これから個人で仕事をしていきたいと考えている人に伝えたい、コンセプトの作り方

こんにちは、小松由和(@komaty)です。

 

先日、個人の人がケータリングや飲食を仕事にしたい時の「コンセプトの作り方、考え方」についてレクチャーする機会がありました。

 

質問は、

「仕事やビジネスにおいて、コンセプトが重要なこと、大事なことはわかっているんですが、

具体的にどうやってコンセプトを作っていけばいいのかわかりません。」

という内容のもの。

 

私もコンセプトはビジネスにおいて、最も重要なポイントだと考えています。

 

コンセプトがグダグダなビジネスで、どんなに凄腕のスタッフが頑張ったとしても良い結果になる可能性は限りなく低いですが、

文句なしのコンセプトであれば、誰が担当してもうまくいく可能性は高いです。もちろんスタッフが良ければより良い結果に恵まれることは間違いないですけど。

 

今回このような質問を頂いて、独立して6年程度の経験ながら、私なりの知識と経験でコンセプトの作り方について、現在考えるひとつの解を提示してみたわけですが、

 

自分の場合はコンセプトをどのように考えてつくっているのか?

どういったポイントを押さえてコンセプトを作っていけばいいと思っているか?

など、

あらためて考え直すことで、自分の思考が整理されて自分にとっても良い機会になったので、今回整理してまとめておきたいと思った次第です。

 

個人がケータリングをはじめとした飲食ビジネスをこれから始めたい人を対象として整理したコンセプトの作り方の内容ですが、

どんなビジネスにもほとんど応用可能な考え方だと思っていますので(特にフリーランスや自営業者向けの内容なのかなと)、機会があればご参考になさって頂けるとありがたいです。

コンセプトの作り方

【大前提】目標を明確にする

「ケータリングをはじめたい。」

「自分のお店を開いて成功したい」

「自分の開いたカフェでたくさんの人に喜んでもらいたい」

多くの人が上記のような漠然とした想いや気持ちで独立しています。

それらが一概に悪いというわけではないですが、長い目で見たときに時間やお金といった希少な資源を無駄に使ってしまう結果になります。

 

かくいう私も、漠然と「自分のお店が持ちたい」という想いで事業をスタートして、走りながら色々なことがわかってきた今だから思います。

「もっと明確に目標を立てていたら、遠回りする必要がなかった」

と。

 

漠然とした想いや気持ちを深掘りしていきましょう。

 

やりたいことの目標は何でしょうか?

ケータリングをはじめてどういう状態になるのが目標でしょうか?

自分のお店がどうなれば、あなたにとっての成功ですか?

自分のカフェで1日10人にそう思ってもらえることが目標でしょうか?

 

このように同じ飲食業、レストラン業でも、

「なにを達成したいのか?」

「手に入れたい価値はなにか?」

という目標は人それぞれです。

 

そして、目標によって、目標達成に必要な方法や手段は大きく変わってきます。

 

毎日10人の人にお店に来てもらってお金を払ってもらうことと、

毎日100人の人にお店に来てもらってお金を払ってもらうことは、

お店のコンセプトもメニューも値段設定もすべて、最適なアプローチは変わってきます。

 

まず最初にすべきことは、

漠然と目標を立てるのではなく、

自分が手に入れたい価値をもっと具体的にして、明確な目標を立てる必要があります。

 

そうしないと、時間やお金を無駄に使ってしまって目標達成に向けて遠回りすることになってしまうのです。

 

【コンセプトの3つの考え方】

最初の大前提の目標が明確にできたら、コンセプトを考えていきます。

コンセプトはむやみやたらに考えてもうまくいきません。

コンセプトを考える上で、3つのポイントをバランス良く押さえると、持続可能なコンセプトが作れます。

 

【コンセプトの3つの考え方】<①自己分析>

1つめが自己分析です。

 

「自分は何が好きなのか」

「自分は何が得意なのか」

「何に対して情熱が注げるのか」

「何であれば他者よりもうまくできるのか(差別化できるのか)」

を考える必要があります。

 

まったく興味ないことが、うまく流行りに乗って利益がたくさん出て儲かったとしても、自分が好きでも得意でもなければ、やる気が続かないし、継続して良い結果を生み出せる可能性は低いので、早晩うまくいかなくなるでしょう。

 

コンセプトは、自分が好きなことや得意なことであるべきです。

 

好きなことや得意なことはあるけど、他者よりもうまくできるか、差別化できるかといったら、なかなか思いつかない・・・という方も多いかもしれません。

 

そんな方にオススメの方法を2つ。

 

1つめは、友達や知り合いに聞いてみること。

自分では得意なことと思っていないことが意外と他人から見たら特徴のあることや差別化になることだったりします。

自分だけだと客観的になりにくいので、他者から「客観的な意見をもらう」方法ですね。

 

2つめは、単体では勝負できなくても、それらを重ね合わせていくことで「自分なりの強み」にできるということ。

1つの特徴で100人に1人になるのは難しいかもしれませんが、10人に1人の2つの特徴を掛け合わせると100人に1人になることもできます。

 

例えば、

料理が得意で「料理教室の先生」をやっていたとして、料理教室の先生だけで勝負するとなると他にも料理教室の先生がたくさんいて埋もれてしまいますが、

ヨガも得意だから「ヨガの先生」もできたとしたら、ヨガの先生だけだと同じく埋もれてしまうところが、

「料理教室の先生」と「ヨガの先生」の2つの特徴を掛け合わせることで、

ヨガの後に体に優しい料理も教われる教室、として一目置かれる特徴のある立場になることが可能です。

 

1つの特徴だけでは、10人に1人の特徴だとしても、1/10×1/10と2つの特徴を掛け合わせることで100人に1人の特徴にすることができるのです。

 

【コンセプトの3つの考え方】<② 外部要因>

2つめは、外部要因。

 

どんなに自分が好きなことでも、それを必要とする人、お金を払ってもいいと思う人がまったく存在しなければ、商売、ビジネスとして成立しません。

需要と供給を考慮する必要があります。

 

商品やサービスに対して価値を感じた人が対価=お金を払ってくれる。

これが商売の基本です。

 

自分が好きなこと、得意なこと、の需要があるのか?

逆の考え方でもOKです。

とある需要に対して、自分が供給することができるのか?

 

需要と供給のバランスも気をつけなければいけません。

 

例えば、安くて美味しい牛丼を作ることが得意な人がいて、オフィスで働く男性サラリーマンには需要があるから、これから店舗をつくって牛丼で勝負していこうといっても、牛丼チェーンが市場を支配してしまっているので、うまくいく可能性は非常に低いでしょう。

いくら自分の好きなことの需要があるとしても、すでに供給者がたくさんいたら新参者が勝負に勝つことはなかなか大変です。

 

「需要」「供給」

どちらか一方だけではなく、両方をバランス良く考慮する必要があります。

 

また、需給バランスが悪いところがチャンスでもあるので、

 

基本的には、

自分が好きなこと、得意なことで、

需要があり、供給が少ない、

状況であれば大チャンスです。

 

まあ、なかなかそんな状況は少ないので、多くの場合は、

自分が好きなこと、得意なことで、

需要があり、供給もある程度ある、

といった状況で、他の供給に負けないように差別化して勝負していくことになります。

 

自分の商品、サービスが、「誰にとってどんな価値があるのか」という外部要因を忘れてはいけません。

 

【コンセプトの3つの考え方】<③ビジネスモデル>

3つめは、ビジネスモデル。

飲食店であれば、どんなに美味しい料理を出していても、利益が出る事業性がないと継続できません。

 

お客様に価値を提供して喜ばれつつも、利益を出していける仕組み=ビジネスモデルを考えないといけません。

 

利益を出すことも大事ですが、同時に最近ではCSR(企業の社会的責任)と呼ばれるような、社会的責任や社会的意義があるビジネスでないと魅力的にならず、お客様は離れていってしまいます。

具体的な例で言うと、地球環境に大きな負担を強いる代わりにお客様に安く商品を提供できたとしても、そのような形で儲かるのは一時的で、継続性はありません。

 

【コンセプトを考える上での2つの注意ポイント】

<①3つの考え方はバランスよく考える>

コンセプトを考える上での【3つの考え方】

①自己分析

②外部要因

③ビジネスモデル

この3つはバランス良く考えながらコンセプトを考えないといけません。

 

自分が好きで得意なことで、それを必要とする需要があったとしても、値段設定や利益構造などのビジネスモデルがめちゃくちゃで、たくさん売れても1円も利益が出ていなければ、継続することはできません。

 

ビジネスモデルがしっかりしてて、提供してるサービスに対して需要もあったとしても、提供してるサービスが自分がまったく好きではないことであったとしたら、これも継続することは難しいでしょう。

 

「自分が好きなこと」

「需要と供給といった外部要因」

「継続して事業ができるようなビジネスモデル」

この3つをバランス良くクリアできるコンセプトが良いコンセプトと言えるでしょう。

 

<②差別化できる特徴づけも忘れずに>

ビジネスでは、自分とお客様だけでなく、第三者の競合も考慮する必要があります。

多くの競合から自分の商品サービスを選んでもらうには、独自の魅力や特徴があり差別化されていないといけません。

 

1つめの注意ポイントとして、バランスよく考えることといったそばからあれですが、

全体のバランスを意識しすぎると特徴のないコンセプトになってしまう点は気をつけなければいけません。

逆に、

差別化、特徴づけを意識しすぎると偏りすぎて大事なものが抜け落ちたようなコンセプトになってしまう危険もあります。

 

特徴があり差別化できながらも、自己分析、外部要因、ビジネスモデルのバランスのとれたコンセプトにまとめていくことが重要です。

 

【コンセプトができたら】

これまでの考え方で、コンセプトができたらずっと安心というわけではありません。

「優れたコンセプトができれば、ずっと安泰でしょう!」

などと、そんな甘くないのがビジネスの世界ですね。

それはなぜか?

 

コンセプトの3つの考え方が常に変化するものだからです。

 

自分の好きや得意なことも、日々の体験や経験によって変わることもありますし、

外部要因は特に変わりやすい項目です。

ビジネスモデルだって、一時的にはうまくいってても、仕入価格が大きく変わってしまうなど、何かしら変わる可能性を持っています。

 

そのような変化に負けずに継続していくためにはどうすればよいか?

 

ここでは2つのポイントを説明します。

 

<①継続的に生産性を上げていく>

常に現状に満足せずに生産性を継続して上げていく。

失敗があれば失敗しないように工夫して、もっとこうしたらよさそうと思えば実験してみて、改善を繰り返すこと。

 

<②変化にうまく適応していく>

自分の好きなこと得意なこと、外部要因、ビジネスモデル、常に変動する可能性がある中でビジネスを継続していくためには、自分がその変化にうまく適応していかなければいけません。

 

例えば、

「去年まではこの方法でうまくいってたからこの方法は絶対変えない!」

といった考える人は多いですが、このパターンは非常に危険です。

Appleや日本だとソフトバンク、ソニーなど有名な大企業だとしても、1つの事業に固執することなく、時代の変化にあわせて様々な事業を展開してうまく危機をのりきっています。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

 

日々ビジネスをしていると、結局重要なことはコンセプトに行き当たることがほとんどです。

 

自分もそうでしたが、なかなか未経験で初めての状態で、最適なコンセプトを作ることは難しいかもしれませんが、だからこそコンセプトの重要性を経験者から伝えるべきではないかとも思います。

 

まだ今後もコンセプトについての考え方は変わっていくと思いますが、振りかえる意味でも良い機会となりました。

 

以上、「これから個人で仕事をしていきたいと考えている人に伝えたい、コンセプトの作り方」でした!

それではまた!

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