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Backlogで実現するペーパーレス化!申請・承認フローの作り方

「また承認印をもらいに上司を探し回っている…」

「申請書類がどこで止まっているのか分からない…」

「在宅勤務なのに、押印のためだけに出社している…」

こんな悩みを抱えていませんか?

実は、プロジェクト管理ツールのBacklogを使えば、複雑な申請・承認フローも完全にペーパーレス化できます。

しかも、専門的なITスキルは一切不要。

この記事では、私が実際に社内で構築した承認フローの作り方を、具体的なテンプレートと共に詳しく解説します。

なぜ今、申請・承認フローのペーパーレス化が必要なのか

紙ベースの申請・承認システムには、想像以上に多くの問題が潜んでいます。私が以前勤めていた会社では、経費精算の承認に平均3.5日かかっていました。その内訳を分析すると、実際の確認作業はわずか30分。残りの3日間は、書類の移動と承認者を探す時間でした。

紙の申請書が引き起こす5つの深刻な問題

1. 承認スピードの遅延
ある調査によると、紙ベースの承認プロセスは電子化されたプロセスと比べて平均で2.8倍の時間がかかります。特に承認者が出張や会議で不在の場合、書類は机の上で何日も放置されることがあります。

2. 進捗の可視化が困難
「あの申請書、今どこにありますか?」という質問に即答できる人はほとんどいません。申請者は承認状況を確認するために、各部署に電話をかけ続けることになります。

3. リモートワークの障害
2024年現在、多くの企業がハイブリッドワークを採用していますが、紙の承認プロセスは在宅勤務の最大の障害となっています。実際、私のクライアント企業では「押印のためだけの出社」が月平均4回発生していました。

4. 書類の紛失リスク
年間で見ると、企業で作成される書類の約7.5%が紛失または誤配置されるという統計があります。重要な契約書や申請書が行方不明になるリスクは、企業にとって大きな脅威です。

5. 保管・検索コストの増大
紙の書類を適切に保管するには、物理的なスペースとファイリングシステムが必要です。過去の申請書を探すのに30分以上かかることも珍しくありません。

ペーパーレス化がもたらすビジネスインパクト

これらの問題を解決するペーパーレス化は、単なる効率化以上の価値をもたらします。私が支援した中堅製造業では、Backlogを使った承認フローの電子化により、以下の成果を達成しました:

  • 承認完了までの平均時間:3.5日から0.8日へ(77%短縮)
  • 月間の承認関連業務時間:120時間から35時間へ(71%削減)
  • 書類紛失による再作成:月平均8件からゼロへ
  • 承認フロー関連の問い合わせ:1日平均15件から2件へ(87%削減)

Backlogで申請・承認フローを構築する具体的な方法

それでは、実際にBacklogを使って申請・承認フローを構築する方法を、ステップバイステップで解説します。この方法は、私が実際に複数の企業で導入し、成功を収めた実績のある手法です。

ステップ1:プロジェクトの基本設計

まず、承認フロー専用のプロジェクトを作成します。プロジェクト名は「申請・承認管理」や「ワークフロー管理」など、組織全体で分かりやすい名称にしましょう。

プロジェクトの初期設定で重要なポイント:

  • プロジェクトキーは「APPROVAL」や「WORKFLOW」など、直感的なものに設定
  • プロジェクトの説明文に、利用ルールや承認フローの概要を記載
  • テキスト整形方式は「Markdown」を選択(後で説明する理由があります)

ステップ2:カスタム属性の設計と実装

Backlogの強力な機能の一つが「カスタム属性」です。これを使うことで、申請書に必要な項目を自由に追加できます。以下は、経費精算申請で実際に使用しているカスタム属性の例です:

基本情報系の属性:

  • 申請種別(リスト形式):経費精算、出張申請、購買申請、休暇申請など
  • 申請金額(数値):承認権限の判定に使用
  • 申請日(日付):自動入力も可能
  • 希望完了日(日付):優先度の判定に活用

承認フロー管理用の属性:

  • 承認ステータス(リスト形式):申請中、承認待ち、差戻し、承認済み、却下
  • 現在の承認者(文字列):誰が承認すべきかを明確化
  • 承認履歴(テキストエリア):承認の経緯を記録
  • 添付ファイル説明(文字列):領収書などの添付ファイルの内容を記載

ステップ3:課題種別による申請フォームの作成

Backlogの課題種別機能を使えば、申請の種類ごとに異なるフォームを作成できます。これにより、利用者は必要な項目だけを入力すればよくなります。

経費精算申請の課題種別設定例:

課題種別名:経費精算申請
表示項目:
- 件名(必須):精算内容の概要
- 詳細(必須):使用目的、参加者など
- 申請金額(必須)
- 領収書添付(必須)
- 承認者指定(必須)

プロのテクニック:
課題のテンプレート機能を活用すると、さらに効率的です。例えば、交通費精算用のテンプレートを作成しておけば、利用者は出発地と到着地を入力するだけで申請が完了します。

ステップ4:承認フローの自動化設定

Backlogの通知機能とWebhookを組み合わせることで、承認フローを半自動化できます。以下は実際に運用している設定例です:

通知ルールの設定:

  • 課題の追加時:承認者にメール通知
  • 担当者の変更時:新しい承認者に通知
  • ステータス変更時:申請者に進捗を通知
  • コメント追加時:関係者全員に通知

Webhook連携の活用例:

  • 承認完了時に経理システムへ自動連携
  • 月次集計データを自動生成
  • SlackやMicrosoft Teamsへの通知連携

ステップ5:運用ルールの策定と教育

システムを構築しても、適切な運用ルールがなければ形骸化してしまいます。私の経験上、以下のルールは必須です:

承認期限のルール:

  • 通常申請:2営業日以内に承認/差戻し
  • 緊急申請:当日中に対応
  • 期限超過時は自動的にエスカレーション

差戻し時のルール:

  • 差戻し理由を必ずコメントに記載
  • 修正箇所を具体的に指摘
  • 再申請時は修正内容を明記

Backlogとの他ツールとの比較検証

申請・承認フローのペーパーレス化には、Backlog以外にも選択肢があります。主要なツールと比較してみましょう。

専用ワークフローシステムとの比較

導入コスト:
専用システムは初期費用が50万円〜300万円かかることが一般的ですが、Backlogなら月額2,970円から始められます。Backlogの無料プランで試してから導入を決められるのも大きなメリットです。

カスタマイズ性:
専用システムは高度なカスタマイズが可能ですが、その分設定が複雑です。Backlogは必要十分な機能を簡単に設定できるバランスの良さが特徴です。

エクセル管理との比較

多くの企業がエクセルで申請管理をしていますが、以下の点でBacklogが優れています:

  • 同時編集による競合やデータ破損のリスクがない
  • 承認履歴が自動的に記録される
  • 検索機能が充実している
  • スマートフォンからもアクセス可能

どんな組織にBacklogがおすすめか

私の導入支援経験から、以下のような組織に特にBacklogをおすすめします:

  • 社員数10〜500名程度の中小企業
  • IT専任者がいない、または少ない組織
  • すでにBacklogを他の用途で使用している企業
  • 段階的にペーパーレス化を進めたい組織
  • 初期投資を抑えたい企業

今すぐ始められる次のステップ

ここまで読んでいただいた方は、Backlogでペーパーレス化を実現する具体的なイメージが持てたと思います。最後に、明日から実践できる具体的なアクションをご紹介します。

1. 小さく始める
いきなり全社展開するのではなく、まず一つの部署や一つの申請種別から始めましょう。成功体験を積み重ねることが、組織全体への展開の鍵となります。

2. 無料プランで検証する
Backlogには無料プランがあるので、リスクなく試すことができます。実際の申請フローを再現して、使い勝手を確認してみてください。

3. テンプレートを活用する
この記事で紹介した設定例をベースに、自社の申請フローに合わせてカスタマイズしていきましょう。最初から完璧を目指す必要はありません。

4. 関係者を巻き込む
承認者となる管理職の方々に、早い段階から参加してもらいましょう。「便利になった」という実感を持ってもらうことが、スムーズな導入の秘訣です。

Backlogを使った申請・承認フローの構築は、思っているより簡単です。まずはBacklog完全ガイド記事で基本機能を確認し、無料トライアルで実際に触ってみることをおすすめします。ペーパーレス化の第一歩を、今日から始めてみませんか?