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経理担当者がいない一人社長の確定申告、何から始める?年末に慌てないための準備ガイド

確定申告の準備、後回しにしていませんか?

「今年も確定申告の時期が近づいてきた…」

一人で会社を経営していると、日々の業務に追われて経理作業はどうしても後回しになりがちです。

経理担当者を雇う余裕もなく、税理士に依頼すると年間30万円以上かかることも。

結果として、年末や確定申告期限ギリギリになって慌てて領収書を整理する…そんな経験はありませんか?

実は、確定申告の準備は今からでも遅くありません。

この記事では、経理知識がなくても始められる確定申告の準備方法を、実際に一人で会社を経営している立場から具体的にお伝えします。

読み終わる頃には、「何から手をつければいいか分からない」という不安が解消され、明日から実践できる具体的な行動計画が立てられるはずです。

一人社長が直面する確定申告の3つの壁

1. 時間の壁:本業が忙しすぎて経理まで手が回らない

営業、製造、サービス提供、顧客対応…一人社長の1日は本当に忙しいものです。売上を作ることで精一杯で、領収書の整理や帳簿付けは「時間があるときに」と思いながら、その「時間」は永遠に来ません。

ある調査によると、個人事業主の約7割が「経理作業に月10時間以上かかっている」と回答しています。これは営業日換算で毎日30分。本業に充てたい貴重な時間です。

2. 知識の壁:何をどう処理すればいいか分からない

「この領収書は経費になるの?」「交際費の上限はいくら?」「減価償却って何?」

税務の専門知識がないと、一つ一つの判断に時間がかかります。インターネットで調べても、情報が多すぎて結局よく分からない。税務署に聞きに行く時間もない。そんなジレンマに陥ります。

3. 整理の壁:書類がバラバラで何がどこにあるか分からない

レシート、領収書、請求書、銀行の取引明細…。これらの書類を月別、費目別に整理するだけでも大変な作業です。「去年はどうやって処理したっけ?」と思い出すのにも時間がかかります。

特に問題なのは、年末になってから1年分をまとめて処理しようとすること。記憶も曖昧になり、書類も紛失しやすくなります。

今すぐ始められる!確定申告準備の5ステップ

ステップ1:まずは「入れ物」を用意する(所要時間:30分)

最初にやることは、書類を分類して保管する「入れ物」の準備です。100円ショップで以下を購入しましょう:

  • クリアファイル12枚(月別用)
  • ボックスファイル2個(今年度用・前年度用)
  • 付箋(費目メモ用)

これだけで初期投資は1,000円程度。まずは物理的に書類を整理する環境を作ることが大切です。

実践のコツ:財布に入れたままのレシートは、その日のうちに該当月のクリアファイルへ。この習慣だけで、年末の苦労が8割減ります。

ステップ2:銀行口座を事業用と個人用に分ける(所要時間:1時間)

事業用の銀行口座を持っていない場合は、今すぐ開設しましょう。ネット銀行なら手数料も安く、明細もデジタルで管理できます。

口座を分けるメリット:

  • 事業の収支が一目で分かる
  • 確定申告時の計算が格段に楽になる
  • 税務調査でも説明しやすい

既に混在している場合は、来月から新しい口座を使い始めるだけでもOK。完璧を求めず、できることから始めましょう。

ステップ3:最低限覚えるべき経費の種類(所要時間:30分)

全ての勘定科目を覚える必要はありません。一人社長が最低限知っておくべき主要な経費は以下の通りです:

  • 仕入高:商品や材料の購入費
  • 外注費:外部に依頼した作業の費用
  • 地代家賃:事務所や店舗の家賃
  • 水道光熱費:電気・ガス・水道代
  • 通信費:電話代、インターネット代
  • 広告宣伝費:チラシ、Web広告など
  • 交際費:取引先との飲食代(上限あり)
  • 消耗品費:10万円未満の備品

迷ったら「事業のために使ったお金かどうか」で判断。プライベートとの線引きが曖昧な場合は、事業使用割合で按分します。

ステップ4:デジタル化で時間短縮(所要時間:2時間)

紙の書類管理には限界があります。スマートフォンを活用して、効率的に管理する方法を導入しましょう:

1. レシート撮影の習慣化
受け取ったレシートは、その場でスマートフォンで撮影。後で見返せるよう、月別のフォルダに保存します。

2. クラウドストレージの活用
GoogleドライブやDropboxなどの無料プランでも十分。撮影した画像を自動でバックアップできます。

3. 銀行明細のデジタル管理
ネットバンキングの明細をPDFでダウンロード。印刷の手間も省け、検索も簡単です。

最近では、これらの作業を自動化してくれる会計ソフトも登場しています。例えば、クラウド型の会計サービスを使えば、銀行明細の自動取込みやレシートのAI読み取りなど、手作業を大幅に削減できます。

ステップ5:月次処理のルーティン化(所要時間:月2時間)

確定申告で最も大変なのは、1年分をまとめて処理すること。これを避けるために、月に1回、決まった日に経理作業を行うルーティンを作りましょう。

毎月最終土曜日の午前中に行うこと:

  • レシート・領収書の整理(30分)
  • 銀行明細の確認と記帳(30分)
  • 売上と経費の集計(30分)
  • 不明点のメモと調査(30分)

この2時間の投資で、年末の20時間以上の作業を削減できます。カレンダーに予定を入れて、必ず実行する仕組みを作ることが大切です。

手作業 vs 会計ソフト:どちらを選ぶべき?

手作業(エクセル管理)のメリット・デメリット

メリット:

  • 初期費用がかからない
  • 自分のペースで進められる
  • 仕組みを理解しやすい

デメリット:

  • 時間がかかる(月10時間以上)
  • 計算ミスのリスク
  • 税制改正への対応が大変
  • 確定申告書の作成が複雑

会計ソフト利用のメリット・デメリット

メリット:

  • 作業時間を大幅短縮(月2-3時間程度)
  • 自動計算でミスを防げる
  • 確定申告書を自動作成
  • 税制改正に自動対応

デメリット:

  • 月額料金がかかる(1,000円〜3,000円程度)
  • 最初の設定に時間がかかる
  • 操作を覚える必要がある

どんな人に会計ソフトがおすすめ?

以下に1つでも当てはまる方は、会計ソフトの導入を検討する価値があります:

  • 月の売上が50万円を超えている
  • 取引先が10社以上ある
  • 経理作業に月5時間以上かかっている
  • 確定申告で毎年苦労している
  • 事業を拡大していく予定がある

特に、銀行口座やクレジットカードと連携できるクラウド型の会計ソフトは、一人社長の強い味方になります。初期設定さえ済ませれば、日々の記帳作業が自動化され、本業に集中できる時間が増えます。

まとめ:今日から始める3つのアクション

確定申告の準備は、一度に全てを完璧にする必要はありません。大切なのは、今日から少しずつ始めること。

今日中にできる3つのアクション:

  1. 書類整理用のクリアファイルを用意する
    100円ショップに行って、月別のクリアファイルを購入。これだけで書類管理の第一歩が踏み出せます。
  2. 事業用銀行口座の開設を申し込む
    ネット銀行なら今すぐ申込可能。個人と事業の資金を分けることで、確定申告が格段に楽になります。
  3. 経理作業の時間を確保する
    カレンダーに「毎月最終土曜日の午前中は経理作業」と予定を入れる。この習慣が、年末の負担を大幅に軽減します。

さらに効率化を図りたい方は、クラウド会計ソフトの無料お試しを活用してみるのも一つの方法です。多くのサービスが1ヶ月間無料で試せるので、自分に合うかどうかを確認してから本格導入を検討できます。

確定申告は避けて通れない道ですが、適切な準備と仕組み作りで、その負担は大幅に軽減できます。一人社長だからこそ、効率的な経理体制を整えて、本業により多くの時間を投資できる環境を作っていきましょう。