えば、「この商品を1ヶ月使ったら、こんな結果が出ました!」という実績で宣伝している商品の場合、その結果はまったくの偶然かもしれないし、他に影響している要因があるかもしれない。

でも、その実績を見て因果関係があると判断して、商品を購入して試してみるものの効果は出ない・・

ありがちですよね。

これも、本当に因果関係があるかどうか、正しく見抜けていない典型的な例。

 

では、どうすれば相関関係と因果関係を見抜けるのか?

そこで必要となってくるのが、相関関係と因果関係を見抜くために必要な考え方「因果推論」。

 

「因果推論」とは、相関関係と因果関係を正しく読み解く方法論です。

 

つまり、「因果推論」を身につければ、世の中に溢れる間違った情報を見抜き、正しい判断のもと生活をしていくことができるようになるわけです。

 

本書では、因果関係を確認するためのチェックポイントや、「因果推論」の考えるステップを説明されています。

本の中にも出てきますが、19世紀を代表するアメリカの思想家、作家であるラルフ・エマーソンはこう言っています。

「軽薄な人間は運勢を信じ、強者は因果関係を信じる」。

 

根拠のない情報に自分の人生を振り回されることなく、正しい情報を見抜いて正しい判断と選択を自分でできる人生にしたいですよね。

 

「因果推論」はデータ氾濫時代に必須の教養

「本当はこんなはずじゃなかった!」

「おいおい、言ってたことと違うじゃん!」

「だまされた!」

などなど、生活においてこれらの後悔シチュエーションがある人は、その行動の判断の基になった情報が間違っていた可能性が高いかもしれません。

事前に取得した情報が正しいのかどうか、「因果推論」によって見抜けていれば、残念か結果をもらたすことは防げたかもしれません。

 

今回紹介した本は「因果推論」の必要性や考え方が学べるので、おすすめです。

 

「因果推論」について、1冊の本からだと、著者の偏った考えのみ取得することになってしまう可能性が高いので、もう1冊「因果推論」関係の本から別視点の知識を得たいなと思い、下の本を予約購入しました。(これから発売)

シカゴ大学助教授の伊藤公一朗さんの本です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

 

情報が氾濫する現代社会、これからの社会において、正しい情報を見抜く因果推論が欠かせないことがわかりました。

今回ご紹介した本、とてもおすすめなのでぜひ一読ください。

 

以上、「情報が氾濫する現代社会において必須のスキルを学ぶ『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』中室牧子&津川友介」でした!

それではまた!

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