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MakeとSalesforce連携入門!営業活動の記録と通知を自動化

営業活動の記録や更新作業に、毎日どれくらいの時間を費やしていますか?

商談内容の入力、活動履歴の更新、チームへの情報共有。

これらの作業は重要ですが、本来の営業活動の時間を奪っているのも事実です。

もし、WebフォームからのリードがSalesforceに自動登録され、商談ステータスが更新されたら自動でSlackに通知が飛び、さらに重要な商談にはGoogleカレンダーに自動でリマインダーが設定されるとしたらどうでしょうか?

MakeとSalesforceを連携させることで、これらすべてが実現可能です。

本記事では、ノーコードツールMakeを使ってSalesforceと連携し、営業活動を自動化する具体的な方法を解説します。

なぜ今、営業活動の自動化が必要なのか

現代の営業活動において、CRMシステムの活用は必須となっています。特にSalesforceは、世界中の企業で採用されている強力なCRMプラットフォームです。しかし、その機能の豊富さゆえに、日々の入力作業や更新作業が営業担当者の負担となっているケースが少なくありません。

営業現場が抱える3つの課題

1. データ入力の二重作業

Webフォームで獲得したリード情報を、手動でSalesforceに転記している企業は多いでしょう。この作業だけで、1件あたり5〜10分の時間がかかります。1日10件のリードがあれば、それだけで1時間以上の時間が失われることになります。

2. 情報共有の遅延

重要な商談の進捗状況や、クライアントからの問い合わせ内容が、リアルタイムでチームに共有されないことで、対応の遅れや機会損失が発生しています。特に、リモートワークが普及した現在では、この問題はより深刻です。

3. フォローアップの漏れ

商談後のフォローアップメールの送信忘れや、次回アクションの設定漏れは、成約率に直接影響します。人の記憶に頼った管理では、どうしても漏れが発生してしまいます。

自動化がもたらす具体的なメリット

私が実際にMakeとSalesforceの連携を導入した企業では、営業担当者1人あたり週10時間の作業時間削減を実現しました。これは年間で約520時間、つまり65営業日分に相当します。この時間を顧客との接点強化に充てることで、売上が前年比120%という成果を達成した事例もあります。

さらに、データ入力の自動化により、入力ミスがゼロになり、データの信頼性が大幅に向上しました。正確なデータに基づいた経営判断が可能になり、営業戦略の精度も向上しています。

MakeとSalesforceを連携させる具体的な方法

それでは、実際にMakeとSalesforceを連携させる手順を見ていきましょう。ここでは、最も需要の高い「Webフォームからのリード自動登録」を例に解説します。

事前準備:必要なアカウントと権限

まず、以下のアカウントと権限が必要です:

  • Makeアカウント(無料プランから始められます)
  • Salesforceアカウント(APIアクセス権限が必要)
  • 連携したいWebフォームへのアクセス権限

Makeのアカウントをまだお持ちでない方は、こちらから無料で登録できます。初めての方でも直感的に操作できるインターフェースなので、安心して始められます。

ステップ1:Salesforce APIの有効化

Salesforceで外部連携を行うには、API設定を有効化する必要があります。

1. Salesforceにログインし、「設定」メニューを開きます

2. 「ユーザ」→「プロファイル」から、使用するプロファイルを選択

3. 「システム権限」で「APIの有効化」にチェックを入れて保存

次に、セキュリティトークンを取得します:

1. 「私の設定」→「個人用」→「私のセキュリティトークンのリセット」

2. 登録メールアドレスにセキュリティトークンが送信されます

ステップ2:Makeでの接続設定

Makeにログインしたら、新しいシナリオを作成します。

1. 「Create a new scenario」をクリック

2. 検索バーで「Salesforce」を検索し、モジュールを追加

3. 「Create a connection」をクリックし、以下の情報を入力:

  • Connection name: 任意の接続名(例:My Salesforce)
  • Username: Salesforceのユーザー名
  • Password: Salesforceのパスワード + セキュリティトークン
  • Environment: Production(本番環境)またはSandbox(テスト環境)

接続が成功すると、Salesforceの各オブジェクト(リード、取引先、商談など)にアクセスできるようになります。

ステップ3:自動化フローの構築

ここでは、Googleフォームで収集したリード情報をSalesforceに自動登録するフローを作成します。

トリガーの設定:

1. 最初のモジュールとして「Google Forms」を選択

2. 「Watch Responses」トリガーを選択

3. 対象のGoogleフォームを選択

データマッピング:

1. 次のモジュールとして「Salesforce」→「Create a Record」を追加

2. Record typeで「Lead」を選択

3. フォームの各項目をSalesforceのフィールドにマッピング:

  • 姓名 → Last Name, First Name
  • 会社名 → Company
  • メールアドレス → Email
  • 電話番号 → Phone
  • 問い合わせ内容 → Description

エラーハンドリングの設定:

データ登録時のエラーに備えて、エラーハンドラーを設定しましょう。

1. Salesforceモジュールを右クリック

2. 「Add error handler」を選択

3. エラー時の処理(メール通知、ログ記録など)を設定

ステップ4:通知機能の追加

リードが登録されたら、営業チームに通知を送る仕組みも追加しましょう。

1. Salesforceモジュールの後に「Slack」モジュールを追加

2. 「Send a Message」アクションを選択

3. 通知先のチャンネルとメッセージ内容を設定:

新規リードが登録されました!
会社名: {{Company}}
担当者: {{FirstName}} {{LastName}}
メール: {{Email}}
詳細: https://your-salesforce-instance.lightning.force.com/{{Id}}

実装時の注意点とベストプラクティス

1. フィールドの検証を忘れずに

Salesforceには必須フィールドや入力規則があります。事前にこれらを確認し、Makeでの検証ロジックを実装しましょう。例えば、メールアドレスの形式チェックや、電話番号の桁数チェックなどです。

2. APIリミットに注意

Salesforceには1日あたりのAPI呼び出し回数に制限があります。大量のデータを扱う場合は、バッチ処理やスケジュール実行を活用して、API使用量を最適化しましょう。

3. テスト環境での検証

本番環境に適用する前に、必ずSandbox環境でテストを行いましょう。特に、既存データへの影響がないかを慎重に確認することが重要です。

他の自動化ツールとの比較

MakeとSalesforceの連携を検討する際、他の選択肢と比較することも重要です。主要な代替ツールとの違いを見てみましょう。

Zapier vs Make

Zapierは最も知名度の高い自動化ツールですが、Makeと比較すると以下の違いがあります:

  • 価格面:Makeは同等の機能でZapierの約半額で利用可能
  • 処理能力:Makeは複雑な条件分岐やループ処理が得意
  • ビジュアル性:Makeのフローチャート形式は視覚的に理解しやすい

Salesforce Flow vs Make

Salesforce純正のFlow Builderも選択肢の一つですが:

  • 学習コスト:MakeはSalesforce知識がなくても使いやすい
  • 外部連携:Makeは500以上のサービスと連携可能
  • コスト:Flow BuilderはSalesforceライセンスに含まれるが、外部連携には制限あり

どんな企業にMakeがおすすめか

以下のような企業には、特にMakeとSalesforceの連携をおすすめします:

  • 複数のツールを使用している中小企業
  • IT専門スタッフが少ない組織
  • コストを抑えて自動化を実現したい企業
  • 段階的に自動化を進めたい企業

Makeの詳しい機能や料金プランについては、Make完全ガイド記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ:今すぐ始められる営業活動の自動化

MakeとSalesforceの連携により、営業活動の大幅な効率化が実現できることをご理解いただけたでしょうか。リード登録の自動化から始めて、商談管理、レポート作成まで、段階的に自動化の範囲を広げていくことで、営業チーム全体の生産性を向上させることができます。

まずは小さな自動化から始めてみましょう。例えば、今回紹介したWebフォームからのリード登録自動化だけでも、週に数時間の時間削減が期待できます。その成功体験を基に、徐々に自動化の範囲を広げていけば、1年後には全く違う営業スタイルを実現できているはずです。

自動化への第一歩として、まずはMakeの無料アカウントを作成し、簡単なシナリオから試してみることをおすすめします。技術的な知識がなくても、直感的な操作で自動化を実現できるMakeなら、きっとあなたの営業活動を変革する強力なパートナーになるでしょう。