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一方通行はもう終わり!Meetライブ配信で視聴者がチャット参加可能に。双方向イベントがより簡単に

出典: Google Workspace Updates Blog
元記事の投稿日: 2025年7月2日

全社会議、オンラインセミナー、学校の保護者会。
Google Meetのライブストリーミング機能は、大規模な情報共有に非常に便利なツールです。
しかし、これまでのライブ配信は、基本的には主催者から視聴者への「一方通行」のコミュニケーションでした。
視聴者は配信を見ることしかできず、リアルタイムでの質問やコメントは、別のツールを使わなければなりませんでした。

本日ご紹介するのは、そんなライブ配信のあり方を根本から変える、待望のアップデートです。
ついに、ライブ配信の視聴者が、配信中の会議チャットに直接メッセージを送れるようになりました。

何が変わった?視聴者が「参加者」になる新機能

今回のアップデートで、Google Meetのライブ配信に、以下の2つの大きな変更が加わります。

1. ライブ配信視聴者によるチャット送信が可能に
これまで、ライブ配信のチャットは、会議に直接参加している登壇者やスタッフだけのものでした。今回のアップデートにより、主催者は、ライブ配信の視聴者にもチャットへのメッセージ送信を許可できるようになります。

これにより、視聴者は配信を見ながら、リアルタイムで質問を投げかけたり、感想をコメントしたり、他の視聴者と意見交換したりすることが可能になります。ライブ配信が、単なる「視聴」から、インタラクティブな「参加」体験へと進化します。

2. 主催者による、より柔軟なコントロール
もちろん、主催者はこの新しいコミュニケーションを、完全にコントロールすることができます。主催者用の管理設定に、以下の2つの新しい項目が追加されます。

  • 「ライブ配信の視聴者にメッセージの送信を許可する」

  • 「ライブ配信の視聴者にメッセージの閲覧を許可する」

これらの設定は、デフォルトでは両方とも**「許可する」**になっています。主催者は、イベントの性質に応じて、これらの設定を自由にオン・オフできます。

例えば、「セミナーの前半はプレゼンに集中してもらい、後半のQ&Aセッションの時間だけチャットを解放する」といった、柔軟な運用が可能です。(注意:メッセージの送信を許可するには、メッセージの閲覧がオンになっている必要があります。)

日本の企業や学校での具体的な活用シーン

この「双方向ライブ配信」機能は、様々な場面でコミュニケーションの質を劇的に向上させます。

  • 全社会議・タウンホールミーティング:
    経営層からのメッセージに対して、リアルタイムで全社員から質問や意見を募ることができます。これまで以上に、透明性の高い、開かれた組織風土の醸成に繋がります。

  • オンラインセミナー・ウェビナー:
    参加者は、気になった点をその場でチャットで質問できます。講師は、参加者の反応を見ながら、よりインタラクティブな講演を行うことができます。イベントの満足度が大きく向上するでしょう。

  • 新製品発表会・顧客向けイベント:
    製品への期待や感想をリアルタイムで収集。イベントの盛り上がりを可視化し、顧客とのエンゲージメントを深めます。

  • 学校のオンライン保護者会や授業参観:
    保護者は、配信を見ながら気軽に質問を投げかけることができます。学校側は、保護者の関心事をリアルタイムに把握し、より的確な情報提供が可能になります。

これまで、ライブ配信での質疑応答には、Slidoのような外部のQ&Aツールを併用する必要がありましたが、今後はGoogle Meetだけで、より手軽に双方向のイベントが実現できます。

主催者と管理者向け:利用のポイント

  • 主催者の方へ:

    • これらのチャット設定は、会議ごと、または定期的な会議シリーズごとに設定できます。

    • 今後のライブ配信に向けて、事前に設定を調整しておくことが可能です。

  • 管理者の方へ:

    • 組織でライブストリーミング機能を利用するには、まず管理コンソールでこの機能を有効にする必要があります。

    • また、ライブ配信でのチャット機能は、Meet全体のチャット機能がオンになっていることが前提となります。

  • ライブ配信を開始できるプラン:
    Enterprise Starter/Standard/Plus, Enterprise Essentials Plus, Education Plus, およびTeaching & Learning Upgradeの各プランでライブ配信を開始できます。(視聴は誰でも可能です)

まとめ

Google Meetのライブ配信にチャット機能が加わったことは、単なる機能追加ではありません。それは、大規模な情報共有のあり方を、「一方的な伝達」から「双方向の対話」へと進化させる、大きなパラダイムシフトです。

視聴者がただの”観客”ではなく、イベントを共に創り上げる”参加者”となる。この新しい体験が、あなたの組織のコミュニケーションを、より活発で、より魅力的なものに変えてくれるはずです。ぜひ次回のライブ配信から、この新しいインタラクションをお試しください。