「年間300万円なんて余裕でしょ」
そう思って申し込んだヒルトンアメックスプレミアムカード。
結果は惨敗でした。
年会費66,000円を払い続けて2年目、私がたどり着いた結論は「通常カードで十分だった」という苦い現実でした。
この記事では、実際にヒルトンアメックスプレミアムカードを使って年間300万円決済に挑戦し、失敗した私の実体験をもとに、本当にプレミアムカードが必要な人とそうでない人の違いを明確にお伝えします。
あなたが同じ失敗をしないために、私が学んだすべてを包み隠さずお話しします。
なぜ私は年間300万円決済に失敗したのか?リアルな生活と理想のギャップ
ヒルトンアメックスプレミアムカードの最大の魅力は、年間300万円利用で獲得できる「ウィークエンド無料宿泊2泊分」です。
私もこの特典に魅力を感じて、年会費16,500円の通常カードから66,000円のプレミアムカードにアップグレードしました。
計算上は楽勝だったはずの300万円決済
申込時の私の計算はこうでした:
- 生活費:月15万円 × 12ヶ月 = 180万円
- 旅行費:年4回 × 20万円 = 80万円
- その他娯楽費:月3万円 × 12ヶ月 = 36万円
合計296万円。これなら余裕で達成できると思っていました。
現実は甘くなかった決済金額の壁
しかし、実際の決済額は以下のような結果に:
- 1年目:218万円
- 2年目:241万円
なぜこんなにも計算と違ったのか?理由は明確でした:
1. 家賃や光熱費がカード決済できなかった
私の住んでいるマンションは家賃の支払いが銀行引き落としのみ。月12万円の家賃がカード決済できないだけで、年間144万円分の決済機会を失いました。
2. 予想外の現金決済が多かった
地元の飲食店、クリニック、駐車場など、意外とカード決済に対応していない場所が多く、月平均3万円程度は現金決済になってしまいました。
3. コロナ禍で旅行計画が狂った
年4回予定していた旅行が2回に減少。特に海外旅行がキャンセルになったことで、大きな決済機会を失いました。
プレミアムカードの特典を最大限活用できなかった3つの理由
年間300万円決済ができなかっただけでなく、プレミアムカード特有の特典も十分に活用できませんでした。
1. ダイヤモンドステータスの獲得失敗(年間200万円決済)
プレミアムカードの大きな魅力の一つが、年間200万円利用で獲得できる「ヒルトン・オナーズ・ダイヤモンドステータス」です。
1年目は218万円でギリギリ達成できましたが、エグゼクティブラウンジを使える機会は年3回のホテル滞在のみ。
正直、この程度の利用頻度では年会費の差額49,500円(66,000円-16,500円)を回収するのは困難でした。
2. ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)の活用不足
初年度無料(通常25,000円)のHPCJですが、国内のヒルトンホテルに泊まる機会が少なく、宿泊料金25%OFFの恩恵をほとんど受けられませんでした。
2年目は更新せず、この特典も無駄になってしまいました。
3. 高額な年会費に見合わないポイント還元率
プレミアムカードは日常利用で100円=3ポイントですが、通常カードは100円=2ポイント。
年間200万円利用した場合の差は:
- プレミアム:60,000ポイント
- 通常:40,000ポイント
- 差額:20,000ポイント
20,000ポイントの価値は約10,000円相当。年会費の差額49,500円を考えると、全く割に合いません。
通常カードで十分だった!私が学んだ賢い選択基準
2年間プレミアムカードを使った結果、私は通常カードにダウングレードしました。
その決断に至った理由と、どんな人にどちらのカードがおすすめなのかを詳しく解説します。
通常カードで十分な人の特徴
1. 年間決済額が200万円未満の人
私のように家賃がカード決済できない、現金決済が多い環境にいる人は、無理してプレミアムカードを選ぶ必要はありません。
2. ヒルトンホテルの利用が年3回以下の人
ゴールドステータスの朝食無料特典だけでも十分価値があります。年3回の利用なら、朝食代だけで1万円以上の価値になります。
3. 国内旅行がメインの人
通常カードでも空港ラウンジが使えるため、国内旅行なら十分な特典が揃っています。
プレミアムカードを選ぶべき人の条件
1. 確実に年間300万円以上決済できる人
事業経費をカード決済できる個人事業主や、家族全員の支出をまとめられる人なら、2泊分の無料宿泊特典で年会費の元は取れます。
2. 年5回以上ヒルトンホテルに宿泊する人
ダイヤモンドステータスのエグゼクティブラウンジ利用や、部屋のアップグレード確率上昇を考えると、利用頻度が高い人にはメリットがあります。
3. 海外出張・旅行が多い人
海外旅行傷害保険が最高1億円、スマートフォン・プロテクションが10万円など、補償面での差が大きいため、海外によく行く人にはプレミアムカードの価値があります。
私が実践している通常カードでの賢い活用法
通常カードにダウングレードしてからも、私はヒルトンアメックスを愛用しています。
年会費16,500円でも十分すぎる価値を感じている活用法をご紹介します。
年間150万円決済でウィークエンド無料宿泊をゲット
通常カードでも年間150万円利用すれば、ウィークエンド無料宿泊1泊がもらえます。
私は以下の支出をヒルトンアメックスに集約して、確実に達成しています:
- 食費・日用品:月8万円
- 通信費・サブスク:月2万円
- ガソリン・ETC:月2万円
- その他娯楽費:月3万円
月12.5万円 × 12ヶ月 = 150万円をクリアし、毎年確実に無料宿泊をゲットしています。
ゴールドステータスの朝食無料を最大限活用
年3回のヒルトンホテル宿泊で、毎回2名分の朝食無料特典を利用。
1回あたり約4,000円 × 3回 = 12,000円の価値があり、これだけでも年会費の大部分を回収できています。
ポイントは計画的に貯めて有効活用
年間150万円利用で30,000ポイント獲得。
これを5,000ポイントから交換可能な無料宿泊に使えば、国内のヒルトンホテルに6泊できる計算です。
週末の小旅行に活用すれば、年会費以上の価値を生み出せます。
最適なカード選びのための比較ポイント
私の失敗経験を踏まえて、通常カードとプレミアムカードを選ぶ際の重要な比較ポイントをまとめました。
年会費と獲得可能な価値の比較
通常カード(年会費16,500円)で得られる価値:
- ゴールドステータス:朝食無料で年間12,000円相当
- 150万円決済で無料宿泊1泊:15,000円相当
- ポイント還元(150万円利用):15,000円相当
- 合計価値:42,000円相当
プレミアムカード(年会費66,000円)で得られる価値:
- ゴールドステータス:朝食無料で年間12,000円相当
- 継続特典の無料宿泊1泊:20,000円相当
- 300万円決済で追加無料宿泊1泊:20,000円相当
- ポイント還元(300万円利用):45,000円相当
- ダイヤモンドステータス(200万円達成時):20,000円相当
- 合計価値:117,000円相当(300万円決済達成時)
この比較から分かるように、プレミアムカードは年間300万円決済を達成できて初めて、年会費に見合う価値を発揮します。
リスクとメリットの天秤
プレミアムカードを選ぶリスク:
- 年間決済額が目標に届かない可能性
- 高額な年会費の固定費化
- 特典を使いきれない可能性
通常カードを選ぶメリット:
- 低い年会費で基本特典を享受
- 150万円という現実的な目標設定
- プレッシャーなく自然に使える
まとめ:後悔しないヒルトンアメックス選びのために
2年間のプレミアムカード利用を経て、私は「背伸びせずに身の丈に合ったカードを選ぶ」ことの大切さを学びました。
年会費66,000円は決して安くありません。
その価値を最大限引き出すには、確実に年間300万円決済できる環境と、ヒルトンホテルを頻繁に利用するライフスタイルが必要です。
もしあなたが私と同じように「頑張れば300万円いけるかも」という曖昧な計算でプレミアムカードを検討しているなら、まず通常カードから始めることを強くおすすめします。
通常カードで1年間使ってみて、実際の決済額とヒルトンホテルの利用頻度を把握してから、プレミアムカードへのアップグレードを検討しても遅くはありません。
ヒルトンアメックスカードの選び方についてさらに詳しく知りたい方は、ヒルトンアメックス完全ガイド記事も参考にしてみてください。
各カードの特典比較や、お得な入会方法について詳しく解説されています。
最後に、ヒルトンアメックスの紹介キャンペーンを利用すると、通常よりも多くのポイントを獲得できます。
紹介キャンペーンURLは以下のフォームから簡単に取得できますので、ぜひご活用ください。
あなたが私と同じ後悔をすることなく、最適なヒルトンアメックスカードを選べることを心から願っています。