最近、投資家の間で注目を集めているmoomoo証券。
その高機能なアプリや米国株取引の強みから、特定口座を開設する人が増えています。
一方で、2024年から始まった新NISAの口座としてmoomoo証券を選ぶべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
ネット上では「moomoo証券 NISA おすすめしない」といった声も散見され、不安に感じるかもしれません。
この記事では、2025年11月時点の最新情報を基に、moomoo証券のNISA口座が本当に「おすすめしない」のか、その真相をメリット・デメリット、そして主要ネット証券との比較から徹底的に解説します。
moomoo証券のNISA口座とは?基本情報を整理
まずは、moomoo証券のNISA口座に関する基本的な情報を確認しておきましょう。どのような特徴があり、どんな商品に投資できるのでしょうか。
新NISAに対応した非課税口座
moomoo証券のNISA口座は、2024年からスタートした新しいNISA制度に対応しています。年間で最大360万円、生涯で最大1,800万円までの投資で得た利益が非課税になる制度です。
moomoo証券では、この非課税メリットを享受しながら、主に日本株と米国株の取引が可能です。特に、moomoo証券の強みである米国株を非課税で運用できる点は、多くの投資家にとって魅力的に映るでしょう。
- つみたて投資枠: 年間120万円まで
- 成長投資枠: 年間240万円まで
この2つの枠を併用でき、柔軟な投資プランを組むことが可能です。
NISA口座での取扱商品と手数料
moomoo証券のNISA口座で取引できる主な商品は以下の通りです。
- 日本株: 現物取引
- 米国株: 現物取引
- ETF: 日米の主要なETF
手数料に関しては、moomoo証券は業界でも非常に競争力のある水準を提示しています。特に米国株の取引手数料は、主要ネット証券と比較しても安価であり、コストを抑えたい投資家には大きなメリットです。
ただし、後述しますが、投資信託の取扱本数が少ない点など、商品ラインナップには注意が必要です。すべての投資家にとって最適な選択肢とは限らないのが現状です。
moomoo証券でNISAを始める3つのメリット
では、数ある証券会社の中から、あえてmoomoo証券のNISA口座を選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。ここでは、他の証券会社にはない、moomoo証券ならではの強みを3つ紹介します。
1. プロレベルの分析ツールを無料で利用できる
moomoo証券最大の魅力は、なんといってもその高機能な分析アプリです。通常、有料で提供されるようなレベルの情報を、口座開設者は無料で利用できます。
- 詳細な企業情報: 財務諸表や業績評価などをグラフで視覚的に確認できます。
- 機関投資家の動向: 大口投資家がどの銘柄を売買しているか追跡できます。
- ヒートマップ: 市場全体の資金の流れを直感的に把握できます。
これらのツールをNISAでの長期的な資産形成に活用できるのは、他社にはない大きなアドバンテージです。感覚的な投資ではなく、データに基づいた戦略的な投資判断が可能になります。
2. 米国株取引の圧倒的な強み
「米国株に投資したい」と考えているなら、moomoo証券は非常に有力な選択肢です。NISA口座でもその強みは遺憾なく発揮されます。
- 業界最多水準の取扱銘柄数: 約7,000銘柄の米国株・ETFに投資可能で、他の主要ネット証券を圧倒しています。
- 24時間取引: 一部の銘柄では、24時間いつでも取引が可能です。これにより、米国市場の急な変動にも柔軟に対応できます。
- 割安な取引手数料: NISA口座での米国株取引手数料は、業界最安水準です。
非課税メリットのあるNISAで、これだけ有利な条件で米国株に投資できる環境は、moomoo証券ならではと言えるでしょう。
3. シンプルで使いやすいインターフェース
高機能でありながら、アプリの操作性が非常に高い点もメリットです。初心者から上級者まで、直感的に使えるようにデザインされています。
複雑な分析ツールも、グラフィカルでわかりやすく表示されるため、ストレスなく情報収集や発注ができます。「多機能すぎて使いこなせない」という心配は少ないでしょう。この洗練されたUI/UXは、日々の投資活動を快適にしてくれます。
moomoo証券のNISAはおすすめしない?3つのデメリットと注意点
ここまでメリットを解説してきましたが、なぜ「おすすめしない」という声が上がるのでしょうか。それには、moomoo証券が抱えるいくつかのデメリットが関係しています。特に、日本の主要ネット証券と比較した際に見えてくる弱点を知っておくことが重要です。
1. 日本株の取扱銘柄数が少ない
moomoo証券は米国株に強い反面、日本株の取扱銘柄数は、SBI証券や楽天証券といった国内大手ネット証券に比べて少ないのが現状です。
東証に上場しているすべての銘柄にアクセスできるわけではないため、特定の小型株や新興企業に投資したいと考えている場合、moomoo証券では取り扱いがない可能性があります。NISAの成長投資枠で個別株投資を積極的に行いたい方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
2. 投資信託のラインナップが非常に限定的
2025年11月時点で、これがmoomoo証券のNISAにおける最大の弱点と言えるかもしれません。つみたて投資枠の対象となる投資信託の取扱本数が、他の主要ネット証券に比べて極端に少ないのです。
例えば、eMAXIS Slimシリーズのような低コストで人気のインデックスファンドも、moomoo証券では取り扱いがありません。NISAの基本戦略である「長期・積立・分散」を投資信託で実践したいと考えている初心者の方には、moomoo証券は正直なところ不向きです。
つみたて投資枠を有効活用したいのであれば、現状では他の証券会社を検討する方が賢明でしょう。
3. サービス実績が浅く、長期運用への不安感
moomoo証券が日本でサービスを開始したのは2022年であり、他のネット証券大手と比較すると歴史が浅いのは事実です。
金融システムとしての信頼性やセキュリティは確保されていますが、NISAのような10年、20年と続く長期的な資産運用を任せるにあたり、「長年の運営実績」という安心感を重視する方にとっては、少し不安が残るかもしれません。特に、システムトラブル時の対応やサポート体制については、今後さらに実績を積んでいく必要があります。
【徹底比較】moomoo証券と主要ネット証券のNISA口座
moomoo証券のNISA口座が自分に合っているか判断するために、SBI証券と楽天証券という代表的なネット証券と比較してみましょう。
NISA口座 サービス比較(2025年11月時点)
| 項目 | moomoo証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|---|
| 米国株取扱数 | 約7,000銘柄 | 約6,000銘柄 | 約5,000銘柄 |
| 日本株取扱数 | 少なめ | 豊富 | 豊富 |
| 投資信託本数 | 非常に少ない | 豊富 | 豊富 |
| 分析ツール | 非常に高機能 | 標準的 | 標準的 |
| ポイント制度 | なし | あり (Vポイントなど) | あり (楽天ポイント) |
この比較表からわかるように、moomoo証券は「米国株取引」と「分析ツール」において他社を圧倒しています。一方で、「日本株」や「投資信託」のラインナップ、ポイント制度の有無といった点では見劣りします。
つまり、moomoo証券のNISAは万人におすすめできるものではなく、「投資スタイルによって評価が大きく分かれる口座」であると言えます。
まとめ:moomoo証券のNISAはどんな人におすすめ?
この記事では、moomoo証券のNISA口座が「おすすめしない」と言われる理由を、メリット・デメリット、他社比較を交えて解説しました。
結論として、moomoo証券のNISA口座は以下のような方には、強力な武器となり得ます。
- NISAで米国株を中心に投資したい方
- プロレベルの分析ツールを使って、データに基づいた投資判断をしたい方
- すでに他の証券会社で投資信託の積立を行っており、2つ目のNISA口座として個別株用を探している方
一方で、以下のような方には、現時点ではあまりおすすめできません。
- NISAで投資信託の積立をメインに考えている投資初心者の方
- 日本の個別株に幅広く投資したい方
- ポイントを貯めながらお得に投資したい方
ご自身の投資スタイルと照らし合わせて、moomoo証券が最適かどうかを判断することが重要です。
moomoo証券のサービス内容や、NISA口座以外の特定口座の評判についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。口座開設前に知っておくべきメリット・デメリットを網羅的に解説しています。
【2025年最新】moomoo証券の評判・口コミを徹底解説!口座開設前に知るべきメリット・デメリットを完全網羅
もしあなたが「自分は米国株投資に特化したいんだ!」という明確な目的を持っているなら、moomoo証券のNISA口座は最高の環境を提供してくれるでしょう。その強力なツールと有利な取引条件を、ぜひ非課税メリットと共に活用してください。
