今回は、街中のコンビニ・お店・商業施設・公共交通機関(東京メトロなど)でレンタルできる、
モバイルバッテリーのシェアリング・レンタルサービスを4選まとめました。
2018年から注目されてきたのが、
モバイルバッテリーを簡単にレンタルできて、借りた場所とは違うバッテリースタンドに返却ができる、「モバイルバッテリーのシェアリングサービス」です。
下の画像は「mocha(mocha公式サイト)」のモバイルバッテリーのレンタルの流れになりますが、このように、簡単にモバイルバッテリーのレンタルと返却が可能なサービスです。
年々、モバイルバッテリーは安価に、軽量化されていて、気軽に持ち運びができるサイズになっているものの、持ち運ぶのを忘れたり、忘れたときに限って外出先でスマホの充電がなくなりそうになったりと、急にモバイルバッテリーで充電したくなるシチュエーションはよくあります。
モバイルバッテリーのシェアリングサービスは、海外に目を向けると2016年頃から中国、アメリカで注目されていました。
2018年に入ってようやく日本でも、今回紹介する4社が揃ってモバイルバッテリーのシェアリングサービスを開始し、まだ首都圏エリアがメインになりますが、街中のコンビニや商業施設でモバイルバッテリースタンドを見かけるようになってきました。
まだ話題になり始めたばかりのサービスということもあり、インターネット上に関連情報がまとまっていなかったので、今回注目すべきモバイルバッテリーシェアリング・レンタルを提供しているサービスをまとめることにした次第です。
モバイルバッテリーのシェアリング・レンタルサービスとは?
モバイルバッテリーのシェアリング・レンタルサービスとは、
簡単に借りられて、どこでも借りられて、どこでも返せる、持ち運び可能なモバイルバッテリーのシェアリングサービスのことです。
モバイルバッテリーが借りられるバッテリースタンドの設置場所は、サービス提供各社によって様々。
設置場所は、例えば、コンビニ、店舗、商業施設、大学、駅、などたくさんあるので、外出先で急にスマートフォンの充電が必要になった時でも、渋谷の店舗でモバイルバッテリーを借りて、移動中にスマホを充電して、移動先の表参道の店舗で返却する、といった便利な使い方ができます。
【3つのメリット】モバイルバッテリーシェアリング・レンタル
まずはじめに、モバイルバッテリーシェアリング・レンタルのメリットをおさらいしておきましょう。
【メリット①】自前のモバイルバッテリーを常に持ち歩く必要がなくなる
様々な場所のバッテリースタンドで、気軽にレンタルと返却ができるので、自前のモバイルバッテリーを常に持ち歩く必要がなくなります。
他にも、外出時にスマホの充電が切れたり、充電コードやモバイルバッテリーを持ち歩いていない場合でも、いつでも最寄りのバッテリースタンドから持ち運び可能なモバイルバッテリーを借りて充電することができ、別のバッテリースタンドに返却することができます。
急なスマホの充電切れの不安を解消することができます。
まだ各社サービスがスタートしたばかりで設置場所が限定されていますが、設置場所の問題についてもおそらく1〜2年で解消されるでしょう。
【メリット②】簡単にレンタルできて、シェアリングサービスのため低価格で充電可能
利用料金は各社少しずつ違いますが、1回100円から利用可能です。
レンタル方法も各社違いますが、
スマホ専用アプリでバッテリースタンドのQRコードを読み込むだけですぐにレンタルできたり、
バッテリースタンドにメールアドレス入力とクレジットカードを読み込むだけですぐにレンタルできたりと、
簡単にモバイルバッテリーをレンタルできるようになっています。
昔ながらの店頭で名前と住所を書いて・・・といった面倒な記入作業は一切ありません。
【メリット③】バッテリースタンドがある場所なら、どこでも借りれて、どこでも返却ができる
レンタルした場所とは違うバッテリースタンドでも返却可能です。
例えば、渋谷でモバイルバッテリーを借りて表参道のカフェで返却することや、東京で借りて、千葉で返却するなど、外出先で急に充電が必要になった時や、場所にとらわれないで気軽にレンタルと返却ができる点も大きな特徴です。
各社のサービス内容は、なにが違うの?
バッテリー容量、対応ケーブル、紛失時の対応あたりは同じです
バッテリー容量、対応ケーブル、は今回紹介する4社、すべて提供サービスは同じです。
バッテリー容量は、5,000mAh 前後(スマホを1〜2回フル充電可能)。
ケーブル対応規格は、「アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C」の3種類対応で、日本で発売されているスマホであれば問題なく利用可能です。
数日に渡るレンタル、破損や紛失時の対応としては、2,000円〜3,000円程度で買取となる点も各社対応がほぼ同じです。(買取判断のレンタル日数、金額が多少ばらつきがあるくらい)
設置場所の数やエリアがけっこう違う
自分の行動範囲に利用できる設置場所があるかを確認してから、利用するサービスを選びましょう。
どのサービスも2018年から本格始動したばかりのため、東京、首都圏エリアにしか設置場所がないサービスもありますが、各社、設置場所は順次拡大予定とありますので、2019年中には全国に広がると予想されます。
レンタル方法も3パターンに分かれてます
今回紹介する4社の場合、レンタル方法が以下の3パターンに分かれています。
① 事前にスマホ専用アプリで会員登録&決済方法の登録パターン
「ChargeSPOT」「mocha」
②借りるときにメールアドレス&クレジットカードだけあればOKパターン(スマホ専用アプリなし、会員登録なし)
「充レン」
③ 事前に公式webサイトで会員登録&決済方法の登録パターン
「ChargeMe」
どのレンタル方法が使いやすいかは、現時点では人それぞれでしょう。
頻繁に利用するのであれば、最初のアプリダウンロードや会員登録、決済登録が面倒ですが、2度目からは自動決済してくれる①③のパターンが使いやすいし、
たまにしか利用しないし、スマホ専用アプリ、会員登録とか面倒という人には②のパターンが使いやすいと思いますし。
【比較表】モバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス4選
スマホ、タブレットで表示している場合は、表を右にスクロールできます。
サービス名 | 設置場所例 | 利用料金例 | 利用方法 | バッテリー容量 |
ChargeSPOT | TSUTAYA / イオン / ローソン(一部店舗)、SHIBUYA109、有楽町マルイ、など | ・1時間以内に返却:100円 ・1時間を越えて48時間以内に返却:200円 | 事前にスマホ専用アプリで会員登録&決済方法登録 | 5,000mAh |
充レン | ゆりかもめ / りんかい線 / 東京メトロ(一部の駅)、アクアシティお台場、東京ビッグサイト、など | ・レンタル当日から翌日24時までのご利用で1台300円 ・以降24時間毎に追加料金300円 | 借りるときにメールアドレス&クレジットカードだけあればOK | 4,200mAh |
mocha | 首都圏の一部 | ・毎日最初の15分間は無料 ・100円/時間 ・一日(24時間)以内の上限金額は500円 | 事前にスマホ専用アプリで会員登録&決済方法登録 | 6,000mAh |
ChargeMe | 東京工業大学、千葉工業大学、新宿日本語学校、東京マルチメディア専門学校、など | ・30分100円(1日上限500円) ・2〜24時間: 500円 | 事前に公式webサイトで会員登録&決済方法登録 | 5,000mAh |
モバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス4選まとめ
「ChargeSPOT」 (チャージスポット) :街中設置のモバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス
– 特徴・概要 –
「ChargeSPOT」 (チャージスポット)は、スマホ専用アプリで会員登録と支払方法を登録して利用するタイプ。
大きな特徴として、2019年1月時点で、類似サービスの中で最も設置場所が多い点が挙げられます。
設置場所が多ければ多いほど利便性は高く、利用者にとっても使いやすいサービスとなる可能性が高いと思われます。
公式サイト: 「ChargeSPOT」公式サイト
運営会社:株式会社INFORICH
– 主な設置場所(2019年1月時点) –
「TSUTAYA 店舗(一部)」「イオン店舗(一部)」「ローソン店舗(一部)」「琉球銀行(一部)」「県立カシマサッカースタジアム」「SHIBUYA109」「渋谷ちかみち総合インフォメーション」「有楽町マルイ」「東京スクエアガーデン」など
– 将来的な設置場所の予定 –
2018年中に日本国内で7,000箇所のスポットを確保予定。
2019年内には、国内だけでなく、東南アジアや欧州で世界各国でも貸し借りができるサービスとして開始する予定。
– 利用料金 –
・1時間以内に返却:100円(税込108円)
・1時間を越えて48時間以内に返却:200円(税込216円)
・初回利用の際に、モバイルバッテリーの保証代金として1,980円(税込2,355円)を預けます。
・紛失や破損、もしくは48時間以内に返却をできなかった場合に、端末保証として預けた1,980円(税込2,355円)が徴収されます。
・決済方法は、クレジットカードとスマホ決済でできます。
– 利用方法 –
- スマホ専用アプリをダウンロードして、アカウント&ウォレット登録をします。iOS用アプリダウンロードリンク アンドロイド用アプリダウンロードリンク
- ウォレットをお金をクレジットカード、または、スマホ決済でチャージします。利用の際はウォレットのチャージ金額から支払われます。
- バッテリースタンドのある場所をスマホアプリで検索し、その場所に行き、バッテリースタンドの画面上に表示されているQRコードをスマホアプリ読み取ります。
- モバイルバッテリーが出てきますので、受け取り、ご自身の端末でいつでも充電ができます。
- 返却の際、最寄りのバッテリースタンドのある場所を検索し、空きスロットにバッテリーを差し込めば返却完了。
- 返却時点で利用時間分の料金がスマホアプリのウォレットから支払われます。
– 貸出モバイルバッテリーのスペック・仕様 –
・バッテリー容量:5,000mAh (スマホを1〜2回フル充電可能)
・ケーブル対応規格:アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C
– 参考画像 –
バッテリースタンドの設置例の画像です。
「充レン」 :駅ナカ・商業施設設置のモバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス
– 特徴・概要 –
「充レン」 は、レンタルする際に、メールアドレスの入力とクレジットカードがあれば利用ができるタイプ。(スマホ専用アプリがなく会員登録が不要)
大きな特徴として、スマホ専用アプリがなく会員登録が不要な点と、2019年1月時点で、東京の公共交通機関である「ゆりかもめ」や「東京メトロ」「りんかい線」の一部に設置されている点が挙げられます。
スマホ専用アプリがない点がどっちに転ぶかと、多くの駅でモバイルバッテリーを借りたり、返却したり、できるようになると大きく化けるサービスとなるかもしれません。
公式サイト: 「充レン」公式サイト
運営会社:東京電力エナジーパートナー株式会社
– 主な設置場所(2019年1月時点) –
主に東京お台場エリアからスタートしている状況。
「ゆりかもめ(一部の駅)」「りんかい線(一部の駅)」「東京メトロ(一部の駅)」「アクアシティお台場」「ダイバーシティ東京 プラザ」「デックス東京ビーチ」「東京ビッグサイト」など
– 将来的な設置場所の予定 –
順次拡大予定
– 利用料金 –
・レンタル当日から翌日24時までのご利用で1台300円(税抜)
・以降24時間毎に追加料金300円(税抜)が発生
・レンタル当日から4日目の24時以降ご利用いただく場合は3,000円(税抜)でお客様買い取り
・支払方法はクレジットカードのみ
– 利用方法 –
- レンタルスタンドの液晶画面(タッチパネル式)で「借りる(Rent)」を選択
- 充電コネクタを選択してください(アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C の3種類から洗濯)
- お客様がお使いのメールアドレスを入力
- お客様のクレジットカードをカードリーダーに挿入して、支払情報の登録をする
- 手続き完了画面が表示されたら、レンタルスタンド側面のLEDランプが点灯しているバッテリーを引き抜いて利用開始
- 充電が終了したら、お近くのレンタルスタンドの空スロットにバッテリーを挿入し、返却完了
– 貸出モバイルバッテリーのスペック・仕様 –
・バッテリー容量:4,200mAh (スマホを1〜1.5回フル充電可能)
・ケーブル対応規格:アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C
– 参考画像 –
設置例の画像です。
「mocha」 (モチャ): 街中設置のモバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス
– 特徴・概要 –
「mocha」 (モチャ) は、スマホ専用アプリで会員登録と支払方法を登録して利用するタイプ。
大きな特徴として、デポジットは一切かからない点と、毎日最初の15分間は無料という点が挙げられます。
一方で、2019年1月時点では設置場所が他社に比べて少ない状況が今後にどう響いてくるか。
公式サイト: 「mocha」公式サイト
運営会社:GREEN UTILITY株式会社
– 主な設置場所(2019年1月時点) –
首都圏からスタート。
– 将来的な設置場所の予定 –
順次拡大予定。
2020年東京オリンピック・パラリンピックまで、1万箇所のステーションを展開計画です。
– 利用料金 –
・入会金やデポジットは一切かからない
・毎日最初の15分間は無料
・100円/時間
・一日(24時間)以内の上限金額は500円
・5日間未返却の場合、3,000円で買い取りとみなされます(買取後もご自宅で充電可能)
・紛失/損壊は、3,000円の代金を請求
・支払方法、各種クレジットカードのほか、WeChat Pay、PayPay、 Alipay、Line Pay、 Amazon Pay、Apple Payなどを順次導入
– 利用方法 –
- スマホ専用アプリをダウンロードして、アカウント&決済方法を登録をします。iOS用アプリダウンロードリンク アンドロイド用アプリダウンロードリンク
- mochaステーションにあるQRコードをスキャン
- 排出されたモバイルバッテリーを持ち出して、充電
- 充電が終了したら、お近くのmochaステーション空きスロットへ返却
– 貸出モバイルバッテリーのスペック・仕様 –
・バッテリー容量:6000mAh (スマホを1.5〜2回フル充電可能)
・ケーブル対応規格:アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C
– 参考画像 –
バッテリースタンドの設置例、モバイルバッテリーの使用例。
「ChargeMe」(チャージミー):街中設置のモバイルバッテリーシェアリング・レンタルサービス
– 特徴・概要 –
「ChargeMe」(チャージミー)は、レンタルする際に、スマホアプリ不要、公式webサイトで会員登録と決済方法の登録で利用できるタイプ。
大きな特徴として、スマホ専用アプリがなく公式webサイトに登録する点が挙げられます。
公式webサイト登録方式がどう転ぶかと、2019年1月時点では設置場所が他社に比べて少ない状況が今後にどう響いてくるか。
公式サイト: 「ChargeMe」公式サイト
運営会社:オーロラ株式会社
– 主な設置場所(2019年1月時点) –
東京エリアからスタートしている状況。
公式webサイト上で設置場所のマップが閲覧できます。(公式サイトマップページ)
「東京工業大学」「千葉工業大学」「新宿日本語学校」「東京マルチメディア専門学校」など
– 将来的な設置場所の予定 –
順次拡大予定。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催までに、全国で10,000ヵ所の導入を目指しています。
– 利用料金 –
・1日目
0〜0.5時間: 100円(税込)
0.5〜1時間: 200円(税込)
1〜1.5時間: 300円(税込)
1.5〜2時間: 400円(税込)
2〜24時間: 500円(税込)
・2日目(〜48時間): 1000円(税込)
・3日目(〜72時間): 1500円(税込)
・4日目以降(72時間以降):2000円(税込)
・2,000円で買い取りも可能
・支払方法は、クレジットカード、Amazon Pay、Line Pay、Alipay
– 利用方法 –
- 「モバイルバッテリーステーション」に記載されているQRコードをスマートフォンで読み取る
- 公式webサイトを起動して会員登録と決済方法を登録
- 「モバイルバッテリーステーション」のスロットから出てくるモバイルバッテリーを使って充電
- 充電が終了したら「モバイルバッテリーステーション」のスロットにバッテリーを返却
– 貸出モバイルバッテリーのスペック・仕様 –
・バッテリー容量:5,000mAh(スマホを1〜2回フル充電可能)
・ケーブル対応規格:アップル Lightning / Micro USB / USB Type-C
– 参考画像 –
バッテリースタンドの設置例、モバイルバッテリー例。
各社Twitterで最新の設置場所をつぶやいたりしています
各サービスの最新の設置場所をチェックしたい場合は、Twitterをフォローしておくと素早く情報をキャッチできます。
「ChargeSPOT」Twitter: @ChargespotJ
「充レン」Twitter: @juren_battery
「mocha」Twitter: @mocha_japan
「ChargeMe」Twitter: @ChargeMe_info
おわりに
いかがでしたでしょうか。
モバイルバッテリーのシェアリングサービスの普及によって、昔ながらのお店の店頭でスマホをマシンの中に入れて充電できるタイプの充電サービスはなくなっていくのでしょうね。
昔ながらのスマホ充電サービスは、こんなかんじのやつですね。(画像引用)
今後新しいサービスが出てきたり、情報が古くなった場合は、随時更新していきたいと思います。
今回紹介したモバイルバッテリーのシェアリングに近い内容として、近年注目度の高いシェアリングエコノミーサービスを一覧でまとめた記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。
【シェアリングエコノミー代表事例の一覧】日本で利用できる「シェアエコ」サービスまとめ
別記事でフードシェアリング、フィンテックをまとめた記事も書いています。
2019年注目のフードシェアリングサービスとは?飲食店のフードロス(食料廃棄)問題を解決するフードシェアリングの課題と未来を考える。
【資産運用系フィンテックサービス・アプリまとめ】簡単に少額から投資ができる!
以上、「モバイルバッテリーのシェアリング・レンタルサービス4選まとめ【2019年注目】」でした!
それではまた。