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Misocaで外貨建ての請求書は作れる?海外取引がある場合の注意点

はじめに:グローバル化する取引と請求書管理の課題

最近、海外のクライアントとの取引が増えてきた。

ドルやユーロでの請求が必要になったけれど、いつも使っているMisocaで外貨建ての請求書は作れるのだろうか?

この記事では、Misocaでの外貨建て請求書作成の可否と、海外取引における請求書管理の実践的な解決策をお伝えします。

記事を読み終える頃には、海外取引での請求書作成から為替管理、税務処理まで、スムーズに対応できるようになります。

実際に私も海外クライアントとの取引で試行錯誤した経験をもとに、現場で役立つ情報をまとめました。

Misocaと外貨建て請求書:現状と課題の深掘り

Misocaの基本機能と制限事項

まず結論から申し上げると、Misocaは2025年現在、外貨建ての請求書作成には対応していません

Misocaは国内取引に特化したクラウド請求書サービスとして、日本円での取引を前提に設計されています。

私が実際にMisocaのサポートに問い合わせたところ、以下の回答をいただきました:

  • 通貨単位は日本円のみ対応
  • 外貨での金額入力はできない
  • 為替レートの自動計算機能はない
  • 海外の税制(VATなど)には非対応

海外取引における請求書管理の重要性

では、なぜ外貨建て請求書が必要なのでしょうか。

海外取引では、以下の理由から適切な請求書管理が不可欠です:

1. 契約上の要件
海外クライアントとの契約では、特定の通貨での請求が義務付けられることがあります。

2. 為替リスクの管理
日本円建てで請求すると、クライアント側が為替リスクを負担することになり、取引を敬遠される可能性があります。

3. 税務上の要件
海外取引では、相手国の税制に準拠した請求書が必要になることがあります。

実際、私のクライアントの一社は、「ドル建てでの請求書がないと経理処理ができない」という理由で、別のツールの使用を検討せざるを得ませんでした。

海外取引での請求書作成:実践的な解決策

解決策1:Misocaと他ツールの併用

Misocaの使いやすさを活かしながら、外貨建て請求書に対応する方法があります。

ステップ1:Misocaで日本円建て請求書を作成

まず、Misocaで通常通り日本円建ての請求書を作成します。この際、為替レートを明記し、外貨での金額も併記します。

例:
商品代金:100 USD(為替レート:1 USD = 150円)
請求金額:15,000円

ステップ2:外貨建て請求書を別途作成

海外クライアント向けには、ExcelやGoogleスプレッドシートで外貨建ての請求書を作成します。

私が実際に使用しているテンプレートでは、以下の項目を含めています:

  • Invoice Number(請求書番号)
  • Invoice Date(請求日)
  • Due Date(支払期限)
  • Currency(通貨)
  • Amount(金額)
  • Tax Information(税務情報)

ステップ3:管理の一元化

Misocaで作成した請求書番号と外貨建て請求書の番号を関連付けて管理します。これにより、売上管理はMisocaで一元化できます。

詳しい請求書作成の基本については、Misoca完全ガイドでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

解決策2:為替レート管理のベストプラクティス

海外取引では、為替レートの管理が重要です。

1. 為替レートの決定タイミング

私の経験では、以下の3つのパターンが一般的です:

  • 請求書発行日のレート
  • 入金日のレート
  • 月次で固定したレート

クライアントと事前に合意しておくことが重要です。

2. 為替差損益の処理

請求時と入金時のレート差による差額は、会計上「為替差損益」として処理します。

例:
請求時:100 USD × 150円 = 15,000円
入金時:100 USD × 155円 = 15,500円
為替差益:500円

解決策3:海外送金の受け取り方法

外貨建て請求書を発行した場合、海外送金の受け取り方法も検討が必要です。

オプション1:銀行の外貨預金口座
メリット:為替リスクを回避できる
デメリット:手数料が高い(3,000〜5,000円程度)

オプション2:決済サービスの活用
PayPalやWiseなどのサービスを利用すると、手数料を抑えられます。

私の場合、少額取引(10万円以下)はPayPal、高額取引は銀行送金と使い分けています。

Misoca以外の選択肢:外貨対応請求書サービスの比較

Misocaが外貨に対応していない以上、代替サービスの検討も必要かもしれません。

主要な外貨対応請求書サービス

1. Zoho Invoice
特徴:160以上の通貨に対応、多言語対応
料金:月額1,080円〜
メリット:為替レート自動更新機能あり
デメリット:日本語サポートが限定的

2. QuickBooks
特徴:複数通貨での請求書作成が可能
料金:月額2,750円〜
メリット:会計ソフトとの連携が強力
デメリット:初期設定が複雑

3. FreshBooks
特徴:シンプルな外貨請求書作成
料金:月額約2,000円〜
メリット:使いやすいインターフェース
デメリット:日本の商習慣に対応していない部分がある

Misocaを使い続けるメリット

しかし、外貨対応していないからといって、Misocaを完全に切り替える必要はありません。

Misocaには以下のような強みがあります:

  • 日本の商習慣に完全対応
  • 消費税計算の自動化
  • 会計ソフトとのスムーズな連携
  • 充実した日本語サポート

海外取引が全体の20%以下であれば、Misocaをメインに使い、外貨建て請求書のみ別途作成する方が効率的です。

まとめ:海外取引でもMisocaを活用する方法

Misocaは外貨建て請求書に対応していませんが、工夫次第で海外取引にも活用できます。

重要なポイントをまとめると:

  • Misocaで日本円建て管理を行い、外貨建て請求書は別途作成
  • 為替レートの取り扱いは事前に明確化
  • 海外送金の受け取り方法は取引規模に応じて選択
  • 海外取引の割合によっては、併用または移行を検討

次のステップとして、まずは現在の海外取引の割合を確認し、最適な請求書管理方法を選択してください。

Misocaの基本的な使い方から応用まで、より詳しく知りたい方はMisoca完全ガイドをご覧ください。

海外取引が少ない段階であれば、まずはMisocaの無料プランで国内取引の請求書管理を始めることをおすすめします。