「WISEで海外送金したいけど、法人アカウントと個人アカウント、どっちを選べばいいの?」
「副業の収入受け取りには個人アカウントで大丈夫?」
「法人アカウントの方が手数料が安いって本当?」
こんな疑問を抱えていませんか?
私も最初は同じように悩みました。
結論から言うと、用途によって最適なアカウントタイプは異なります。
この記事では、WISE法人アカウントと個人アカウントの違いを、実際に両方を使用している経験から徹底的に解説します。
読み終わる頃には、あなたにぴったりのアカウントタイプが明確になり、無駄な手数料を払わずに済むようになるでしょう。
なぜWISEのアカウント選びが重要なのか?失敗すると起こる3つの問題
WISEは確かに従来の銀行送金と比べて格段に手数料が安く、送金スピードも速いです。しかし、アカウントタイプを間違えると、せっかくのメリットが半減してしまうケースがあります。
1. 税務上のトラブルに巻き込まれるリスク
例えば、フリーランスとして海外クライアントから報酬を受け取る場合、個人アカウントで受け取った収入を事業所得として申告すると、税務署から指摘を受ける可能性があります。実際、私の知人は個人アカウントで年間500万円以上の事業収入を受け取っていたところ、税務調査で「なぜ法人アカウントを使わないのか」と質問されたそうです。
2. 送金限度額の制限で困るケース
個人アカウントには送金限度額があり、大口の送金が必要な場合に複数回に分けて送金しなければならず、その都度手数料がかかってしまいます。例えば、海外不動産の購入資金1000万円を送金する場合、個人アカウントでは一度に送金できない可能性があります。
3. ビジネス機能が使えない不便さ
法人アカウントには、請求書の自動作成機能や複数ユーザーでの管理機能など、ビジネスに特化した機能があります。これらの機能を知らずに個人アカウントで事業を行うと、経理作業に余計な時間がかかってしまいます。
では、具体的にどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
WISE法人アカウントと個人アカウントの決定的な5つの違い
1. 開設に必要な書類と審査期間
個人アカウント:
- 身分証明書(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード)
- 住所確認書類(公共料金の請求書、銀行取引明細書など)
- 審査期間:通常1〜3営業日
法人アカウント:
- 法人登記簿謄本(3ヶ月以内)
- 代表者の身分証明書
- 実質的支配者の情報
- 事業内容を証明する書類(契約書、請求書など)
- 審査期間:通常3〜7営業日
個人アカウントの開設方法については、【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介で詳しく解説していますので、参考にしてください。
2. 手数料体系の違い
実は、基本的な送金手数料は法人アカウントと個人アカウントで同じです。しかし、以下の点で違いがあります:
大口送金の割引:
- 法人アカウント:月間送金額が一定額を超えると割引が適用される
- 個人アカウント:割引制度なし
デビットカードの年会費:
- 法人アカウント:無料(最大3枚まで)
- 個人アカウント:初回発行手数料1,200円
3. 送金限度額の大きな差
個人アカウント:
- 1回の送金限度額:100万円相当
- 年間送金限度額:1,000万円相当
法人アカウント:
- 1回の送金限度額:制限なし(審査により決定)
- 年間送金限度額:制限なし
4. 利用できる機能の違い
法人アカウント限定機能:
- 複数ユーザーでのアカウント管理(役割別のアクセス権限設定可能)
- 請求書の自動作成・送信機能
- 会計ソフトとの連携(Xero、QuickBooksなど)
- API連携による自動化
- バッチ送金(複数の送金を一括処理)
5. 税務処理の違い
これは見落としがちですが、非常に重要なポイントです:
個人アカウント:
- 個人の所得として処理
- 確定申告時は雑所得または給与所得として申告
法人アカウント:
- 法人の収入・支出として処理
- 法人税の対象
- 経費として計上可能
実際の利用シーン別!あなたに最適なアカウントタイプ診断
個人アカウントがおすすめの人
1. 海外旅行や留学の資金送金
年に数回程度の個人的な送金であれば、個人アカウントで十分です。例えば、子供の留学費用の送金や、海外旅行先での緊急時の資金調達などに最適です。
2. 個人投資家
海外の証券会社への入金や、海外不動産への小規模投資(年間1,000万円以下)なら個人アカウントで対応可能です。
3. 副業収入の受け取り(年間100万円以下)
副業として海外クライアントから報酬を受け取る場合、年間収入が100万円以下であれば個人アカウントで問題ありません。
法人アカウントがおすすめの人
1. 法人経営者・個人事業主
事業として海外送金を行う場合は、金額に関わらず法人アカウントを選択すべきです。税務上の処理がスムーズになり、経費計上も適切に行えます。
2. フリーランス(年間収入100万円以上)
海外クライアントからの報酬が年間100万円を超える場合、法人アカウントの利用を検討しましょう。将来的な事業拡大にも対応できます。
3. 輸出入業者
商品の仕入れや販売代金の受け取りなど、頻繁に海外送金を行う場合は法人アカウント一択です。バッチ送金機能を使えば、作業効率が格段に向上します。
知っておくべき注意点とよくある質問
Q1. 個人アカウントから法人アカウントへの切り替えはできる?
残念ながら、アカウントタイプの変更はできません。法人アカウントが必要になった場合は、新規で法人アカウントを開設する必要があります。ただし、個人アカウントの残高を法人アカウントに移すことは可能です。
Q2. 個人事業主は法人アカウントを作れる?
はい、可能です。個人事業主でも開業届を提出していれば、法人アカウントを開設できます。必要書類として開業届の控えと、事業を証明する書類(請求書、契約書など)を準備しましょう。
Q3. 両方のアカウントを持つことはできる?
はい、個人アカウントと法人アカウントの両方を保有することは可能です。用途に応じて使い分けることで、より効率的な資金管理ができます。
まとめ:あなたの状況に最適なWISEアカウントを選ぼう
WISE法人アカウントと個人アカウントの選択は、あなたの利用目的と送金頻度、金額によって決まります。
個人アカウントを選ぶべき人:
- 個人的な送金が中心
- 年間送金額が1,000万円以下
- 副業収入が年間100万円以下
法人アカウントを選ぶべき人:
- 事業用途での利用
- 大口送金や頻繁な送金が必要
- 複数人でアカウントを管理したい
まずは個人アカウントから始めて、事業が拡大したら法人アカウントを追加で開設するという方法もおすすめです。
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適切なアカウントタイプを選んで、賢く海外送金を活用していきましょう。