「日々の業務で同じことの繰り返しが多くて時間が足りない…」
「もっと効率的に仕事を進めたいけど、プログラミングは難しそう…」
そんな悩みを抱えていませんか?
もしあなたがノンプログラマーで、日々のルーティンワークを自動化し、貴重な時間をより創造的な業務に使いたいと考えているなら、この記事はまさにあなたのために書かれました。
今回ご紹介する「Make(メイク)」は、プログラミングの知識がなくても、まるでレゴブロックを組み合わせるように、様々なウェブサービスやアプリを連携させ、業務を自動化できる画期的なツールです。
この記事を読めば、Makeの基本から具体的な使い方、料金プラン、さらには実際の活用事例まで、網羅的に理解できます。
さあ、あなたもMakeを使って「ノーコード自動化生活」を始め、ビジネスや日々の業務を劇的に効率化しましょう!
Make(メイク)とは?
Make(旧称:Integromat インテグロマット)は、チェコ共和国発のiPaaS(Integration Platform as a Service)と呼ばれるクラウド型連携ツールです。プログラミングの知識がなくても、視覚的なインターフェースを使って、複数のアプリケーションやサービスを連携させ、ワークフローを自動化することができます。
例えば、「Gmailで特定のラベルが付いたメールを受信したら、その内容をGoogleスプレッドシートに記録し、さらにSlackで担当者に通知する」といった一連の作業を、人の手を介さずに自動で実行させることが可能です。
Makeが選ばれる理由
- 直感的で視覚的なインターフェース: シナリオ(自動化の設計図)をドラッグ&ドロップで作成でき、何がどのように連携しているのか一目でわかります。
- 豊富な連携アプリ: Gmail、Slack、Google Workspace、Microsoft 365、SNS(X(旧Twitter), Facebookなど)、CRM、ECプラットフォームなど、1,000種類以上のアプリやサービスと連携可能です(日々追加されています)。
- 高い柔軟性とカスタマイズ性: 単純な連携だけでなく、条件分岐(ルーター)、繰り返し処理(イテレーター)、データ変換など、複雑なワークフローも構築できます。
- 無料から始められる: 機能制限はありますが、無料プランが用意されており、気軽に試すことができます。
Makeの主な機能
Makeを理解する上で欠かせない主要な機能を見ていきましょう。
- シナリオ (Scenarios): 自動化したい一連の処理の流れを定義するものです。トリガー(開始条件)とアクション(実行処理)をモジュールでつなぎ合わせて作成します。
- モジュール (Modules): 各アプリケーションの特定の機能(例:Gmailのメール送信、スプレッドシートへの行追加など)を実行する部品です。トリガーモジュールとアクションモジュールがあります。
- テンプレート (Templates): よく使われるシナリオがあらかじめ用意されており、すぐに利用開始できます。カスタマイズも可能です。
- コネクション (Connections): Makeと外部アプリ・サービスを連携させるための認証情報です。一度設定すれば、シナリオ内で簡単に呼び出せます。
- データストア (Data stores): シナリオ実行中に一時的にデータを保存・参照できるMake内のシンプルなデータベース機能です。
- Webhook (Webhooks): 外部サービスからのHTTPリクエストをトリガーとしてシナリオを開始できます。リアルタイムな連携に不可欠です。
- ルーター (Routers): 条件に応じてシナリオの処理を分岐させることができます。
- イテレーター (Iterators) と アグリゲーター (Aggregators): 複数のデータ項目を一つずつ処理したり(イテレーター)、複数のデータを一つにまとめたり(アグリゲーター)するのに使います。
- エラーハンドリング (Error handlers): シナリオ実行中にエラーが発生した場合の処理(例:通知する、別の処理を実行する)を設定できます。
Makeの料金プラン
Makeには、個人利用から大規模なビジネス利用まで対応できるよう、複数の料金プランが用意されています。主な違いは、1ヶ月に実行できるオペレーション(処理)数、データ転送量、アクティブなシナリオ数などです。
- Free (無料プラン): まずはMakeを試してみたい方におすすめです。オペレーション数や作成できるシナリオ数に制限がありますが、基本的な機能は利用可能です。
- Core: 個人利用や小規模な自動化に適したプランです。
- Pro: より多くのオペレーション数や高度な機能が必要な中小企業向けのプランです。
- Teams: チームでの利用や、より多くの連携、高度な管理機能が必要な組織向けのプランです。
- Enterprise: 大規模な組織向けで、専用のサポートやセキュリティ要件に対応したカスタムプランです。
料金プランの詳細は頻繁に更新される可能性があるため、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
まずは無料プランでMakeのパワフルな機能を体験してみませんか?以下のリンクから簡単に登録できます。
Makeの使い方・始め方
Makeを始めるのはとても簡単です。ここでは、アカウント登録から基本的なシナリオ作成までの流れを解説します。
1. アカウント登録
- Makeの公式サイトにアクセスし、「Get started free」などのボタンから登録画面に進みます。
- 名前、メールアドレス、パスワード等を入力し、アカウントを作成します。GoogleアカウントやGitHubアカウントでのサインアップも可能です。
- 登録したメールアドレスに確認メールが届くので、指示に従って認証を完了させます。
2. ダッシュボードと基本画面
ログインすると、ダッシュボードが表示されます。ここから新しいシナリオを作成したり、既存のシナリオを管理したりします。
- Scenarios: 作成したシナリオの一覧が表示され、編集や実行状況の確認ができます。
- Templates: 様々な用途のシナリオテンプレートを探せます。
- Connections: 連携しているアプリの認証情報を管理します。
3. 簡単なシナリオを作成してみよう(例:Gmailの新着メールをSlackに通知)
ここでは例として、「特定の条件に一致するGmailの新着メールを受信したら、その件名と本文(一部)をSlackの指定チャンネルに通知する」というシナリオを作成してみましょう。
- ダッシュボードで「Create a new scenario」をクリックします。
- 検索窓で「Gmail」と入力し、Gmailモジュールを選択します。トリガーとして「Watch emails」などを選びます。
- Gmailアカウントとの連携(Connection)を設定します。画面の指示に従い、Googleアカウントでログインし、Makeからのアクセスを許可します。
- どのメールをトリガーにするか条件(例:特定のラベル、送信者、件名に含まれるキーワードなど)を設定します。
- 次に、プラス(+)ボタンをクリックして次のモジュールを追加します。検索窓で「Slack」と入力し、Slackモジュールを選択します。アクションとして「Create a message」などを選びます。
- Slackアカウントとの連携(Connection)を設定します。
- 通知先のチャンネルやメッセージ内容を設定します。メッセージ内容には、Gmailモジュールから取得したデータ(件名、本文、受信日時など)を動的に挿入できます。
- シナリオ左下の「Run once」ボタンでテスト実行します。実際にメールを送信してみて、Slackに通知が届けば成功です。
- 問題なければ、シナリオを有効化(SCHEDULINGをON)します。これで設定した間隔(例:15分ごと)で自動的にシナリオが実行されるようになります。
Makeでできること(具体的な活用事例)
Makeの可能性は無限大です。ここではいくつかの具体的な活用事例を紹介します。
- マーケティング業務の自動化:
- お問い合わせフォームからのリード情報をCRM(顧客管理システム)とスプレッドシートに自動登録し、担当者に通知。
- ブログの新着記事を検知し、X (旧Twitter) やFacebookページに自動投稿。
- 特定キーワードを含むSNS投稿を収集し、分析用データとして保存。
- 営業業務の自動化:
- カレンダーアプリの予定を元に、リマインダーメールを顧客に自動送信。
- ECサイトでの新規注文情報を会計ソフトと在庫管理システムに連携。
- 名刺管理アプリから取り込んだ情報をSFA(営業支援システム)に自動入力。
- バックオフィス業務の自動化:
- 請求書発行システムからPDFをダウンロードし、指定のクラウドストレージに保存、経理担当に通知。
- 勤怠管理システムからのデータを集計し、給与計算用スプレッドシートに自動転記。
- 社内アンケートの回答をリアルタイムで集計し、関係者に共有。
- 個人利用での活用例:
- 特定のニュースサイトのRSSフィードを監視し、興味のある記事だけをチャットアプリに通知。
- オンラインストレージ間でファイルを自動同期・バックアップ。
- 毎日の天気予報を指定時間にチャットで受信。
これらはほんの一例です。あなたの業務やアイデア次第で、様々な自動化が実現できます。
Makeを始めるメリット・デメリット
Makeを導入する前に、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット
- ノーコードで高度な自動化を実現: プログラミング知識がなくても、直感的な操作で複雑な連携処理を構築できます。
- 開発コスト・時間の大幅削減: システム開発を外注したり、自社でエンジニアを抱えたりする必要がなく、迅速に自動化を導入できます。
- 豊富な連携アプリ: 既に使っている多くのサービスと連携できる可能性が高いです。
- 視覚的でわかりやすいインターフェース: 自動化の全体像を把握しやすく、メンテナンスも比較的容易です。
- 柔軟なシナリオ構築: 条件分岐やデータ加工など、きめ細かい設定が可能です。
- 無料プランで試せる: リスクなく導入を検討できます。
デメリット
- 日本語の情報がまだ少ない: 公式ドキュメントやコミュニティは英語が中心ですが、日本のユーザーコミュニティや解説ブログも増えてきています。
- 複雑な処理には学習が必要: 基本操作は簡単ですが、高度な機能(イテレーター、アグリゲーター、エラーハンドリングなど)を使いこなすにはある程度の学習が必要です。
- オペレーション数を意識する必要がある: プランによってオペレーション数の上限があるため、効率的なシナリオ設計が求められます。意図しない大量処理で上限に達しないよう注意が必要です。
- クラウドサービスへの依存: Make自体の障害や、連携先アプリのAPI仕様変更など外的要因でシナリオが停止する可能性があります。
Makeと他の自動化ツールとの比較
ノーコード自動化ツールはMake以外にもいくつか存在します。代表的なものとの簡単な違いを説明します。
- Zapier (ザピアー): Makeとよく比較される代表的なツールです。Zapierは設定のシンプルさが特徴ですが、Makeはより複雑なロジックやデータ処理の自由度が高いと言われています。料金体系も異なるため、利用頻度や必要な機能に応じて比較検討が必要です。
- IFTTT (イフト): 元々は個人向けのシンプルな連携(アプレット)が中心でしたが、近年は有料プランで複数アクションなども可能になっています。MakeやZapierに比べると、ビジネス向けの複雑な連携は得意ではない場合があります。
- Microsoft Power Automate (旧 Microsoft Flow): Microsoft製品との親和性が非常に高く、Office 365ユーザーには導入しやすい選択肢です。Makeと同様にクラウドベースのフローと、RPA機能(デスクトップオートメーション)も提供しています。
どのツールが最適かは、自動化したい内容、連携したいアプリ、予算、必要な機能の複雑さによって異なります。
Makeを使いこなすためのヒント
- 公式ドキュメントとヘルプセンターを活用する: Makeの公式サイトには詳細なドキュメントやFAQ、チュートリアルが用意されています(主に英語)。
- Make Communityに参加する: 世界中のユーザーが集まるコミュニティフォーラムでは、疑問点を質問したり、他のユーザーの活用事例を学んだりできます。
- テンプレートから学ぶ: 豊富なテンプレートを実際に動かしてみることで、シナリオ構築のコツを掴めます。
- 小さな自動化から始めてみる: 最初から複雑なものに挑戦せず、簡単なタスクの自動化から始めて徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
- 定期的な見直しと改善: 一度作成したシナリオも、より効率的な方法がないか、エラーが発生していないかなどを定期的に見直し、改善していくことが重要です。
まとめ:Makeで新しい働き方を手に入れよう!
Makeは、プログラミングの知識がなくても、日々の繰り返し作業や複数のアプリケーション間でのデータ連携を驚くほど簡単に自動化できる強力なツールです。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、基本的な使い方を覚えれば、あなたのアイデア次第で様々な業務を効率化し、時間という貴重な資源を生み出すことができます。
この記事を通して、Makeの魅力や可能性を感じていただけたでしょうか?
ぜひ、まずは無料プランからMakeの世界に触れてみてください。
そして、面倒な手作業から解放され、より創造的で付加価値の高い仕事に集中できる「ノーコード自動化生活」を、今日から始めてみませんか?
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この記事が、あなたの業務効率化の一助となれば幸いです。