出典: Google Workspace Updates Blog
元記事の投稿日: 2025年7月15日
「来週、30分ほどお打ち合わせのお時間をいただけますでしょうか?」
「つきましては、ご都合の良い日時をいくつかお教えいただけますと幸いです。」
ビジネスメールで、私たちは一体何度、このフレーズを書いてきたでしょう。
このメールの往復に、どれだけの時間と手間が費やされてきたでしょうか。
相手の予定が見えない社外の人との日程調整は、特に面倒な作業です。
そんな「日程調整の無限ループ」に、ついに終止符が打たれます。
本日ご紹介するのは、GmailとGoogleカレンダーの連携を新たなレベルへと引き上げる、画期的なアップデートです。
何が変わった?Gmailから直接「予約ページ」を共有
今回のアップデートにより、Gmailのメール作成画面から、直接あなたのGoogleカレンダーの予約ページを挿入できるようになります。
これまで、予約ページのリンクを共有するには、一度Googleカレンダーを開き、予約ページのリンクをコピーして、メールに貼り付けるという手順が必要でした。
これからは、メール作成画面の下部にあるカレンダーアイコンをクリックするだけ。すると、あなたがすでに作成済みの予約ページの一覧が表示されます。あとは、共有したい予約ページを選択すれば、相手がクリック一つであなたの空き時間を確認し、予約を入れられるリンクが、メール本文にスマートに挿入されます。
もし、まだ予約ページを作成していない場合でも、その場ですぐに新しい予約ページを作成することも可能です。
「空いてますか?」のやり取りがゼロに。日本のビジネスシーンでの活用メリット
この一見シンプルな機能は、私たちの働き方を劇的に効率化し、スマートにします。
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社外とのアポイント調整が驚くほどスムーズに:
顧客やパートナー、採用候補者など、社外の人との打ち合わせ設定に絶大な効果を発揮します。「いつが空いていますか?」という質問自体が不要になり、メールの往復は1回で完結。相手は、あなたの最新の空き状況から、自分の都合の良い時間をクリックするだけで予約が完了します。 -
候補日をいくつも書き出す手間からの解放:
「来週の月曜13時、火曜15時、水曜11時はいかがでしょうか?」といった、候補日時をいくつも書き出す手間が一切なくなります。あなたの空き時間は、予約ページが常に最新の状態で提示してくれます。 -
ダブルブッキングの心配なし:
予約ページはあなたのGoogleカレンダーと完全に同期しています。誰かが予約を入れると、その時間は自動的にカレンダー上でブロックされるため、ダブルブッキングの心配はありません。 -
プロフェッショナルな印象を与える:
「こちらからご予約ください」とスマートなリンクを提示するスタイルは、相手に「仕事ができる人」「時間を大切にする人」というプロフェッショナルな印象を与えます。
Googleカレンダーの「予約スケジュール機能」をおさらい
今回のアップデートの核となる「予約スケジュール機能」は、Googleカレンダーに搭載されている非常に便利な機能です。
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複数の予約ページを作成可能:
「30分のオンライン商談用」「15分の簡単な質疑応答用」「60分のコンサルティング用」など、目的や相手に応じて、異なる時間枠や設定の予約ページを複数作成して使い分けることができます。 -
柔軟な設定:
予約を受け付ける曜日や時間帯、予約と予約の間のバッファー時間、予約を受け付ける期間など、細かくルールを設定できます。 -
質問項目を追加:
予約時に、相手に聞いておきたいこと(例:「相談したい内容」「会社名」など)を質問項目として追加することも可能です。
この強力な予約スケジュール機能を、Gmailからワンクリックで呼び出せるようになったのが、今回のアップデートの価値です。
ご利用について
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管理者設定:
この機能に、管理者による特別な設定は不要です。 -
対象プラン:
Googleカレンダーの予約スケジュール機能は、すべてのGoogle Workspaceプラン、および個人の無料Googleアカウントでも利用可能です。
(ただし、有料プランでのみ利用できる高度な機能もあります。)
まとめ
GmailとGoogleカレンダーの新たな連携は、ビジネスにおける最も非効率な作業の一つであった「日程調整」を、過去のものにしようとしています。
もう、相手の都合を伺ったり、自分の空き時間を書き出したりする必要はありません。メール作成画面のカレンダーアイコンをクリックし、あなたの「予約ページ」というデジタルな秘書に、すべてを任せてしまいましょう。
これにより生まれた貴重な時間を、あなたはもっと本質的で、創造的な仕事に使うことができるはずです。