ビジネスの成長を加速させる上で、適切な法人カード選びは非常に重要です。
経費管理の効率化はもちろん、ビジネスを有利に進めるための様々な特典は、事業主にとって心強い味方となります。
数あるビジネスカードの中でも、特に人気が高いのが「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」です。
どちらも魅力的なカードですが、「自分のビジネスには、一体どちらが合っているのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。</
この記事では、2025年10月時点の最新情報に基づき、この2枚のカードを5つの重要な項目で徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットを明らかにします。
この記事を最後まで読めば、あなたのビジネススタイルや目的に最適な一枚が明確になり、自信を持ってカードを選べるようになるでしょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスとアメックスビジネスゴールドの基本スペック比較
まず、本格的な比較に入る前に、両カードの基本的なスペックを表で確認しておきましょう。それぞれの特徴が一目でわかります。
項目 | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | アメックス・ビジネス・ゴールド |
---|---|---|
年会費(税込) | 33,000円 (初年度無料) | 49,500円 |
追加カード(税込) | 3,300円 (最大9枚) | 13,200円 |
国際ブランド | American Express | American Express |
主なポイント制度 | 永久不滅ポイント / JALマイル | メンバーシップ・リワード |
JALマイル還元率 | 最大1.125% (※SAISON MILE CLUB登録時) | 0.3%〜0.5%程度 |
ANAマイル還元率 | 0.6%程度 | 最大1.0% (※メンバーシップ・リワード・プラス登録時) |
空港ラウンジ | プライオリティ・パス(プレステージ会員) + 国内主要空港 | 国内主要空港 + 海外2空港 (同伴者1名無料) |
コンシェルジュ | 24時間365日対応 | なし (プラチナ・カードから付帯) |
申込基準 | 個人与信 (個人事業主・会社員も申込可) | 法人代表者・個人事業主 |
特筆すべき特典 | 招待日和、サイバー保険、ゴルファー保険 | メタルカード、手荷物無料宅配(往復)、各種プロテクション |
この比較表からもわかるように、年会費やマイル、特典など、様々な面で違いがあります。次のセクションから、これらの項目をさらに深掘りして解説していきます。
【比較1】年会費と維持コスト – コストパフォーマンスで選ぶなら?
ビジネスカードを長期的に利用する上で、年会費や追加カードのコストは無視できない要素です。ここでは、両カードのコストパフォーマンスを比較してみましょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスの年会費
セゾンプラチナビジネスアメックスの最大の魅力の一つは、そのコスト構造にあります。年会費は33,000円(税込)ですが、初年度の年会費が無料です。プラチナカードクラスの豊富な特典を1年間リスクなく試せるのは、特に初めてビジネスカードを持つ方や、特典を使いこなせるか不安な方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
また、従業員や家族向けに発行できる追加カードの年会費も3,300円(税込)と、非常に安価に設定されています。最大9枚まで発行できるため、複数人で経費管理を行いたい企業にとっても導入しやすい価格設定です。
アメックスビジネスゴールドの年会費
一方、アメックスビジネスゴールドの年会費は49,500円(税込)です。セゾンプラチナビジネスアメックスと比較すると若干高額で、初年度無料の特典も常時提供されているわけではありません。
追加カードの年会費は1枚あたり13,200円(税込)と、こちらもセゾンプラチナビジネスアメックスに比べて高額です。ただし、その分アメックスブランドが持つ高いステータス性や、メタル製のカードがもたらす所有感は、ビジネスシーンにおいて信頼性を高める効果も期待できるでしょう。
コスト比較の結論
純粋なコストパフォーマンスを重視するなら、セゾンプラチナビジネスアメックスに軍配が上がります。特に初年度年会費無料のインパクトは大きく、プラチナ級のサービスを気軽に試せる絶好の機会です。追加カードのコストも低いため、複数枚の発行を検討している場合、その差はさらに広がります。
ただし、年会費は提供されるサービスやステータスとのバランスで考えるべきです。アメックスビジネスゴールドの年会費には、そのブランド価値や独自の特典が含まれていることを理解しておく必要があります。
【比較2】ポイント・マイル還元率 – 効率よく経費を価値に変える
経費決済で貯まるポイントやマイルは、ビジネスカードの重要な価値の一つです。ここでは、どちらのカードがより効率的にポイントやマイルを貯められるかを見ていきましょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスのマイルプログラム
セゾンプラチナビジネスアメックスは、特にJALマイルを貯めたい方に最適なカードです。年会費5,500円(税込)の「SAISON MILE CLUB」に登録することで、ショッピング利用1,000円につき10 JALマイルが貯まります。さらに、2,000円利用ごとに有効期限のない「永久不滅ポイント」が1ポイント貯まるため、これをJALマイルに交換すると、合計のマイル還元率は最大1.125%という高水準になります。
貯めたポイントは有効期限がない「永久不滅ポイント」であるため、失効を気にすることなく、自分のペースでじっくり貯められるのも大きなメリットです。
アメックスビジネスゴールドのポイントプログラム
アメックスビジネスゴールドでは、「メンバーシップ・リワード」というポイントプログラムが提供されます。基本的には100円の利用で1ポイントが貯まります。
p>このカードの強みは、ANAマイルへの交換レートの高さにあります。年会費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、通常2,000ポイント=1,000マイルの交換レートが、1,000ポイント=1,000マイルの等価交換になります。これにより、ANAマイル還元率を1.0%にすることが可能です。
また、航空会社やホテルなど、提携プログラムへのポイント移行先が豊富なのもアメックスの魅力です。マイルだけでなく、様々な用途にポイントを活用したい方に向いています。
ポイント・マイル比較の結論
どちらのカードを選ぶべきかは、あなたが主に貯めたいマイルの種類によって決まります。
- JALマイルをメインで貯めたい方 → 還元率の高いセゾンプラチナビジネスアメックスが断然おすすめです。
- ANAマイルをメインで貯めたい方 → 交換レートの良いアメックスビジネスゴールドが有利です。
また、ポイントの有効期限を気にしたくない、じっくりマイルを貯めたいという方には、永久不滅ポイントが貯まるセゾンプラチナビジネスアメックスが安心感のある選択肢となるでしょう。
【比較3】ビジネス特典と優待 – 実用的なサービスはどちら?
年会費以上の価値を生み出すのが、カードに付帯する特典や優待サービスです。ビジネスシーンやプライベートで役立つ特典を比較してみましょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスの特典
セゾンプラチナビジネスアメックスの特典で最も注目すべきは、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員に無料で登録できる点です。これは通常年会費469米ドル(2025年10月時点のレートで約7万円相当)もする最上位プランで、世界1,700箇所以上の空港ラウンジを回数無制限で利用できます。
さらに特筆すべきは、他の多くのカード付帯プライオリティ・パスでは利用が制限されがちな、空港内の提携レストランやリフレッシュ施設(温浴施設など)も利用可能な点です。海外出張が多い方にとっては、これだけで年会費の元が取れてしまうほど強力な特典です。
その他にも、24時間365日対応のコンシェルジュサービスや、全国の厳選されたレストランで1名分のコース料金が無料になる「セゾンプレミアムレストラン by 招待日和」など、プラチナカードならではの上質なサービスが揃っています。
アメックスビジネスゴールドの特典
アメックスビジネスゴールドは、ステータス性の高いメタルカードが特徴です。会計時にこのカードを提示するだけで、相手に与える印象も変わるかもしれません。
実用的な特典としては、海外からの帰国時に空港から自宅までスーツケース1個を無料で配送してくれる「手荷物無料宅配サービス」が往復で利用できます。また、国内主要空港のラウンジは、カード会員本人だけでなく同伴者1名も無料で利用できるため、同僚やパートナーとの出張時に便利です。接待に役立つ「ビジネス・ダイニング by 招待日和」も付帯しており、ビジネスシーンでの活用が期待できます。
特典比較の結論
特典の内容を比較すると、両者の得意分野が異なります。
- 海外出張の頻度が高く、空港での時間を快適に過ごしたい方には、レストランも利用できるプライオリティ・パスが付帯するセゾンプラチナビジネスアメックスが圧倒的におすすめです。
- カードのステータス性を重視し、国内出張や接待での利用が多い方には、同伴者ラウンジ無料やメタルカードといった特徴を持つアメックスビジネスゴールドが適しています。
また、個人与信で申し込みやすく、決算書などが不要なセゾンプラチナビジネスアメックスは、設立間もない法人や個人事業主にとって「ビジネスをサポートする特典」そのものと言えるかもしれません。
【比較4】付帯保険 – 万が一のビジネスリスクに備える
予期せぬトラブルからビジネスを守る付帯保険も、カード選びの重要なポイントです。両カードの補償内容を比較してみましょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスの保険
セゾンプラチナビジネスアメックスは、最高1億円の海外旅行傷害保険、最高5,000万円の国内旅行傷害保険(いずれも利用付帯)といった基本的な補償に加え、現代のビジネスリスクに対応したユニークな保険が付帯するのが特徴です。
特に「サイバー保険」は、情報漏洩時の損害賠償やデータ復旧費用などを補償してくれるもので、ITを活用するすべての事業者にとって心強い味方となります。また、接待などでゴルフをする機会が多い方には「ゴルファー保険」も付帯しており、幅広いビジネスシーンをカバーしています。
アメックスビジネスゴールドの保険
アメックスビジネスゴールドも、最高1億円の海外旅行傷害保険、最高5,000万円の国内旅行傷害保険(いずれも利用付帯)が付帯しており、旅行時の補償はセゾンと同等レベルです。
アメックスならではの強みは、購入した商品の破損・盗難を補償する「ショッピング・プロテクション」に加え、商品の返品を店舗が受け付けない場合に補償する「リターン・プロテクション」や、急な出張や病気でイベントに行けなくなった際のキャンセル費用を補償する「キャンセル・プロテクション」など、購入後の手厚い補償が充実している点です。
保険比較の結論
旅行傷害保険に関しては両カードとも高水準で大きな差はありません。選択の分かれ目となるのは、それ以外の独自保険です。
- サイバー攻撃や情報漏洩といったIT関連のリスクに備えたい方や、ゴルフを頻繁にする方には、独自の保険が付帯するセゾンプラチナビジネスアメックスがおすすめです。
- 商品の購入やサービスの予約に関するトラブルに幅広く備えたい方には、各種プロテクションが充実したアメックスビジネスゴールドが安心です。
【比較5】審査難易度と申し込み対象 – あなたはどちらのカードを持てる?
どんなに魅力的なカードでも、審査に通らなければ意味がありません。最後に、両カードの審査基準や申し込み対象について見ていきましょう。
セゾンプラチナビジネスアメックスの審査
セゾンプラチナビジネスアメックスの大きな特徴は、申し込みに登記簿謄本や決算書が不要である点です。審査は申込者個人の信用情報(クレヒス)を基に行われる「個人与信」のため、法人としての実績がまだ少ない設立間もない企業の代表者や、個人事業主、フリーランスの方でも申し込みやすいカードです。
さらに、副業をしている会社員の方が経費管理のために申し込むことも可能で、プラチナカードの中では比較的間口が広いカードとして知られています。
アメックスビジネスゴールドの審査
アメックスビジネスゴールドも個人事業主から申し込み可能ですが、セゾンに比べるとより事業の実態が考慮される傾向にあると言われています。ステータス性が高い分、審査もより慎重に行われるイメージです。もちろん、安定した事業基盤があれば問題なく発行を目指せますが、事業を開始したばかりの段階では少しハードルが高いと感じるかもしれません。
審査比較の結論
申し込みやすさ、審査の通りやすさを重視するなら、セゾンプラチナビジネスアメックスが圧倒的に有利です。
「これからビジネスを拡大していきたい」「まずはビジネスカードを持ってみたい」と考えているスタートアップ期の経営者、個人事業主、そして会社員の方にとって、セゾンプラチナビジネスアメックスは最適な一枚と言えるでしょう。
まとめ:あなたに最適な一枚はこれだ!
セゾンプラチナビジネスアメックスとアメックスビジネスゴールド、5つの項目で比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、それぞれのカードがどのような方におすすめかをまとめます。
セゾンプラチナビジネスアメックスがおすすめな人
- コストを抑えてプラチナ級の特典を試したい方(初年度年会費無料)
- 海外出張が多く、空港ラウンジを最大限活用したい方(レストランも使えるプライオリティ・パス)
- JALマイルを効率的に貯めたい方(最大1.125%還元)
- 設立間もない法人経営者、個人事業主、副業をしている会社員の方
アメックスビジネスゴールドがおすすめな人
- カードのステータス性やブランドイメージを重視する方(メタルカード)
- ANAマイルを貯めたい、またはポイントの使い道を幅広く選びたい方
- 国内出張や接待の機会が多く、同伴者とのラウンジ利用やダイニング特典を重視する方
- 商品の購入後の補償を手厚くしたい方
もしあなたが、優れたコストパフォーマンスを求め、特に海外出張で役立つ特典やJALマイルに関心があるなら、セゾンプラチナビジネスアメックスは非常に有力な選択肢です。
さらに詳しくセゾンプラチナビジネスアメックスのメリット・デメリット、審査基準について知りたい方は、以下の完全ガイドで詳細に解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
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