海外からの送金受け取りや、外貨での支払いに便利なWISE。
その多機能さから多くの人に利用されていますが、「WISEアカウント内の資金を、どうやって日本の銀行口座に出金すればいいの？」と疑問に思ったことはありませんか。
特に初めて利用する際は、手数料はいくらかかるのか、着金までにどれくらいの時間がかかるのか、不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、そんな疑問や不安を解消するため、WISEの残高を日本の銀行口座へ出金する手順と所要時間について、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたも迷うことなく、スムーズにWISEからの出金手続きを完了できるようになります。
WISEから日本の銀行口座へ出金する前に知っておくべきこと
WISEの資金を日本の銀行口座へスムーズに出金するためには、事前にいくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。手続きを始めてから慌てないように、まずは基本的な知識と準備について確認しましょう。これらの準備を怠ると、出金手続きが遅れたり、最悪の場合キャンセルされたりする可能性もあるため、しっかりと目を通してください。
本人確認（KYC）の完了は必須
WISEで資金の受け取りや送金、そして日本円での出金を行うためには、本人確認（Know Your Customer、略してKYC）の手続きを完了させておくことが絶対条件です。これはマネーロンダリングや不正利用を防ぐための世界的な基準であり、WISEも例外ではありません。本人確認が済んでいないと、出金手続きの画面に進むことすらできません。多くの場合、口座開設のプロセスで本人確認を行いますが、もし完了していない場合は、先に出金手続きを済ませましょう。2025年11月時点では、マイナンバーカードを利用したオンラインでの手続きが最も迅速でおすすめです。スマートフォンアプリから画面の指示に従うだけで、数分から数時間程度で認証が完了します。
出金手数料の仕組みを理解する
WISEの大きな魅力の一つは、手数料の透明性が高いことです。しかし、「出金」という操作には、いくつかの種類の手数料が関わってきます。具体的には、「固定手数料」と「変動手数料」の2つが組み合わさっています。固定手数料は、出金額にかかわらず一定の金額がかかるもので、日本円への出金の場合は数十円程度と非常に安価です。一方、変動手数料は出金額に応じてパーセンテージで計算されます。WISEのウェブサイトやアプリでは、出金手続きの際にこれらの手数料が明確に表示されるため、最終的にいくら着金するのかを事前に正確に把握できます。隠れたコストがないため、安心して利用できるのが嬉しいポイントです。他のサービスでは送金手数料は無料でも、為替レートに高額な手数料が上乗せされているケースが多いので注意が必要です。
為替レートの変動リスクについて
WISEアカウントに米ドルやユーロなどの外貨で資金を保有している場合、日本円に出金する際には為替レートが適用されます。WISEは、銀行などが使う有利なレートではなく、実際の為替レート（ミッドマーケットレート）を採用しているため、ユーザーにとって非常に公平です。ただし、為替レートは常に変動しています。出金手続きを行うタイミングによって、受け取れる日本円の金額が変わることを理解しておきましょう。WISEでは、一定時間レートを保証する機能もありますが、大きな金額を動かす際は、少しでも有利なレートのタイミングを見計らうのも一つの賢い方法と言えるでしょう。
【ステップ・バイ・ステップ】WISEの資金を日本の銀行口座へ出金する全手順
事前の準備が整ったら、いよいよ実際に出金手続きを進めていきましょう。WISEの操作画面は非常に直感的で分かりやすいですが、ここでは初めての方でも迷わないように、各ステップを丁寧に解説します。以下の手順に沿って進めれば、誰でも簡単に出金手続きを完了できます。
ステップ1: WISEにログインし「送金」を選択
まずはWISEのウェブサイトまたはスマートフォンアプリにログインします。ログイン後、ダッシュボード（ホーム画面）が表示されます。画面上部や目立つ位置に「送金する」という緑色のボタンがあるので、これをクリックまたはタップします。ここが出金手続きのスタート地点です。
ステップ2: 送金額と通貨（日本円）を指定
次に、送金画面が表示されます。ここで重要なのは、「送金元」と「送金先」の設定です。
送金元には、出金したい通貨の残高（例: USD、EURなど）を選択し、金額を入力します。
そして、送金先の通貨で「JPY – 日本円」を選択します。すると、適用される為替レートと手数料が自動的に計算され、最終的に日本の銀行口座に着金する金額が正確に表示されます。この透明性の高さがWISEの信頼できる点です。
ステップ3: 受取人（自分自身）の口座情報を登録
次に、誰に送金するかを選択します。今回は自分自身の日本の銀行口座への出金なので、「受取人」の選択画面で「自分自身」を選びます。初めて出金する場合は、ここでお使いの日本の銀行口座情報を登録する必要があります。必要な情報は以下の通りです。
- 銀行名（例: 三菱UFJ銀行、三井住友銀行など）
- 支店名
- 口座種別（普通預金、当座預金など）
- 口座番号
- 口座名義人（カタカナ）
ここで最も注意すべき点は、口座名義人がWISEのアカウント名義と完全に一致している必要があることです。少しでも名前が異なると、送金が失敗する原因となりますので、正確に入力してください。一度登録すれば、次回からは選択するだけで済むので便利です。
ステップ4: 送金内容の確認と実行
最後に、確認画面が表示されます。送金額、手数料、為替レート、着金額、そして受取人の口座情報など、すべての情報が一覧で表示されます。内容に間違いがないか、最後のチェックを念入りに行いましょう。特に口座番号や名義人に誤りがないか再度確認してください。すべて問題がなければ、「確認して送金」ボタンをクリックします。これで出金手続きは完了です。あとはWISEからの着金を待つだけです。
WISEからの出金にかかる時間と手数料の実際
「手続きは簡単そうだけど、実際にお金が届くまでどれくらいかかるの？」「手数料は本当に安いの？」といった疑問は、利用者にとって最も気になるところでしょう。ここでは、WISEから日本の銀行口座への出金にかかる平均的な所要時間と、具体的な手数料について、さらに深掘りして解説します。
着金までにかかる時間はどれくらい？
WISEの出金スピードは、他の海外送金サービスと比較しても非常に速いことで知られています。2025年11月時点の情報では、多くのケースで手続き完了から数秒〜数分以内に日本の銀行口座へ着金します。ただし、これは送金先の銀行のシステムや、手続きを行う時間帯によって変動します。例えば、週末や祝日、銀行の営業時間外に手続きを行った場合は、翌営業日の処理となることがあります。WISEの送金手続き画面では、着金予定日時が事前に表示されるため、それを目安にすると良いでしょう。私自身の経験でも、平日の日中に手続きをした際は、ほとんどの場合1時間以内に着金しており、そのスピードにはいつも驚かされます。
具体的な手数料の内訳と計算方法
前述の通り、WISEの出金手数料は「固定手数料」と「変動手数料」から構成されています。例えば、1,000米ドルを日本円に出金する場合を考えてみましょう（レートや手数料は変動します）。
- 変動手数料: 1,000 USD × 0.6% = 6 USD
- 固定手数料: 約0.5 USD (通貨ペアにより異なる)
- 合計手数料: 約6.5 USD
このように、手数料が明確に計算され、送金前に確認できます。10万円程度の出金額であれば、合計手数料は数百円程度に収まることが多く、従来の銀行経由の海外送金に比べて格段に安いことが分かります。高額になればなるほど、パーセンテージでかかる変動手数料のインパクトが大きくなりますが、それでも他の多くのサービスより競争力のある手数料設定です。
手数料を少しでも安く抑えるコツ
WISEの手数料はもともと低いですが、さらに賢く利用する方法がいくつかあります。一つは、一度にまとまった金額を出金することです。固定手数料は毎回かかるため、少額の出金を何度も繰り返すより、一度にまとめて出金した方がトータルの手数料を抑えられます。また、WISEは時々手数料割引のキャンペーンを行うことがあります。急ぎでない場合は、そうしたタイミングを狙うのも良いでしょう。まだWISEのアカウントをお持ちでない方は、特定の紹介リンクを経由して登録すると、初回の送金手数料が無料または割引になる特典を受けられることがあります。
WISE出金時のよくある質問（FAQ）とトラブルシューティング
WISEの出金プロセスは非常にスムーズですが、時には予期せぬ問題が発生することもあります。ここでは、ユーザーからよく寄せられる質問や、トラブルが発生した際の具体的な対処法についてまとめました。困ったときに参照できるよう、ぜひブックマークしておくことをおすすめします。
出金がキャンセルされた場合の原因と対処法
出金手続き後に「送金がキャンセルされました」という通知が届くことがあります。その主な原因は以下の通りです。
- 受取人情報の誤り: 最も多い原因です。口座番号、支店名、特に口座名義人（カタカナ）がWISEの登録名と完全に一致しているか再確認してください。一文字でも違うとエラーになります。
- 本人確認（KYC）の不備: 追加の本人確認書類の提出を求められているにもかかわらず、対応していないケースです。WISEからのメールや通知を確認しましょう。
- 銀行側の受け取り拒否: 非常に稀ですが、送金先の銀行が海外からの送金受け取りに制限を設けている場合があります。その場合は、別の銀行口座を試す必要があります。
まずは原因を特定し、情報を修正して再度手続きを行ってください。それでも解決しない場合は、速やかにWISEのカスタマーサポートに問い合わせましょう。
登録した銀行口座情報を間違えたら？
送金実行前に間違いに気づいた場合は、手続きをキャンセルして、受取人情報を編集または削除し、正しい情報で再度手続きを行えば問題ありません。しかし、送金実行後に間違いに気づいた場合は、少し対応が複雑になります。送金が完了する前であれば、WISE側でキャンセル処理ができる可能性があります。すぐにカスタマーサポートに連絡してください。もし送金が完了してしまった場合、資金が組み戻されるのを待つ必要がありますが、手数料は返金されないことがほとんどです。手続きの最終確認は慎重に行う癖をつけましょう。
一度に引き出せる金額に上限はある？
はい、WISEには1回あたり、また1日あたりの送金上限額が設定されています。日本円への送金の場合、2025年11月時点では1回あたり100万円相当額が上限となっています。これを超える金額を出金したい場合は、複数回に分けて手続きを行う必要があります。上限額は国や通貨によって異なり、またセキュリティ上の理由から変更されることもあるため、高額な出金を予定している場合は、事前にWISEのヘルプセンターで最新の情報を確認することをおすすめします。
まとめ：WISEからの出金は簡単・迅速・低コスト
この記事では、WISEアカウント内の資金を日本の銀行口座へ出金するための具体的な手順、所要時間、そして手数料について詳しく解説しました。要点をまとめると以下の通りです。
- 出金には本人確認（KYC）の完了が必須。
- 手数料は「固定手数料」と「変動手数料」から成り、事前に明確に提示される。
- 手続きはアプリやウェブから4つの簡単なステップで完了する。
- 着金は数分から数時間と非常にスピーディー。
- 口座名義人の一致など、入力情報には細心の注意を払う必要がある。
WISEを使えば、海外との資金のやり取りがこれまで以上に身近で手軽になります。この記事で解説した手順を参考にすれば、もう出金で迷うことはありません。
もし、まだWISEのアカウントをお持ちでなかったり、海外送金の基本から知りたいという方は、ぜひ第一歩として口座開設から始めてみてください。詳しい口座開設の手順や、初めての海外送金の方法については、こちらの「【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説！手数料を抑えるコツも紹介」の記事で網羅的に解説していますので、合わせてご覧ください。
これからWISEを始めるなら、こちらのリンクから登録すると、初回の送金手数料が割引になるなどの特典を受けられる場合があります。ぜひこの機会に、スマートな国際金融サービスを体験してみてください。