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【Google Vids】AI動画生成が超進化!画像から“動く”動画クリップを作成できる新機能が登場

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年11月18日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

Google Workspaceの新しい動画作成ツール「Google Vids」。
専門的な動画編集スキルがなくても、AIのサポートを受けながら、誰もが簡単にビジネス向けのビデオメッセージを作成できるこのツールは、すでに多くの注目を集めています。
しかし、これまでのAI動画生成は、主にテキストの指示(プロンプト)に基づいて、AIがゼロから映像を作り出すものでした。
そのため、「自社の製品やロゴ、特定のキャラクターを、もっと正確に動画に登場させたい」という、より高度なニーズに応えるのは難しい側面がありました。

この、AI動画生成における大きな壁を打ち破る、革新的な新機能がGoogle Vidsに搭載されることが発表されました。

Googleの最先端動画生成AIモデル「Veo 3.1」の力を活用し、ユーザーが用意した「画像」を素材として、一貫性のある短い動画クリップ(8秒)を生成できる新機能です。
これは、AI動画作成が「テキストから動画へ」という第一世代から、「素材(画像)から動画へ」という、より制御可能で実用的な第二世代へと進化を遂げたことを意味します。
今回は、この新機能がビジネスビデオ制作をどのように変えるのか、その驚くべき能力と具体的な活用法を詳しく解説していきます。

何が変わるのか?「素材から動画へ」を実現するVeo 3.1

今回のアップデートの核心は、Google Vidsに搭載された動画生成AIが、Googleの最新モデル「Veo 3.1」にアップグレードされ、「ingredients-to-video(素材から動画へ)」という新しい能力を獲得した点です。

ユーザーは、最大3枚の画像を選択し、その画像をどのように動かしたいかを指示するプロンプトを入力するだけで、Veo 3.1がその意図を汲み取り、8秒間の動画クリップを自動で生成してくれます。

この機能の最も驚くべき点は、生成される動画クリップ全体を通じて、被写体、キャラクター、オブジェクトの一貫性が保たれることです。
例えば、あなたがアップロードした特定の人物の顔写真は、動画の中で表情やカメラアングルが変わっても、同じ人物として認識され続けます。
これにより、単なる断片的な映像の寄せ集めではなく、視聴者が感情移入できるような、一貫したストーリー性のある動画を、誰でも簡単に作成できるようになるのです。

ここがすごい!ビジネス活用シーンで見る新機能の威力

この新機能は、ブランドプロモーション、研修ビデオ、新入社員向けのオンボーディングビデオなど、あらゆるビジネスシーンで絶大な効果を発揮します。具体的な活用アイデアを3つのカテゴリでご紹介します。

あなたは、新製品の魅力的なプロモーションビデオを作りたいと考えています。これまでは、高価な機材で撮影したり、CG制作を外注したりする必要がありました。

これからは、たった1枚の製品写真があれば十分です。

  • 製品写真をアップロードし、こう指示します:
    「このコーヒーマグを持つ女性が、窓の外を眺めながらリラックスしている動画を作成して。その後、この製品パッケージ(2枚目の画像)がアップになるカットに切り替えて。」
    Veo 3.1は、提供された製品画像を正確に認識し、様々なコンテキスト、アングル、アクションの中で、その製品が一貫して登場する動画を生成します。まるで、プロが撮影した製品CMのような、高品質な映像を瞬時に手に入れることができます。

あなたは、自社のロゴをもっと効果的に使った、印象的な動画コンテンツを作りたいと考えています。

  • 会社のロゴ画像をアップロードし、こう指示します:
    「このロゴを使って、映画のオープニングのような壮大なイントロ映像を作成して。」
    「このロゴを、動画の右下に常に表示される透かし(ウォーターマーク)として入れてほしい。」
    Veo 3.1は、ロゴの一貫性を保ちながら、指示に応じた様々な映像表現を可能にします。これにより、ブランドイメージを向上させ、視聴者に強い印象を残す動画を、コストをかけずに作成できます。

あなたは、特定のキャラクター(例えば、会社の公式マスコットや、研修ビデオの案内役)が登場する、分かりやすい説明ビデオを作りたいと考えています。

  • キャラクターのイラストや顔写真をアップロードし、こう指示します:
    「このキャラクターが、笑顔で視聴者に手を振りながら製品を紹介している動画を作成して。カメラアングルや表情は変えながら、複数のショットをつないでほしい。」
    Veo 3.1は、キャラクターの顔や姿が、動画全体を通して同一であることを維持します。これにより、視聴者はキャラクターに親近感を抱き、ストーリーに没入しやすくなります。複雑な操作マニュアルや、新入社員向けの行動規範など、テキストだけでは伝わりにくい内容も、キャラクターを使ったストーリー仕立ての動画にすることで、楽しく、記憶に残りやすい形で伝えることができます。

どうやって始める?

この革新的な機能は、特別な設定なしで利用できます。

  • 管理者の方へ
    この機能に関して、管理者が管理コンソールで何かを設定したり、有効化・無効化したりする必要はありません。

  • エンドユーザー(利用者)の方へ
    ユーザー側で機能をON/OFFする設定もありません。展開スケジュールに沿って、お使いのGoogle Vidsに機能が自動的に追加されます。Google Vidsの編集画面で、AIによる動画クリップ生成を選択する際に、画像ファイルをアップロードするオプションが表示されれば、もう利用可能です。

いつから使える?展開スケジュールと対象プラン

この新機能は、以下のスケジュールで順次展開されます。

  • 即時リリースドメイン: 2025年11月12日より段階的に展開(機能の表示に最大15日かかる場合があります)

  • 計画的リリースドメイン: 2025年12月3日より完全展開(機能の表示に1〜3日かかる場合があります)

利用可能なGoogle Workspaceプランおよびアドオンは、非常に幅広くなっています。

  • Business Starter, Standard, Plus

  • Enterprise Starter, Standard, Plus

  • Essentials, Enterprise Essentials, Enterprise Essentials Plus

  • Nonprofits

  • その他、教育機関向けプランや、Geminiアドオンなど

期間限定のプロモーションとして、Business Starterなどの手頃なプランでも利用可能になっている点が注目されます。自社の契約プランで利用できるか、詳細は公式情報をご確認ください。

まとめ

Google Vidsに搭載された、画像から動画を生成する新機能は、AIによるクリエイティブ制作の可能性を大きく広げる、画期的なアップデートです。

もはや、AIは私たちの漠然とした指示に応えるだけの存在ではありません。私たちが提供する具体的な「素材(画像)」を正確に理解し、そこに命を吹き込み、一貫性のあるストーリーを紡ぎ出す「共創パートナー」へと進化を遂げたのです。
これにより、これまで専門家でなければ不可能だった高品質なビデオ制作が、あらゆるビジネスユーザーにとって身近なものになります。
ぜひこの新機能を活用して、あなたのアイデアやストーリーを、かつてないほど生き生きとした映像で表現してみてください。