「夫婦でマリオットアメックスを持つなら、それぞれ本会員になるべき?それとも家族カードで十分?」
この疑問、実は多くのご夫婦が抱えています。
年会費が決して安くないマリオットアメックスだからこそ、夫婦での最適な持ち方を知ることで、年間数十万円相当の価値の違いが生まれることもあるのです。
本記事では、実際に夫婦でマリオットアメックスを活用している経験から、2枚持ちと家族カードそれぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較します。
さらに、どちらを選ぶべきかの判断基準と、選択後に最大限の価値を引き出す具体的な活用法まで詳しく解説していきます。
夫婦でマリオットアメックスを検討する理由と現状の課題
マリオットアメックスは、マリオット・ボンヴォイ参加ホテルでの優待や、効率的なポイント獲得により、旅行好きな夫婦にとって魅力的なクレジットカードです。しかし、年会費の負担を考えると、夫婦でどのように保有すべきか悩むのは当然のことでしょう。
夫婦でマリオットアメックスを検討する3つの理由
1. ポイントの合算で大きな価値を生み出せる
マリオット・ボンヴォイのポイントは、家族間で合算することができます。夫婦それぞれがポイントを貯めることで、高級ホテルの無料宿泊や、ビジネスクラスへのアップグレードなど、単独では実現困難な特典を享受できるようになります。
2. 年間の支出額が大きい
一般的に夫婦世帯の年間支出は単身世帯よりも大きく、クレジットカードで支払える金額も増加します。食費、光熱費、保険料、旅行費用など、様々な支出をカード決済に集約することで、効率的にポイントを獲得できます。
3. 旅行の機会が多い
夫婦での旅行は、記念日や長期休暇など、年に複数回行くケースが多いでしょう。マリオットアメックスの特典を活用することで、これらの旅行をより豪華に、またはよりお得に楽しむことができます。
夫婦でマリオットアメックスを持つ際の3つの課題
1. 年会費の負担が大きい
マリオットアメックス通常カードでも年会費23,100円(税込)、プレミアムカードなら49,500円(税込)という高額な年会費がかかります。夫婦それぞれが本会員になれば、この金額が2倍になるため、慎重な検討が必要です。
2. 特典の重複による無駄
例えば、年間15泊分の宿泊実績付与は、夫婦それぞれが本会員でも、実際に活用できるのは限られているケースがあります。特典の重複により、年会費に見合った価値を得られない可能性があります。
3. 管理の複雑さ
2枚のカードを管理することで、支払いの分散、ポイントの管理、年間利用額の把握など、管理面での負担が増加します。効率的な運用には、しっかりとした計画と管理が必要になります。
2枚持ちと家族カードの徹底比較
それでは、夫婦でマリオットアメックスを持つ場合の2つの選択肢、「2枚持ち(夫婦それぞれが本会員)」と「家族カード」について、詳しく比較していきましょう。
年会費の比較
2枚持ちの場合
- 通常カード:23,100円 × 2 = 46,200円(税込)
- プレミアムカード:49,500円 × 2 = 99,000円(税込)
- 通常+プレミアム:23,100円 + 49,500円 = 72,600円(税込)
家族カードの場合
- 通常カード:本会員23,100円 + 家族カード1枚目無料 = 23,100円(税込)
- プレミアムカード:本会員49,500円 + 家族カード1枚目無料 = 49,500円(税込)
年会費だけを見れば、家族カードの方が圧倒的にお得です。しかし、獲得できる特典や価値を総合的に判断する必要があります。
入会特典の比較
2枚持ちの場合
最大のメリットは、入会特典を2回獲得できることです。マリオットアメックス完全ガイド記事で詳しく解説していますが、紹介プログラムを活用すれば、1人あたり最大45,000ポイントの入会特典を獲得できます。夫婦で申し込めば、合計90,000ポイントという大量のポイントでスタートできます。
家族カードの場合
家族カードには入会特典がありません。本会員の入会特典のみとなるため、獲得できるポイントは半分になってしまいます。
年間特典の比較
無料宿泊特典(年間150万円以上利用時)
- 2枚持ち:それぞれが150万円利用すれば2泊分獲得可能
- 家族カード:合算で150万円利用しても1泊分のみ
エリート会員資格
- 通常カード:シルバーエリート(10泊分の宿泊実績付与)
- プレミアムカード:ゴールドエリート(15泊分の宿泊実績付与)
2枚持ちの場合、夫婦それぞれがエリート資格を保有できますが、実際の宿泊時に両方の特典を同時に使用することはできません。ただし、宿泊実績は合算されるため、上位エリート資格への到達が早くなります。
ポイント獲得効率の比較
基本ポイント還元率
- 通常カード:100円につき2ポイント(マリオット・ボンヴォイ参加ホテルでは100円につき4ポイント)
- プレミアムカード:100円につき3ポイント(マリオット・ボンヴォイ参加ホテルでは100円につき6ポイント)
ポイント還元率自体は、2枚持ちでも家族カードでも変わりません。ただし、2枚持ちの場合は、それぞれのカードで年間利用額に応じたボーナスポイントを獲得できる可能性があります。
2枚持ちが有利になるケースと活用戦略
では、どのような夫婦にとって2枚持ちが有利になるのでしょうか。具体的なケースと活用戦略を見ていきましょう。
2枚持ちが有利になる4つのケース
1. 年間300万円以上カード利用する夫婦
夫婦それぞれが年間150万円以上利用できれば、2泊分の無料宿泊特典を獲得できます。50,000ポイント相当のホテルに2泊すれば、10万円相当の価値となり、年会費の差額を大きく上回ります。
2. プラチナエリート以上を目指す夫婦
プレミアムカードを2枚持つことで、年間30泊分の宿泊実績が付与されます。実際に20泊すれば合計50泊となり、プラチナエリートに到達できます。プラチナエリートの特典(朝食無料、ラウンジアクセス、スイートアップグレードなど)の価値は非常に高いです。
3. それぞれが独立して旅行する機会がある夫婦
出張や友人との旅行など、夫婦別々で旅行する機会がある場合、それぞれがエリート特典を活用できます。また、無料宿泊特典も別々に使用できるため、活用の幅が広がります。
4. 入会特典を最大限活用したい夫婦
紹介プログラムを活用して夫婦で90,000ポイントを獲得すれば、いきなり高級ホテルに3〜4泊できるポイントが手に入ります。初年度だけでも大きな価値を得られます。
2枚持ちの効果的な活用戦略
1. カードの使い分け戦略
通常カードとプレミアムカードを1枚ずつ持つことで、年会費を抑えながら特典を最大化できます。日常の支出は還元率の高いプレミアムカードに集約し、通常カードは年間150万円の利用を目指して計画的に使用します。
2. ポイント合算の活用
マリオット・ボンヴォイのポイント合算機能を活用し、夫婦のポイントを一つにまとめることで、より価値の高い特典と交換できます。例えば、それぞれ4万ポイントでは限られたホテルしか選べませんが、合算して8万ポイントにすれば、リッツ・カールトンなどの最高級ホテルも視野に入ります。
3. 申し込みタイミングの工夫
まず1人が申し込み、紹介プログラムを通じてもう1人が申し込むことで、紹介者側にもボーナスポイントが付与されます。このように戦略的に申し込むことで、獲得ポイントをさらに増やすことができます。
家族カードが最適なケースと注意点
一方で、家族カードの方が適している夫婦もいます。どのようなケースで家族カードを選ぶべきか、詳しく見ていきましょう。
家族カードが最適な3つのケース
1. 年間利用額が150万円未満の夫婦
年間利用額が150万円に届かない場合、無料宿泊特典を獲得できません。この場合、年会費を抑えられる家族カードの方が合理的です。
2. 管理をシンプルにしたい夫婦
請求が一本化され、ポイントも自動的に合算されるため、管理が非常にシンプルです。家計管理を一元化したい夫婦には最適です。
3. 主に一緒に旅行する夫婦
夫婦で常に一緒に旅行する場合、エリート特典は1人分で十分です。同室に宿泊すれば、配偶者も朝食無料やレイトチェックアウトなどの特典を享受できます。
家族カード利用時の注意点
1. 利用限度額の共有
家族カードは本会員と利用限度額を共有するため、大きな買い物をする際は事前に相談が必要です。
2. 利用明細の透明性
すべての利用明細が本会員に通知されるため、プライバシーを重視する場合は考慮が必要です。
3. 個人の信用履歴構築
家族カードの利用は、家族会員個人の信用履歴(クレジットヒストリー)構築にはつながりません。将来的に個人でクレジットカードを作る予定がある場合は、この点も考慮しましょう。
実際の費用対効果シミュレーション
ここで、具体的な数字を使って、2枚持ちと家族カードの費用対効果をシミュレーションしてみましょう。
ケース1:年間300万円利用する夫婦(各150万円)
プレミアムカード2枚持ちの場合
- 年会費:99,000円
- 獲得ポイント:90,000ポイント(300万円×3%)
- 無料宿泊特典:2泊分(約10万円相当)
- 入会特典:90,000ポイント(初年度のみ)
- 実質的な価値:約19万円(ポイント9万円分+宿泊10万円分)- 年会費9.9万円 = 約9.1万円のプラス
プレミアムカード1枚(家族カード)の場合
- 年会費:49,500円
- 獲得ポイント:90,000ポイント(300万円×3%)
- 無料宿泊特典:1泊分(約5万円相当)
- 入会特典:45,000ポイント(初年度のみ)
- 実質的な価値:約14万円(ポイント9万円分+宿泊5万円分)- 年会費4.95万円 = 約9.05万円のプラス
この例では、2枚持ちの方がわずかに有利ですが、初年度は入会特典の差でより大きな差が生まれます。
ケース2:年間200万円利用する夫婦
通常カード2枚持ちの場合
- 年会費:46,200円
- 獲得ポイント:40,000ポイント(200万円×2%)
- 無料宿泊特典:1泊分(1枚のみ150万円達成、約5万円相当)
- 実質的な価値:約9万円 – 年会費4.62万円 = 約4.38万円のプラス
プレミアムカード1枚(家族カード)の場合
- 年会費:49,500円
- 獲得ポイント:60,000ポイント(200万円×3%)
- 無料宿泊特典:1泊分(約5万円相当)
- 実質的な価値:約11万円 – 年会費4.95万円 = 約6.05万円のプラス
この例では、家族カードの方が有利になります。
申し込み方法と最適な手順
2枚持ちまたは家族カードを申し込む際の、最適な手順を解説します。
2枚持ちを申し込む場合の手順
ステップ1:紹介プログラムの活用
まず最初に、マリオットアメックス完全ガイド記事で紹介されている紹介プログラムを活用しましょう。通常の公式サイトから申し込むよりも多くのポイントを獲得できます。
ステップ2:1人目の申し込み
夫婦のうち、より安定した収入がある方、または主に支払いを担当する方から申し込みます。審査通過後、カードが届いたら利用を開始します。
ステップ3:2人目の申し込み
1人目のカードが届いてから、2人目の申し込みを行います。1人目が紹介者となることで、追加のボーナスポイントを獲得できる場合があります。
家族カードを申し込む場合の手順
ステップ1:本会員の申し込み
紹介プログラムを活用して本会員カードを申し込みます。
ステップ2:家族カードの追加
本会員カードが届いたら、オンラインまたは電話で家族カードを申し込みます。1枚目は年会費無料です。
紹介キャンペーンURL取得方法
マリオットアメックスの紹介キャンペーンを利用するには、以下のGoogleフォームからメールアドレスを送信してください。自動返信メールで紹介用URLをお送りします。
まとめ:あなたに最適な選択とは
夫婦でマリオットアメックスを持つ場合、2枚持ちと家族カード、どちらを選ぶべきかは、年間利用額、旅行スタイル、管理の好みによって異なります。
2枚持ちがおすすめの夫婦
- 年間300万円以上カード利用する
- プラチナエリート以上を目指している
- それぞれ独立して旅行する機会がある
- 入会特典を最大限活用したい
家族カードがおすすめの夫婦
- 年間利用額が150万円未満
- 管理をシンプルにしたい
- 常に一緒に旅行する
- 年会費を抑えたい
どちらを選んでも、マリオットアメックスは旅行好きな夫婦にとって大きな価値をもたらすカードです。まずは自分たちのライフスタイルと年間支出を把握し、シミュレーションを行った上で、最適な選択をしてください。そして、選択後は特典を最大限活用して、素晴らしい旅行体験を楽しんでください。