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マネーフォワード確定申告に新規登録したら次にやるべき設定3ステップ(銀行連携のその先)

マネーフォワード クラウド確定申告へのご登録、お疲れ様です。

銀行口座やクレジットカードを連携させ、取引明細が自動で取り込まれる様子に、未来の経理の形を垣間見て感動している頃ではないでしょうか。

しかし、本当の効率化はこの先に待っています。

実は、多くの人が「連携したら終わり」と思いがちですが、その後の初期設定を丁寧に行うことで、日々の仕訳作業が驚くほど楽になり、確定申告の精度も格段に向上するのです。

この記事では、多くの人が見落としがちな「銀行連携のその先」でやるべき重要な設定3ステップを、個人事業主である筆者が実際に実践している具体例を交えながら、分かりやすく徹底解説します。

この一手間が、未来のあなたを助ける最大の投資になりますよ。

ステップ1:自分仕様にカスタマイズ!「勘定科目」の追加と編集

最初のステップは、経理の土台となる「勘定科目」の整備です。デフォルトでも多くの科目が用意されていますが、自分の事業内容に合わせてカスタマイズすることで、仕訳作業が格段に直感的かつスピーディになります。

なぜなら、事業で使う経費は人それぞれユニークだからです。例えば、Webライターなら「サーバー代」や「有料テーマ代」、コンサルタントなら「専門書籍代」や「セミナー参加費」など、特定の支出が多くなるはずです。これらを毎回「通信費」や「新聞図書費」といった大きな括りで仕訳していると、後から「何にいくら使ったか」を正確に把握するのが難しくなってしまいます。

事業でよく使う経費科目を追加する

まずは、ご自身の事業で頻繁に発生する支出を思い浮かべてみましょう。そして、それに対応する勘定科目がなければ、迷わず追加することをおすすめします。

例えば、以下のような科目です。

  • 外注費: 業務の一部を他のフリーランスに依頼する場合
  • 広告宣宣費: Web広告やチラシ作成など、集客のために使った費用
  • 支払手数料: 銀行の振込手数料や、プラットフォーム利用料など
  • ソフトウェア費: AdobeやMicrosoft 365など、年間契約のソフトウェア費用

勘定科目を追加する際は、「設定」→「勘定科目」から簡単に行えます。ここで一手間かけておくだけで、自動仕訳の候補としても表示されやすくなり、日々の記帳作業で迷う時間が大幅に削減されます。

独自の視点:ショートカットキーと補助科目を使いこなす

さらに一歩進んだ使い方として、「ショートカット」の設定と「補助科目」の活用を強く推奨します。ショートカットは、よく使う勘定科目に番号を割り当て、キーボード入力だけで素早く選択できる機能です。例えば、「1」に「売上高」、「2」に「仕入高」、「3」に「外注費」と設定しておけば、マウス操作なしでサクサク仕訳が完了します。

また、「補助科目」は、勘定科目をさらに細分化したい場合に非常に便利です。例えば、「広告宣伝費」という勘定科目に、「Google広告」「Instagram広告」「プレスリリース配信」といった補助科目を設定します。これにより、どの広告媒体にどれくらいの費用をかけたかが一目瞭然となり、費用対効果の分析にも役立ちます。これは単なる確定申告作業にとどまらず、経営判断の質を高めるための重要なステップです。

これらの設定は、まさに「自分だけの会計ソフト」を育てていく感覚に近く、やればやるほど経理が楽になることを実感できるはずです。

ステップ2:減価償却を自動化!「固定資産」の登録

次にやるべき重要な設定が「固定資産の登録」です。特に、パソコンやカメラ、デスク、車など、10万円以上の高額な備品を購入した方は必須の作業となります。

固定資産とは、長期間にわたって事業で使用する高価な資産のことです。これらは購入した年に全額を経費にするのではなく、「減価償却」という手続きを経て、法律で定められた耐用年数にわたって分割して経費計上する必要があります。この計算は手動で行うと非常に複雑で間違いやすいのですが、マネーフォワード クラウド確定申告なら、一度登録するだけで毎年の減価償却費を自動で計算し、仕訳まで行ってくれます。

固定資産の具体的な登録手順

登録は「決算・申告」→「固定資産台帳」から行います。必要な情報は主に以下の通りです。

  • 資産名: MacBook Pro 14インチ、など具体的に
  • 取得日: 購入した年月日
  • 取得価額: 購入にかかった金額
  • 耐用年数: 資産の種類ごとに法律で定められています(例:パソコンは4年)
  • 事業利用割合: プライベートと兼用している場合は、事業で使う割合(例:80%)を入力

これらの情報を入力して登録するだけで、期末に自動で「減価償却費」が計上されます。これにより、面倒な計算から解放されるだけでなく、計上漏れという致命的なミスも防ぐことができます。

そもそも確定申告の仕組みや専門用語に不安がある方は、まず「【完全ガイド】マネーフォワード クラウド確定申告とは?使い方・評判・料金まで個人事業主向けに徹底解説」で全体像を掴んでおくと、よりスムーズに理解が進むでしょう。

独自の視点:中古資産や30万円未満の特例も活用しよう

(※本記事は2025年11月時点の情報です。最新の税制については国税庁のHP等でご確認ください。)

ここで少し踏み込んだ話をすると、中古で資産を購入した場合、耐用年数は新品とは異なる計算方法(簡便法)を用いることができます。これにより、より短い期間で償却できる(=単年の経費を多く計上できる)可能性があります。マネーフォワードでは、中古資産の耐用年数も自動計算してくれる機能があるので、ぜひ活用しましょう。

また、青色申告をしている個人事業主であれば、「少額減価償却資産の特例」が使えます。これは、取得価額が30万円未満の資産であれば、購入した年に一括で経費計上できるという非常に有利な制度です(年間合計300万円まで)。この特例を適用する場合も、固定資産台帳で「即時償却」を選択すればOKです。こうした特例をしっかり活用することで、効果的な節税に繋がります。

ステップ3:正確な経営状況のスタートライン!「開始残高」の設定

最後のステップは、少し地味ですが非常に重要な「開始残高の設定」です。これは特に、年度の途中(1月1日以外)からマネーフォワードを使い始めた場合に必須の作業となります。

開始残高とは、マネーフォワードの利用を開始する時点での、各勘定科目の残高のことです。例えば、利用開始時点で事業用の銀行口座に50万円あり、クライアントへの未回収の請求(売掛金)が20万円あった場合、それらの金額を登録します。これを正しく設定しないと、貸借対照表(バランスシート)が不正確になり、自分の事業の財政状態を正しく把握できません。

なぜ開始残高の設定が必要なのか?

確定申告には、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の提出が必要です。損益計算書は「いくら儲かったか」を示す書類ですが、貸借対照表は「期末時点でどれくらいの資産や負債があるか」を示す、いわば事業の健康診断書です。開始残高がズレていると、この健康診断書が全くあてにならないものになってしまいます。また、金融機関から融資を受ける際などにも、正確な貸借対照表の提出を求められることが多いため、初期段階でしっかり設定しておくことが極めて重要です。

独自の視点:個人事業主が迷いやすい「元入金」の考え方

開始残高の設定は「設定」→「開始残高」から行います。預金残高や売掛金、買掛金などを入力していきますが、個人事業主が最も迷うのが「元入金」の扱いです。

元入金とは、簡単に言えば「事業の元手となるお金」です。開始残高を設定する際、資産(預金など)の合計額と、負債(借入金など)の合計額には差額が出ることがほとんどです。この差額を調整するのが元入金の役割です。

計算式:資産の合計額 ー 負債の合計額 = 元入金

例えば、期首時点で預金が100万円、借入金が30万円あったとします。この場合、100万円 – 30万円 = 70万円が元入金となります。マネーフォワードの開始残高設定画面では、この差額が自動で計算されるので、その金額を元入金の項目に入力すれば大丈夫です。

年の途中でプライベートの財布から事業用の口座にお金を入れた場合は、「事業主借」という科目で処理し、期末に元入金に振り替えることになります。この辺りの処理も、マネーフォワードはガイドしてくれるので安心です。まずは「期首時点での財産を正確に登録する」という意識を持つことが大切です。

まとめ:初期設定は未来の自分を楽にする「最高の投資」

今回は、マネーフォワード クラウド確定申告に登録した後、多くの人が見落としがちな3つの重要な初期設定について解説しました。

  • ステップ1:勘定科目のカスタマイズ → 日々の仕訳作業を直感的にし、経営分析の精度を上げる
  • ステップ2:固定資産の登録 → 面倒な減価償却計算を自動化し、計上漏れを防ぐ
  • ステップ3:開始残高の設定 → 事業の財政状態を正確に把握し、信頼性の高い決算書を作成する

これらの設定は、正直少し面倒に感じるかもしれません。しかし、ここで費やした時間は、確定申告直前の膨大な作業時間とストレスを確実に減らしてくれます。まさに、未来の自分を助ける「最高の投資」と言えるでしょう。

銀行連携だけで満足せず、ぜひこの3ステップを実行して、マネーフォワード クラウド確定申告の真価を最大限に引き出してください。日々の経理業務が驚くほどスムーズになり、あなたはもっと創造的な本業に集中できるようになるはずです。

まだマネーフォワードのパワフルな機能を体験していない方は、最初の1ヶ月間は無料で全ての機能が試せます。この機会に、スマートな経理の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

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より詳しい使い方や料金プラン、他の会計ソフトとの比較については、こちらの完全ガイドで詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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