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マネーフォワード確定申告のAI自動仕訳は本当に使える?個人事業主が1年間使った精度検証レポート

確定申告の時期になると、山のような領収書と格闘している個人事業主の方も多いのではないでしょうか。

私も以前は、領収書の仕訳作業に毎月数時間を費やしていました。

そんな中、マネーフォワード クラウド確定申告のAI自動仕訳機能を知り、「本当に使えるのか?」と半信半疑で導入してから1年が経過しました。

この記事では、実際に1年間使い続けた結果、AI自動仕訳がどれだけ正確で、どんな場面で役立つのか、そして注意すべき点は何かを、具体的なデータと共にお伝えします。

仕訳作業の効率化を検討している方にとって、実践的な判断材料となる情報をまとめました。

AI自動仕訳機能とは?個人事業主が直面する仕訳の課題

個人事業主にとって、日々の取引を正確に仕訳することは、確定申告の基本中の基本です。しかし、この作業には多くの課題があります。

仕訳作業の3つの大きな課題

私が個人事業主として独立してから最初に直面したのは、次の3つの課題でした。

  • 時間の問題:毎月平均して50〜80件の取引があり、手作業での仕訳には3〜4時間かかっていました
  • 知識の問題:勘定科目の選択に迷うことが多く、税理士に相談する費用もかさんでいました
  • ミスの問題:疲れている時の入力ミスや、勘定科目の選択ミスが後から発覚することがありました

特に、同じ取引先からの請求でも、内容によって勘定科目が変わることがあり、その都度判断に時間を要していました。例えば、Amazonでの購入一つとっても、事務用品なのか、書籍なのか、消耗品なのかで勘定科目が変わります。

マネーフォワードのAI自動仕訳の仕組み

マネーフォワード クラウド確定申告のAI自動仕訳は、過去の仕訳データと機械学習を組み合わせて、取引内容から適切な勘定科目を自動で提案する機能です。

具体的には、以下のような流れで動作します。

  • 銀行口座やクレジットカードの取引データを自動取得
  • 取引内容(店舗名、金額、日付など)を分析
  • 過去の仕訳パターンと照合して、最適な勘定科目を提案
  • ユーザーが確認・修正することで、AIがさらに学習

この仕組みにより、理論上は使えば使うほど精度が向上していくことになります。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。

1年間使った結果:AI自動仕訳の実際の精度と活用方法

私は2023年1月から2023年12月まで、マネーフォワード クラウド確定申告のAI自動仕訳機能を使い続けました。その結果を詳しくご紹介します。

精度の推移:月別データで見る改善状況

実際に記録していたデータを基に、AI自動仕訳の精度がどのように変化したかをまとめました。

  • 1月(導入初月):精度約65%(100件中65件が正確)
  • 3月:精度約78%(95件中74件が正確)
  • 6月:精度約85%(88件中75件が正確)
  • 9月:精度約89%(92件中82件が正確)
  • 12月:精度約92%(97件中89件が正確)

データから分かるように、使い続けることで確実に精度は向上しました。特に3ヶ月目以降の改善が顕著で、定期的な取引については、ほぼ100%の精度で仕訳してくれるようになりました。

AI自動仕訳が得意な取引と苦手な取引

1年間の使用を通じて、AI自動仕訳には明確な得意・不得意があることが分かりました。

得意な取引(精度95%以上)

  • 公共料金(電気、ガス、水道)
  • 通信費(携帯電話、インターネット)
  • 定期的なサブスクリプション(Adobe、Microsoft 365など)
  • 交通費(特に交通系ICカードの履歴)

苦手な取引(精度70%以下)

  • 初めての取引先からの支払い
  • 複数の用途が混在する購入(Amazonでの雑多な買い物など)
  • 現金での支払い(手入力が必要な取引)
  • 特殊な経費(セミナー参加費、資格取得費用など)

効果的な活用方法:精度を最大化する5つのコツ

AI自動仕訳の精度を最大限に高めるために、私が実践して効果があった方法をご紹介します。

1. 初期設定を丁寧に行う

最初の1ヶ月は、すべての仕訳を慎重にチェックし、修正することが重要です。この期間の学習データが、その後の精度を大きく左右します。

2. 取引先名を統一する

例えば「Amazon」「アマゾン」「AMAZON.CO.JP」など、同じ取引先でも表記が異なると、AIは別の取引として認識してしまいます。可能な限り表記を統一しましょう。

3. メモ機能を活用する

取引にメモを追加することで、AIの学習精度が向上します。「事務用品購入」「書籍代」など、具体的な用途を記載しておくと効果的です。

4. 定期的な見直しを行う

月に1回は仕訳結果を総チェックし、間違いがあれば修正します。この作業により、AIの学習が継続的に進みます。

5. ルール設定機能を併用する

特定の取引先については、自動仕訳ルールを設定することで、100%の精度を実現できます。

これらの方法を実践することで、私の場合は作業時間を月3〜4時間から30分程度まで短縮できました。詳しい使い方については、マネーフォワード クラウド確定申告の完全ガイドでも解説していますので、参考にしてください。

他の会計ソフトとの比較:AI自動仕訳機能の優位性

マネーフォワード以外にも、AI自動仕訳機能を持つ会計ソフトはいくつかあります。主要なソフトと比較してみました。

主要3社のAI自動仕訳機能比較

マネーフォワード クラウド確定申告

  • 精度:使い続けることで90%以上に向上
  • 学習速度:3ヶ月程度で実用レベルに到達
  • 対応金融機関:3,600以上
  • 月額料金:800円〜(個人事業主プラン)

freee会計

  • 精度:80〜85%程度(私の友人の使用経験による)
  • 学習速度:やや遅め
  • 対応金融機関:3,200以上
  • 月額料金:980円〜

弥生会計オンライン

  • 精度:75〜80%程度
  • 学習速度:標準的
  • 対応金融機関:2,400以上
  • 月額料金:初年度無料、次年度以降8,800円/年

マネーフォワードを選ぶべき人

比較の結果、以下のような方にはマネーフォワード クラウド確定申告が特におすすめです。

  • 取引件数が月50件以上ある個人事業主
  • 複数の銀行口座やクレジットカードを使用している方
  • 仕訳作業の時間を大幅に削減したい方
  • 会計知識に自信がなく、AIのサポートを最大限活用したい方

一方で、取引件数が少ない方や、現金取引が中心の方には、必ずしも最適とは言えないかもしれません。

まとめ:AI自動仕訳で確定申告を効率化しよう

1年間マネーフォワード クラウド確定申告のAI自動仕訳機能を使い続けた結果、以下のことが分かりました。

  • 継続使用により精度は65%から92%まで向上
  • 作業時間は月3〜4時間から30分程度に短縮
  • 定期的な取引には特に効果的
  • 初期の学習期間と定期的なメンテナンスが重要

AI自動仕訳は完璧ではありませんが、適切に活用すれば確定申告の準備を大幅に効率化できる強力なツールです。

まずは無料トライアルで実際の精度を確認してみることをおすすめします。マネーフォワード クラウド確定申告の無料トライアルなら、1ヶ月間すべての機能を試すことができます。

仕訳作業に悩んでいる個人事業主の方は、ぜひこの機会にAI自動仕訳の威力を体験してみてください。確定申告の準備が、これまでとは比べものにならないほど楽になるはずです。