確定申告の準備で、銀行やクレジットカードの明細を一つひとつ手入力していませんか?
その作業、実はAPI連携を使えば自動化できるんです。
私も以前は、レシートや明細書を見ながら延々と入力作業をしていました。
しかし、マネーフォワード クラウド確定申告のAPI連携機能を使い始めてから、確定申告の準備時間が劇的に短縮されました。
この記事では、API連携の仕組みから設定方法、対応サービスまで、実際の利用経験を交えながら詳しく解説します。
読み終わる頃には、あなたも確定申告業務を大幅に効率化できる方法が身についているはずです。
なぜ今、確定申告のAPI連携が注目されているのか
個人事業主やフリーランスの方にとって、確定申告は避けて通れない重要な業務です。しかし、日々の取引データを手作業で入力する作業は、想像以上に時間と労力を消費します。
手作業による入力の3つの大きな問題
実際に手作業で確定申告の準備をしていた頃、私は以下の問題に直面していました。
- 時間の浪費:1ヶ月分の取引データ入力に平均3〜4時間かかっていました
- 入力ミスのリスク:数字の打ち間違いや、勘定科目の選択ミスが頻繁に発生
- モチベーションの低下:本業に集中したいのに、単純作業に時間を取られるストレス
特に取引件数が多い事業者の場合、年間で考えると40時間以上を入力作業に費やしている計算になります。これは丸1週間分の労働時間に相当します。
デジタル化が進む中での新たな課題
キャッシュレス決済の普及により、銀行取引やクレジットカード利用が増加しています。総務省の調査によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%に達し、個人事業主の取引データも急速にデジタル化しています。
しかし、デジタル化された取引データがあるにも関わらず、それを確定申告ソフトに手入力しなければならないという矛盾が生じています。この「デジタルデータの手動転記」という非効率な作業こそ、API連携が解決する問題なのです。
マネーフォワード確定申告のAPI連携とは
API連携とは、異なるサービス間でデータを自動的にやり取りする仕組みのことです。マネーフォワード クラウド確定申告では、この仕組みを使って銀行やクレジットカード、各種決済サービスからデータを自動取得できます。
API連携の仕組みをわかりやすく解説
APIは「Application Programming Interface」の略で、簡単に言えば「サービス同士が会話するための共通言語」のようなものです。
例えば、あなたが銀行の取引データをマネーフォワードに取り込みたい場合:
- マネーフォワードが銀行のAPIに「○月○日から○月○日までの取引データをください」とリクエスト
- 銀行のAPIが本人確認後、要求されたデータを返信
- マネーフォワードが受け取ったデータを自動的に仕訳として登録
この一連の流れが、ボタン一つで実行されるのがAPI連携の魅力です。
マネーフォワードのAPI連携で実現できること
実際に私がAPI連携を使って実現している業務効率化の例をご紹介します:
- 銀行取引の自動取込:売上入金、経費の引き落としを自動で仕訳
- クレジットカード明細の連携:経費精算の手間を大幅削減
- 電子マネー・QRコード決済の記録:PayPayやSuicaなどの細かい支払いも漏れなく記録
- ECサイトの売上連携:AmazonやBASEなどの売上データを自動取得
これらの連携により、私の場合は月間の経理作業時間が約80%削減されました。
API連携対応サービス一覧と設定方法
マネーフォワード クラウド確定申告は、2024年1月現在で3,700以上の金融機関・サービスと連携可能です。主要なカテゴリー別に対応サービスをご紹介します。
銀行・信用金庫
メガバンクから地方銀行まで、ほぼすべての金融機関に対応しています:
- 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンク
- 楽天銀行、住信SBIネット銀行などのネット銀行
- 全国の地方銀行・信用金庫・信用組合
クレジットカード
ビジネス用・個人用問わず、主要なクレジットカードに対応:
- JCB、VISA、Mastercard、American Expressの各ブランド
- 楽天カード、イオンカード、エポスカードなどの流通系カード
- ビジネスカード各種
電子マネー・決済サービス
日常的な少額決済も漏れなく記録:
- PayPay、LINE Pay、メルペイなどのQRコード決済
- Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系ICカード
- nanaco、WAON、楽天Edyなどの電子マネー
ECサイト・ビジネスツール
オンラインビジネスに欠かせないサービスとも連携:
- Amazon(売上・仕入れ両方)、楽天市場、Yahoo!ショッピング
- BASE、STORES、Shopifyなどのネットショップ作成サービス
- Airレジ、Square、STORESレジなどのPOSレジ
- freee、弥生会計などの他社会計ソフトからのデータ移行
API連携の設定手順
実際の設定は驚くほど簡単です。楽天銀行を例に手順を説明します:
- 連携サービスの選択
マネーフォワード クラウド確定申告にログイン後、「データ連携」→「新規登録」から楽天銀行を選択
- 認証情報の入力
楽天銀行のユーザーIDとログインパスワードを入力(マネーフォワード側で暗号化して保存されます)
- 連携口座の選択
複数口座がある場合は、連携したい口座を選択
- 取得期間の設定
過去何ヶ月分のデータを取得するか設定(最大で過去1年分)
- 自動取得の設定
毎日自動でデータを取得するか、手動で取得するかを選択
この5ステップで設定完了です。所要時間は約3分程度でした。
API連携のメリット・デメリット比較
1年以上API連携を使い続けてきた経験から、メリットとデメリットを正直にお伝えします。
5つの大きなメリット
1. 圧倒的な時間短縮
月100件の取引がある場合、手入力なら3時間かかる作業が、API連携なら5分で完了します。年間で36時間の削減効果です。
2. 入力ミスの撲滅
人間が介在しないため、数字の打ち間違いや転記ミスが発生しません。税務調査でも正確性が評価されます。
3. リアルタイムな経営状況の把握
毎日自動でデータが更新されるため、常に最新の財務状況を確認できます。資金繰りの改善にも役立ちました。
4. 確定申告直前の慌ただしさからの解放
日々データが蓄積されているため、確定申告時期に慌てる必要がありません。
5. 本業への集中
経理作業に取られていた時間を、売上向上のための活動に充てられます。
注意すべき3つのデメリット
1. 初期設定の手間
連携サービスが多い場合、最初の設定に1〜2時間かかることがあります。ただし、一度設定すれば後は自動です。
2. 自動仕訳の確認が必要
AIが勘定科目を推測しますが、100%正確ではありません。特に初期は修正が必要な場合があります。
3. セキュリティへの不安
金融機関の認証情報を預けることに抵抗がある方もいるでしょう。ただし、マネーフォワードは金融機関レベルのセキュリティ対策を実施しています。
他の確定申告ソフトとの比較
主要な確定申告ソフトのAPI連携機能を比較してみました:
- マネーフォワード クラウド確定申告:3,700以上のサービスと連携可能。業界最多の連携数
- freee会計:約3,600のサービスと連携。マネーフォワードとほぼ同等
- 弥生会計オンライン:主要な銀行・クレジットカードには対応するが、連携数は少なめ
- やよいの青色申告オンライン:基本的な金融機関のみ対応
連携可能なサービス数では、マネーフォワードが若干リードしています。特に地方銀行や信用金庫、マイナーな決済サービスまでカバーしている点が強みです。
API連携がおすすめな人・そうでない人
特におすすめしたい方
- 取引件数が月50件以上ある個人事業主:時間削減効果が最も大きい
- 複数の収入源がある方:各収入源のデータを一元管理できる
- キャッシュレス決済を多用する方:細かい経費も漏れなく記録
- 経理作業が苦手・嫌いな方:最小限の作業で確定申告準備が完了
慎重に検討すべき方
- 現金取引が中心の方:API連携のメリットを十分に活かせない
- 取引件数が月10件未満の方:手入力でも負担は少ない
- セキュリティに極度に敏感な方:クラウドサービス自体に抵抗がある場合
まとめ:確定申告の新しいスタンダードへ
マネーフォワード クラウド確定申告のAPI連携は、確定申告準備の在り方を根本的に変える機能です。手作業による入力から解放され、本業に集中できる環境を作ることができます。
私自身、API連携を導入してから確定申告に対する苦手意識がなくなりました。むしろ、日々の経営状況をリアルタイムで把握できるようになり、事業の成長にもつながっています。
まずは無料プランから始めて、主要な銀行口座やクレジットカードを連携してみることをおすすめします。その便利さを実感できれば、確定申告に対する見方が変わるはずです。
さらに詳しいマネーフォワード クラウド確定申告の使い方や機能については、【完全ガイド】マネーフォワード クラウド確定申告とは?使い方・評判・料金まで個人事業主向けに徹底解説で包括的に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
今すぐ始めたい方は、マネーフォワード クラウド確定申告の無料登録から、新しい確定申告のスタイルを体験してみてください。