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【基本解説】「Atlassian」米国で注目度が高いソフトウェア開発を加速させる開発管理SaaSサービス

以前はソフトウェアと言えば買い切りのオンプレミス型が主流でしたが、現在はクラウド型のSaaSサービスが増えています。

SaaSサービスの場合、機能の追加や不具合の修正などの更新があるのが特徴で、さらにクラウド上で利用するため、オフィスに限らず自宅や出先などでも同じ環境で作業ができるというメリットがあります。

働き方改革や新型コロナウイルス感染症などの影響でリモートワークを導入する企業も増えており、従来使用していたシステムやツールを見直す企業も多くなっています。

今回はソフトウェア開発を行う企業向けに多くのSaaSサービスを提供しているAtlassianに注目してみました。

Atlassianとは

Atlassian公式サイト:https://www.atlassian.com/ja

Atlassianとは、2002年設立のオーストラリア発ソフトウェア企業

Atlassianは2002年に設立された比較的新しいソフトウェア企業です。

エンタープライズソーシャルウェアベンダーと評されていて、オープンソースではないもののコードの閲覧や修正が許可されています。

さらに他社のサービスを買収することで、より事業の幅を広げています。

日本にもオフィスがあり、国内での事業展開も注目されています。

元々はオンプレミス型でしたが、現在ではクラウドに対応したSaaSサービスを提供しています。

クラウド型の製品はオンプレミス型と比べて、新機能が比較的短いサイクルで投入されるため、どんどん魅力的な製品に進化していくのが特徴です。

ソフトウェア開発者向けのサービス

Atlassianが提供するサービスはソフトウェア開発を行うエンジニア・プログラマーを対象としたもので、主にソフトウェア開発を行う企業などの法人向けにソフトウェアを開発、販売しています。

一般的な利用者を対象としたツールも開発しており、特にアジャイルソフトウェア開発に役立つサービスを提供することに力を入れています。

Atlassian自体がアジャイル開発を実践していることもあり、利用者の目線に立ったサービスの提供が可能となっています。

AtlassianのJiraとは

Jiraはチケット管理システム

JiraはAtlassianが開発したチケット管理システムです。

アジャイル開発を行う中で、タスクをチケットとして登録し、人口状況などを管理するシステムです。

カスタマイズ性に優れているというのが大きな特徴で、拡張機能を使うことによってさまざまな方法でアウトプットを行うことも可能です。

AtlassianはJiraの他にも開発者向けのサービスを提供していますが、Jiraとそれらのシステムの連携が優れていること、他社が提供する多くの外部サービスとも連携が可能なことが支持される理由の一つです。

Jiraの各製品

元々はJiraというサービスからスタートしましたが、そこにインストールするという形でJira AgileやJira Softwareなどのアドオンが実装されました。

現在ではそれらのアドオンは製品に組み込まれ、Jira Core、Jira Softwareなどの製品になりました。

中でもJira Coreは最もシンプルなタスク管理用のシステムです。

Jira Coreをベースとして、スクラム開発に適した機能が搭載されたのがJira Software、ヘルプデスク機能が搭載されたのがJira Service Deskというように分かれているので、必要なものだけを使ってもいいですし、いくつかの製品を併用することも可能です。

Atlassianの主な製品

Jira Software

Atlassianの製品の中でも特にメジャーな製品の一つです。

アジャイル開発でのプロジェクトを管理するために使われることが多いツールです。

プロジェクトのタスクや課題をチケットとして可視化し、作業の割り当てや期限の設定などの管理、全体の進行状況や自分のタスクの確認、プロジェクトの振り返りや改善に役立つレポートの作成などができます。

また検索機能が優れており、たくさんのタスクの中からさまざまな条件によって、目的のタスクを素早く見つけ出すことが可能です。

Jira Service Desk

Jiraにヘルプデスク機能を搭載した製品で、問い合わせ窓口として使えるポータルサイトを作ることができます。

よくある質問などは担当者がポータルサイトにまとめておけば、いちいち問い合わせに対応する必要がなくなりますし、問い合わせる側も返事を待たずにすぐに解決方法を見つけることができるため、業務の効率化を図ることができます。

FAQでのセルフサポートにより全体の問い合わせ件数を大幅に減らせ、個別対応が必要なサポートについては、緊急度や対応状況などがわかりやすく可視化され、リクエストタイプの設定により課題を整理しやすくなるなど、迅速な対応が可能になり、対応漏れなどのミスも防ぐことができます。

Confluence

Confluenceは社内wikiのようなものを作ることができるサービスです。

社内にあるさまざまな情報、ナレッジをまとめることによって、誰に聞けばいいかわからない、どこに情報があるかわからないということを防ぎ、無駄なく業務に活かすことができます。

Jira Service Deskと合わせて使うことによって、過去にあった解決済みの問い合わせ内容を回答として提示することもできますし、新人教育などに活かすことも可能です。

誰でも閲覧できる状態にすることも可能ですし、必要な場合には特定の人にしか閲覧できないように権限を設定することもできるので、さまざまな場面で使うことができるツールです。

Opsgenie

Opsgenieは常時稼働するサービスを運用する際に、インシデントを管理するためのツールです。

24時間体制でサービスを運用し続けるためには、さまざまな監視ツールを使って夜間や休日などのオンコール体制を作る必要がありますが、監視ツールからのたくさんの通知や担当者以外への通知、オンコールで通知に気付けないなどトラブルもつきものです。

Opsgenieではアラートを一元管理し、必要な通知が必要な人にされるように設定が可能で、さらにメールなどでは気付きにくいオンコールを電話ですることができるなど、利便性が高くなっています。

担当者がアラートに対して反応しない場合は他の人に通知をするなどのエスカレーションの設定も可能で、確実にアラートに対応できるよう工夫されています。

Trello

Trelloは付箋のような感覚で使うことができるタスク管理ツールです。

元々は他社のサービスでしたが、買収によってAtlassian社の提供するサービスの一つとなりました。

CardをBoard上のListに追加、移動することによってタスクを管理するため、ボードに付箋を貼っていくような感覚で使うことができます。

Boardはいくつも作成することができるため、自分用のタスクリストとしても使えますし、共有してチーム全体の分担や進行状況を確認するためにも使うことができます。

モバイル端末上でもタスクの確認や更新ができ、出先やリモートワーク中などでもリアルタイムで状況の確認や共有が可能です。

Atlassianの評価評判・口コミ

AtlassianのTwitterでの評価評判・口コミ

Atlassianは残念ながら日本ではまだメジャーとは言い難い企業です。

しかしエンジニアを中心とした特定の人の間では有名な企業であり、またAtlassianは知らなくてもJiraやTrelloなどのサービスは知っている、使っているという人も多いようです。

Atlassianはエンジニアにおすすめのサービス

Atlassianのサービスの多くがエンジニア向けのもので、誰にでも使える万能なツールというわけではありません。

だからこそアジャイル開発でソフトウェアを作るエンジニアにとっては、痒いところに手が届く便利なツールとなっているとも言えます。

Atlassianの製品は無料で使えるものも多く、製品間の連携でより使いやすくなるため、まずは試しに使ってみるのがおすすめです。

 

以上、「【基本解説】「Atlassian」米国で注目度が高いソフトウェア開発を加速させる開発管理SaaSサービス」でした。それではまた。