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【Google Meetアップデート】リアクションが超進化!全絵文字対応でオンライン会議の表現力が劇的に向上

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年11月7日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

オンライン会議が当たり前になった今、私たちは日々、画面越しのコミュニケーションに奮闘しています。
言葉だけでは伝わりにくいニュアンスや、発言者の顔色をうかがいながらの会話。
「いいね」や「拍手」のアイコンだけでは、自分の気持ちを十分に表現しきれないと感じたことはありませんか。
「今のアイデア、最高に面白い!」「その話を聞いて感動した!」そんな熱い思いを、もっと豊かに伝えられたら…。

そんなオンライン会議におけるコミュニケーションの課題を解決する、待望のアップデートがGoogle Meetにやってきます。

これまで数種類に限定されていた会議中の「リアクション」機能が大幅に拡張され、スマートフォンやチャットでおなじみの、ほぼすべての絵文字ライブラリが利用可能になることが発表されました。

このアップデートは、単なる絵文字の追加ではありません。
オンライン会議の雰囲気を和ませ、チームの一体感を高め、そして最終的には生産性を向上させるための、コミュニケーションにおける大きな進化です。
今回は、この新機能がもたらす変化とその活用方法、そして利用にあたってのポイントを詳しく解説していきます。

何が変わるのか?新機能の概要

これまでのGoogle Meetのリアクション機能は、「ハート」「挙手」「拍手」「いいね」など、数種類の基本的なアイコンに限られていました。もちろん、これらも便利な機能ですが、表現の幅には限界がありました。

今回のアップデートにより、この制限が撤廃されます。ユーザーは、普段Google Chatやスマートフォンのメッセージアプリで使っているような、多種多様な絵文字をリアクションとして送信できるようになります。

例えば、

  • 素晴らしいアイデアには「電球」や「ロケット」の絵文字で称賛を。

  • 面白いジョークには「笑い転げる顔」で場を盛り上げ。

  • 感動的な話には「涙」や「燃えるハート」の絵文字で共感を。

  • プロジェクトの成功を祝う場面では「クラッカー」や「パーティーフェイス」で祝福を。

このように、文脈に応じた細やかな感情表現が可能になり、会議がよりインタラクティブで人間味あふれる空間へと変わります。

新機能がもたらす3つの大きなメリット

この絵文字リアクションの拡張は、私たちの働き方にどのようなポジティブな影響を与えるのでしょうか。主なメリットを3つご紹介します。

  1. コミュニケーションの質とエンゲージメントの向上
    オンライン会議、特に参加人数が多い場合、発言者以外はミュート状態で聞いているだけ、という状況になりがちです。発言者は、参加者の反応が見えずに孤独を感じたり、話が伝わっているか不安になったりすることがあります。
    多様な絵文字リアクションが可能になることで、聞き手は声を出さずに、より具体的で nuanced(ニュアンスに富んだ)なフィードバックをリアルタイムで送ることができます。これにより、発言者は参加者の反応を豊かに感じ取ることができ、自信を持って話を進められます。会議全体の一体感が生まれ、参加者全員のエンゲージメントが向上します。

  2. チーム文化の醸成と心理的安全性の向上
    絵文字は、時に言葉よりも雄弁に感情を伝え、場の雰囲気を和ませる力を持っています。ユーモアのある絵文字を適切に使うことで、緊張しがちな会議の空気をほぐし、活発な意見交換を促すことができます。
    また、「ありがとう」「お疲れ様」といった感謝や労いの気持ちを、気軽に絵文字で表現できるようになることで、チーム内にポジティブなフィードバックの文化が根付きやすくなります。普段なかなか発言できないメンバーも、絵文字リアクションなら気軽に参加できるため、誰もが安心して自分の感情を表現できる「心理的安全性」の高い環境づくりに繋がります。

  3. 会議の活性化とアイスブレイクへの活用
    単調になりがちな定例会議も、絵文字を使えばもっと楽しく、インタラクティブなものに変えられます。
    例えば、会議の冒頭で「今日の気分や週末の出来事を表す絵文字を送ってください」といったアイスブレイクを行えば、参加者の緊張がほぐれ、スムーズに本題に入ることができます。
    また、プレゼンテーションの途中で「この提案に賛成の方は『ロケット』の絵文字を、もう少し議論したい方は『考え込む顔』の絵文字を送ってください」といったように、簡易的な投票や理解度の確認にも活用できます。ファシリテーターは、参加者の反応を見ながら会議を柔軟に進行できるようになります。

管理者・主催者向けのポイント:機能の制御方法

この機能は非常に便利ですが、フォーマルな会議など、TPOによってはリアクションを制限したい場面もあるでしょう。Google Meetでは、そうしたニーズに応えるための制御機能もしっかりと用意されています。

  • 管理者向けの設定
    この機能は、デフォルトで「ON(有効)」になっています。しかし、Google Workspace管理者は、管理コンソールから組織のポリシーに合わせて設定を変更できます。
    特定の組織部門(OU)やグループ単位で機能を無効化することも可能ですので、「役員会議では無効」「クリエイティブ部門では有効」といった柔軟な運用ができます。

  • 会議の主催者向けの設定
    管理者設定とは別に、会議の主催者(および共同主催者)は、会議ごとにリアクション機能をコントロールできます。主催者用ボタンから、リアクション機能を完全にオフにすることが可能です。
    さらに便利なのは、「フルピッカー(全絵文字を選択できる機能)はオフにするが、従来の限定的な絵文字バーは残す」という設定もできる点です。これにより、会議の雰囲気を壊さずに、最低限のリアクションは許可するという、バランスの取れた運用が実現します。

利用にあたっての注意点(制限事項)

今回のアップデートは非常に強力ですが、利用するプラットフォームによっては一部制限があります。事前に把握しておきましょう。

  • Google Meet ハードウェア(会議室の専用端末)
    会議室に設置された専用端末から直接、新しい絵文字を送信することはできません。ただし、他のユーザー(PCやスマートフォンからの参加者)が送信した新しい絵文字を受信し、画面に表示することは可能です。会議室からリアクションを送りたい場合は、手元のPCやスマートフォンを「コンパニオンモード」で接続することで、すべての絵文字が利用できます。

  • ライブストリーム視聴者
    ライブストリームの視聴者は、新しい絵文字を送信することはできませんが、会議参加者が送ったリアクションを視聴画面で見ることはできます。

  • iOSデバイス(iPhone/iPad)ユーザー
    注意が必要なのはiOSユーザーです。今回の最初のロールアウトでは、iOSデバイスから新しい絵文字セットを送信する機能は含まれません(後日、機能が追加される予定です)。ただし、他のプラットフォームから送信された新しい絵文字を見ることはできます。

  • 組織のカスタム絵文字
    Google Chatの一部で利用可能な、組織独自のカスタム絵文字は、今回のMeetのリアクション機能ではサポートされません。

いつから使える?展開スケジュールと対象プラン

この新機能は、以下のスケジュールで順次展開されます。

  • 管理者向け設定の提供開始
    即時リリース・計画的リリースドメイン共に:2025年11月6日より段階的に展開(最大15日)

  • エンドユーザー向け機能の提供開始
    即時リリースドメイン:2025年11月19日より段階的に展開(最大15日)
    計画的リリースドメイン:2025年12月9日より完全展開(1〜3日)

利用可能なGoogle Workspaceプランは以下の通りです。

  • Business Standard, Business Plus

  • Enterprise Standard, Enterprise Plus

Business Starterなどのプランは対象外となりますのでご注意ください。

まとめ

Google Meetの絵文字リアクション機能の拡張は、オンラインコミュニケーションをより豊かで、人間らしいものへと進化させる重要なアップデートです。

言葉だけでは伝わらない感情や場の空気を共有し、チームの一体感を醸成する。この小さな絵文字たちが、私たちの働き方に大きなポジティブな変化をもたらしてくれることでしょう。
ぜひこの新機能を活用して、日々のオンライン会議を、より楽しく、創造的で、生産性の高い時間にしてください。