2025年5月10日朝(日本時間)、Google KeepのWeb版でリッチテキスト編集ツールバーが段階的にロールアウトし始めました。これまではプレーンテキストのみだったKeepメモに、H1/H2の見出し・太字・斜体・下線・取り消し線といった装飾を付けられるようになり、情報整理力が大幅に向上します。
1. 変更点の詳細
- UI: 画面左下にアイコンが追加され、クリックするとフォーマットバーが展開。
- 機能: 見出し(H1/H2)、Bold、Italic、Underline、アイコン横の「Tx」で書式クリア。
- 対象: Rapid / Scheduled ReleaseのWorkspace全エディション、個人アカウントでも順次
2. 日本のビジネスパーソン向け活用シーン
- 即席議事録をそのままチームへ共有
ミーティング中にKeepで議事を箇条書き→見出しで議題を整理→コピー&ペーストでGoogle Docsへ貼るだけで体裁が整った議事録が完成。 - 営業メモを“提案台本”に昇格
キー情報を太字・色分けし、話す順序をH2見出しで管理。5分で完成する台本をモバイルから確認可能。 - 学習ノートとして再利用
eラーニングの要点をKeepにまとめ、後でNotionやConfluenceへ転記。リッチテキストのおかげでコピペ後の再編集が不要。
3. モバイル版との連携ポイント
Android/iOSでは既にリッチテキストが実装済みですが、現時点ではH1/H2設定が不可など微妙な差異があります。Web版で作成した見出しはモバイルでも正しく表示されるため、「下書きはスマホ、仕上げはPC」というワークフローがおすすめです。
4. 今後の期待と管理者設定
- エクスポート時の
→ Docs/Slidesへ移行してもフォーマット維持
- 組織単位でのKeep利用状況レポートがAdminレポートに追加予定
- Markdownエクスポートやコードブロック対応の噂もあり、プログラマーのスニペット管理に期待
5. まとめ
「メモアプリだからシンプルで良い」という従来の常識を覆し、Keepは“軽量ナレッジベース”へと進化しました。リッチテキスト導入を機に、一時的なメモだけでなく、企画立案・営業台本・学習ノートなど“残す価値のある情報”をKeepで完結させる運用へシフトしてみてはいかがでしょうか。