生活や仕事に役立つライフハック、お得な情報を発信しています。⚠️記事内にPRを含みます

e-Taxとは?メリットとデメリット、始め方をやさしく解説

「確定申告の時期が近づいてきたけど、e-Taxって聞いたことはあるけどよく分からない」

「税務署に行く時間がないから、自宅で申告できたらいいのに」

「e-Taxって難しそうだけど、本当に便利なの?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

確定申告は年に一度の重要な手続きですが、税務署の混雑や書類の準備など、多くの方が負担に感じています。

そんな中、インターネットを使って自宅から確定申告ができる「e-Tax」が注目を集めています。

本記事では、e-Taxの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、実際の始め方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

e-Tax(イータックス)とは?

e-Tax(国税電子申告・納税システム)は、国税庁が提供するインターネットを利用した税務手続きのオンラインサービスです。正式名称は「国税電子申告・納税システム」といい、確定申告や各種申請・届出などの手続きを、インターネットを通じて行うことができます。

e-Taxで何ができるの?

e-Taxでは、主に以下のような手続きが可能です:

  • 所得税の確定申告:個人事業主やフリーランス、副業収入がある方の確定申告
  • 青色申告承認申請:青色申告特別控除を受けるための申請
  • 消費税の申告:課税事業者の消費税申告
  • 各種届出・申請:開業届、廃業届などの提出
  • 納税証明書の交付請求:オンラインでの証明書請求

従来は税務署の窓口で行っていたこれらの手続きが、24時間365日(メンテナンス時を除く)、自宅やオフィスから行えるようになりました。

e-Taxのメリット:なぜ多くの人が利用するのか

1. 時間と場所を選ばない

最大のメリットは、税務署に足を運ぶ必要がないことです。確定申告時期の税務署は非常に混雑しており、待ち時間だけで数時間かかることも珍しくありません。e-Taxなら、深夜や早朝でも、自分の都合の良い時間に申告できます。

2. 青色申告特別控除が最大65万円に

2020年分の確定申告から、青色申告特別控除の要件が変更されました。e-Taxで申告すると、最大65万円の特別控除を受けることができます。紙での申告の場合は最大55万円となるため、e-Taxを利用するだけで10万円分の控除額が増えることになります。

3. 還付金の振込が早い

e-Taxで申告した場合、還付金の処理が優先的に行われます。通常、e-Tax申告の場合は2〜3週間程度で還付されますが、書面申告の場合は1〜1.5ヶ月程度かかることがあります。

4. 添付書類の省略が可能

医療費の領収書や源泉徴収票など、一定の書類については提出を省略できます。ただし、税務署から提出を求められた場合に備えて、5年間は保管しておく必要があります。

5. 計算ミスが減る

e-Taxシステムでは、入力した数値を自動計算してくれるため、計算ミスのリスクが大幅に減ります。また、入力漏れがあった場合はエラーメッセージが表示されるため、申告書の不備も防げます。

e-Taxのデメリット:注意すべきポイント

1. 初期設定が複雑

e-Taxを始めるには、マイナンバーカードや利用者識別番号の取得、電子証明書の準備など、いくつかの事前準備が必要です。特に初めての方にとっては、この初期設定がハードルになることがあります。

2. システムエラーのリスク

インターネットを利用するため、通信障害やシステムメンテナンスなどで利用できない時間帯があります。申告期限ギリギリに作業する場合は、システムトラブルで申告できないリスクがあります。

3. パソコンやスマートフォンが必要

当然ですが、インターネットに接続できる端末が必要です。また、推奨環境(ブラウザのバージョンなど)を満たしていないと、正常に動作しない場合があります。

4. 操作に慣れるまで時間がかかる

初めて使う方にとっては、画面の操作方法や入力方法に戸惑うことがあります。ただし、一度慣れてしまえば、2年目以降は前年のデータを引き継げるため、格段に楽になります。

e-Taxの始め方:3つのステップ

ステップ1:必要なものを準備する

e-Taxを始めるには、以下のいずれかが必要です:

  • マイナンバーカード方式:マイナンバーカードとICカードリーダー(またはマイナンバーカード対応スマートフォン)
  • ID・パスワード方式:税務署で発行される利用者識別番号とパスワード

マイナンバーカード方式の方がセキュリティが高く、今後の主流となることが予想されます。

ステップ2:e-Taxの利用開始手続き

国税庁のe-Taxホームページから、利用開始の手続きを行います。マイナンバーカード方式の場合は、カードの電子証明書を読み取って本人確認を行います。ID・パスワード方式の場合は、事前に税務署で本人確認を行い、利用者識別番号を取得する必要があります。

ステップ3:確定申告書等作成コーナーで申告

準備が整ったら、「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、画面の指示に従って必要事項を入力していきます。収入や控除の内容を順番に入力すると、自動的に税額が計算されます。

会計ソフトとの連携でさらに便利に

e-Taxをより効率的に活用するには、会計ソフトとの連携がおすすめです。日々の取引を会計ソフトに記録しておけば、確定申告時には自動的に必要な数値が集計され、e-Taxへの転記も簡単になります。

特に個人事業主やフリーランスの方に人気なのが、クラウド型の会計ソフトです。例えば、マネーフォワード クラウド確定申告なら、銀行口座やクレジットカードと自動連携して取引を記録し、確定申告書の作成からe-Taxでの申告まで、一連の流れをスムーズに行うことができます。

会計ソフトを使うメリット

  • 日々の記帳が簡単:レシート撮影やデータ自動取得で入力の手間を削減
  • 確定申告書の自動作成:必要事項を入力するだけで申告書が完成
  • e-Tax連携機能:作成した申告書をそのままe-Taxで送信可能
  • 税理士への相談:分からないことがあれば専門家にオンラインで相談できる

初めての確定申告で不安な方も、会計ソフトのガイド機能を使えば、迷うことなく申告書を作成できます。

e-Taxでよくある質問

Q1. スマートフォンだけでもe-Taxは使える?

A. はい、使えます。2019年からスマートフォン専用画面が用意され、年々機能が拡充されています。マイナンバーカード対応のスマートフォンなら、カードリーダーも不要です。

Q2. e-Taxで申告を間違えた場合はどうすればいい?

A. 申告期限内であれば、何度でも訂正して再送信できます。最後に送信したデータが正式な申告として扱われます。申告期限後の場合は、修正申告または更正の請求を行います。

Q3. e-Taxのセキュリティは大丈夫?

A. e-Taxでは、電子証明書による本人確認、データの暗号化、なりすまし防止など、高度なセキュリティ対策が施されています。マイナンバーカード方式を利用すれば、より安全に利用できます。

まとめ:e-Taxで確定申告をもっと楽に

e-Taxは、確定申告を効率化する便利なシステムです。初期設定に少し手間がかかりますが、一度設定してしまえば、毎年の確定申告が格段に楽になります。

特に青色申告を行う個人事業主の方は、e-Taxを利用することで最大65万円の特別控除を受けられるため、節税効果も期待できます。

さらに効率的に確定申告を行いたい方は、会計ソフトとの併用がおすすめです。日々の経理処理から確定申告まで、一貫してデジタル化することで、事務作業にかかる時間を大幅に削減できます。

まずは今年の確定申告から、e-Taxにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば手放せないツールになるはずです。

確定申告の準備を始める前に、会計ソフトの導入も検討してみてください。e-Taxと会計ソフトの組み合わせで、確定申告の負担を最小限に抑えることができます。