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【Google Meet新機能】画面共有がもっと見やすく!コンテンツに集中できる「全画面表示」オプション登場

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の情報を基に、2025年8月11日に作成されました。

Google Meetでのオンライン会議は、今や私たちの働き方に欠かせないものとなりました。

特に、プレゼンテーション資料やスプレッドシート、デザインカンプなどを画面共有しながら進める会議は、日常的に行われていますね。

しかし、そんな画面共有の最中に、こんな「もどかしさ」を感じたことはありませんか。

「共有されたスライドの文字が小さすぎて、目を凝らさないと読めない…」

「複雑なExcelシートの細かい数字が見えづらく、議論についていくのが大変…」

「参加者の顔が表示されるタイルが、共有コンテンツの右側を隠してしまって全体像が把握しにくい…」

発表者は「ここ、見えていますか?」と何度も確認し、参加者は画面を拡大しようと四苦八苦する。こうした小さなストレスが、会議の生産性や集中力を少しずつ削いでいるのは、紛れもない事実です。

この度、そんな多くのユーザーが抱えていた長年の悩みを、シンプルかつスマートに解決する、待望の新機能がGoogle Meetに搭載されました。今回は、あなたのオンライン会議体験を劇的に改善する「全画面表示」機能について、その詳細と活用方法を詳しく解説していきます。

何が変わったのか?コンテンツを主役にする新設計

今回のアップデートの核心は、非常にシンプルです。Google Meetでプレゼンテーションや画面共有を閲覧している際に、新しく「全画面表示」アクションが表示されるようになりました。

このボタンをクリックすると、Google Meetのインターフェースがインテリジェントに再配置され、共有されているコンテンツの表示領域が最大限にまで広がります。

具体的にどう変わるのか?

  • これまでの表示(Before):
    画面上部にはMeetのメニューバー、下部にはマイクやカメラのコントロールバー、そして画面の右側や下部には他の参加者の顔がタイル状に表示されていました。これらの便利なUI要素が、結果として主役であるはずの共有コンテンツの表示領域を狭めていました。

  • 新しい「全画面表示」(After):
    「全画面表示に入る」ボタンをクリックすると、これらのUI要素が最小化、またはスマートに整理されます。特に、サイドバーに表示されていた参加者タイルがぐっと小さくなることで、その分のスペースがすべて共有コンテンツの表示領域に割り当てられます。結果として、まるでPCの画面全体が共有コンテンツ専用のモニターになったかのように、スライドやドキュメントが大きく、くっきりと表示されるのです。

これは、単にウィンドウを最大化するのとは全く異なります。会議に必要な最低限の機能は残しつつ、「今、最も見るべきもの」である共有コンテンツを最大限に優先する、ユーザー本位の設計思想に基づいた改善なのです。

なぜこれが重要?会議の質を変える3つの絶大なメリット

この小さなボタンの追加が、私たちの会議の質にどれほど大きな影響を与えるか、3つのメリットから見ていきましょう。

メリット1:情報伝達の正確性と効率が飛躍的に向上する
会議の目的は、情報を正確に共有し、共通認識を形成することです。コンテンツの見づらさは、この目的達成における最大の障壁でした。

「全画面表示」により、小さな文字で書かれた注釈や、複雑なグラフの軸、精緻な設計図の細部まで、すべての参加者がストレスなく視認できるようになります。これにより、

  • 発表者は「見えますか?」という確認の手間から解放され、プレゼンテーションの流れを止めずに済みます。

  • 参加者は、見間違いや誤解なく情報を正確に受け取ることができます。

  • 認識の齟齬から生じる手戻りや、後の確認作業といった、無駄なコミュニケーションコストを削減できます。

メリット2:会議への「集中力」と「没入感」が高まる
人間の脳は、視界に入る情報が多いほど、無意識に注意が分散してしまいます。従来の画面では、共有コンテンツ以外の参加者の顔やメニューアイコンなどが、常に視界の片隅にありました。

新しい「全画面表示」は、こうした視覚的なノイズを最小限に抑えます。これにより、参加者は共有されているコンテンツそのものに意識を集中させ、より深く内容を理解することができます。
特に、以下のような、細部への集中が求められる会議で絶大な効果を発揮します。

  • コードレビュー: プログラマー同士が、コードの一行一行を精査する場面。

  • デザインレビュー: デザイナーが、UIのピクセル単位のズレや配色のニュアンスを説明する場面。

  • データ分析: アナリストが、膨大なデータが並ぶダッシュボードやスプレッドシートの特定箇所を指し示しながら議論する場面。

メリット3:すべての参加者にとって公平な会議環境を実現する(アクセシビリティの向上)
会議の参加者の環境は様々です。大画面のデスクトップモニターで見ている人もいれば、小さな画面のノートPCで参加している人もいます。また、視力に不安を抱えている方もいるでしょう。

コンテンツが大きく表示されることは、こうした様々な環境や条件の違いを吸収し、すべての参加者にとって情報を取得しやすい、公平でインクルーシブな会議環境を実現します。誰一人として情報格差によって議論から取り残されることのない、真のコラボレーションを促進します。

利用開始にあたって(管理者・ユーザー向け情報)

この便利な機能を利用するための情報を整理しておきましょう。

  • 管理者向けの情報:
    この機能に関して、管理者側で行うべき設定や操作は一切ありません。特別なコントロールはなく、アップデートが適用され次第、自動的にすべてのユーザーが利用できるようになります。

  • エンドユーザー向けの情報:
    使い方は驚くほど簡単です。

    1. 会議で誰かが画面共有を開始します。

    2. 共有されているコンテンツ画面の下部に、四角が四隅に広がっていくような「全画面表示に入る」アイコンが表示されます。

    3. そのアイコンをクリックするだけです。

    4. 元の表示に戻したい場合は、同じ場所にある「全画面表示を終了」アイコンをクリックするか、キーボードの「Esc」キーを押します。

  • ロールアウト(展開ペース):

    • 即時リリースドメイン: 2025年7月29日から、15日以上かけて順次展開される「拡張ロールアウト」となっています。

    • 計画的リリースドメイン: 2025年8月14日から、1〜3日で展開される予定です。
      ご利用の環境に機能が表示されるまで、しばらくお待ちください。

  • 利用可能なユーザー:
    この機能は、一部のユーザー限定ではありません。

    • すべてのGoogle Workspaceプランの顧客

    • Google Workspace Individual契約者

    • 個人のGoogleアカウントを持つユーザー
      上記のすべてのユーザーが利用できます。

まとめ

今回ご紹介したGoogle Meetの「全画面表示」機能は、一見すると小さな改善に見えるかもしれません。しかし、それはオンライン会議における「見る」という基本的な行為の質を劇的に向上させ、コミュニケーションの正確性、集中力、そして公平性を高める、非常にパワフルなアップデートです。

日々の会議から小さなストレスを取り除き、すべての参加者がコンテンツに集中できる環境を提供する。Google Workspaceは、これからも、こうしたユーザーの視点に立った細やかな改善を積み重ね、より快適で生産的なコラボレーションの実現を目指していきます。ぜひ、あなたの次の会議からこの新機能を活用し、その見やすさを実感してみてください。