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【実例解説】マネーフォワード クラウド会計での固定資産台帳の登録と減価償却

「固定資産の管理と減価償却計算、毎月の仕訳が大変…」

そんな悩みを抱えている経理担当者の方は多いのではないでしょうか。

特に複数の固定資産を管理している場合、エクセルでの管理には限界があり、計算ミスや入力漏れのリスクも高まります。

この記事では、マネーフォワード クラウド会計の固定資産台帳機能を使って、固定資産の登録から減価償却の自動計算、仕訳連動まで、実際の画面を交えながら詳しく解説します。

読み終わる頃には、あなたも固定資産管理の効率化を実現できるようになるでしょう。

固定資産管理における現状の課題と重要性

固定資産管理は、企業の経理業務の中でも特に重要な位置を占めています。なぜなら、固定資産の取得価額や減価償却費は、企業の財務状況に大きな影響を与えるからです。

よくある固定資産管理の課題

私が経理コンサルティングをしている中で、多くの企業が抱える固定資産管理の課題は以下のようなものです:

  • エクセルで管理しているため、減価償却費の計算が手作業で時間がかかる
  • 複数の固定資産の償却期間や償却方法が異なり、管理が煩雑
  • 月次・年次の減価償却費の仕訳を手動で入力しており、ミスが発生しやすい
  • 固定資産の除却や売却時の処理が複雑で、適切な会計処理ができているか不安
  • 税務上の償却限度額との整合性確認に時間がかかる

例えば、ある製造業の企業では、200個以上の固定資産をエクセルで管理していました。毎月の減価償却費の計算に3時間以上かかり、決算期には固定資産台帳と帳簿残高の照合に丸1日を費やしていたのです。

固定資産管理を効率化することの重要性

固定資産管理を効率化することは、単に作業時間を短縮するだけでなく、以下のようなメリットがあります:

  • 計算ミスによる修正申告のリスクを軽減
  • 月次決算の早期化による経営判断の迅速化
  • 固定資産の投資効率分析が容易になる
  • 内部統制の強化による監査対応の効率化

これらの課題を解決するために、マネーフォワード クラウド会計の徹底ガイドでも紹介している固定資産台帳機能が非常に有効です。

マネーフォワード クラウド会計での固定資産台帳登録と減価償却の手順

それでは、実際にマネーフォワード クラウド会計で固定資産を登録し、減価償却を自動計算する手順を見ていきましょう。

ステップ1:固定資産台帳機能の有効化

まず、マネーフォワード クラウド会計にログインし、以下の手順で固定資産台帳機能を有効化します:

  1. 画面左側のメニューから「各種設定」をクリック
  2. 「事業所設定」→「機能設定」を選択
  3. 「固定資産台帳」のチェックボックスをオンにする
  4. 「保存」ボタンをクリック

これで、メニューに「固定資産台帳」が表示されるようになります。

ステップ2:固定資産の新規登録

次に、実際に固定資産を登録していきます。例として、300万円のサーバー機器を登録する場合を見てみましょう。

  1. メニューから「固定資産台帳」→「固定資産一覧」を選択
  2. 「新規登録」ボタンをクリック
  3. 以下の情報を入力:
    • 資産名称:サーバー機器A
    • 資産分類:器具備品
    • 取得日:2024年4月1日
    • 取得価額:3,000,000円
    • 耐用年数:5年(サーバーの法定耐用年数)
    • 償却方法:定額法
    • 事業供用開始日:2024年4月1日

ここで重要なのは、償却方法の選択です。法人の場合、建物・建物附属設備・構築物・ソフトウェアは定額法、それ以外は定率法が原則ですが、届出により定額法を選択することも可能です。

ステップ3:減価償却費の自動計算確認

登録が完了すると、マネーフォワード クラウド会計が自動的に減価償却費を計算してくれます。上記の例では:

  • 年間償却額:600,000円(3,000,000円 ÷ 5年)
  • 月額償却額:50,000円(600,000円 ÷ 12ヶ月)

償却スケジュールも自動生成され、5年間の償却予定を一覧で確認できます。

ステップ4:仕訳の自動連動設定

減価償却費の仕訳を自動連動させるには、以下の設定を行います:

  1. 「固定資産台帳」→「仕訳設定」を選択
  2. 「減価償却費の自動仕訳」をオンにする
  3. 仕訳のタイミングを選択(月次 or 年次)
  4. 使用する勘定科目を設定:
    • 借方:減価償却費
    • 貸方:減価償却累計額(または直接法の場合は固定資産科目)

これで、毎月自動的に減価償却費の仕訳が作成されるようになります。

よくある失敗とその回避方法

固定資産登録でよくある失敗と回避方法をまとめました:

  • 事業供用開始日の入力ミス:取得日と事業供用開始日が異なる場合があります。実際に使用を開始した日を正確に入力しましょう。
  • 中古資産の耐用年数設定ミス:中古資産の場合、残存耐用年数を見積もる必要があります。税理士に相談することをおすすめします。
  • 一括償却資産との混同:取得価額20万円未満の資産は一括償却資産として処理できます。固定資産台帳への登録は不要です。
  • 少額減価償却資産の特例適用漏れ:中小企業の場合、30万円未満の資産は即時償却が可能です。この特例を適用する場合は、別途設定が必要です。

他の会計ソフトとの比較検証

マネーフォワード クラウド会計の固定資産台帳機能を、他の主要な会計ソフトと比較してみましょう。

機能面での比較

機能マネーフォワードfreee弥生会計
自動償却計算
仕訳自動連動
複数償却方法対応
除却・売却処理

マネーフォワード クラウド会計を選ぶメリット

  • 直感的な操作性:画面が見やすく、初心者でも迷わず操作できる
  • 他機能との連携:請求書発行や経費精算との連携がスムーズ
  • 充実したサポート:チャットサポートが迅速で的確
  • コストパフォーマンス:固定資産台帳機能が標準プランに含まれている

特に、経理業務全体の効率化を考えている企業には、マネーフォワード クラウド会計がおすすめです。

まとめと今後のアクション

この記事では、マネーフォワード クラウド会計での固定資産台帳の登録と減価償却の自動化について解説しました。重要なポイントをまとめると:

  • 固定資産台帳機能により、減価償却計算が自動化できる
  • 仕訳連動設定で、毎月の仕訳入力作業が不要になる
  • 償却スケジュールの可視化により、将来の償却費を把握できる
  • 除却や売却時の処理も簡単に行える

まずは、マネーフォワード クラウド会計の1ヶ月無料トライアルを始めて、実際に固定資産を登録してみることをおすすめします。無料期間中に、現在管理している固定資産をすべて登録し、運用の流れを確認してみてください。

さらに詳しい活用方法については、マネーフォワード クラウド会計の徹底ガイドで、他の機能との連携方法も含めて解説していますので、ぜひ参考にしてください。