出典: Google Workspace Updates Blog
元記事の投稿日: 2025年7月16日
移動中の電車の中、あるいは出先のカフェで、急ぎの確認を頼まれた。
送られてきたのは、数十ページにわたる長文の調査レポート。
会議まであと10分。
PCを開く時間はないが、せめて要点だけでも把握しておきたい…。
そんな、外出先での「困った!」を経験したことはありませんか?
本日ご紹介するのは、そんなモバイルワークの悩みを一変させ、あなたのiPhoneやiPadを最強のビジネスツールへと進化させる、画期的なアップデートです。
何が変わった?GoogleドキュメントのAI機能が、ついにあなたの手の中に
これまでPCのブラウザ版でのみ利用可能だった、Googleドキュメントの強力なAIアシスタント「Gemini」が、ついにiOSデバイス(iPhone/iPad)でも利用可能になりました。
これにより、外出先でも、PCの前にいる時と同じように、AIの力を借りてドキュメントを効率的に扱うことができるようになります。しかも、日本語を含む20以上の言語に対応しているため、日本のユーザーもすぐにその恩恵を受けることができます。
いつでもどこでも、AIがあなたの「読む・探す・書く」をサポート
具体的に、iOS版のGoogleドキュメントで、Geminiを使ってどのようなことができるのでしょうか。
1. 長文も怖くない!AIによる「瞬時の要約」
通勤中のインプットが変わる:
電車の中で、長文の調査レポートや議事録のドキュメントを開き、画面上部のキラキラした星のアイコン(Geminiアイコン)をタップ。「このドキュメントを要約」を選ぶだけで、AIが瞬時に内容の要点をまとめてくれます。もう、小さな画面で延々とスクロールする必要はありません。移動時間を、質の高いインプットの時間に変えることができます。
2. 必要な情報をピンポイントで「探し出す」
会議直前の最終確認:
「あの予算案の詳細、どこに書いてあったかな?」と焦る必要はありません。Geminiに「このドキュメントから、〇〇プロジェクトの予算について教えて」と質問するだけで、AIが膨大なドキュメントの中から関連箇所を探し出し、答えを提示してくれます。会議前のわずかな時間で、必要な情報を正確に把握できます。
3. アイデアをその場で「形にする」
ひらめきを逃さない:
チームでのブレスト会議の直後、アイデアが新鮮なうちに、iPhoneから「〇〇のローンチプランの初稿を作成して」とGeminiに指示。AIが叩き台を作成してくれるので、あなたはそれを基に肉付けしていくだけ。ひらめきを即座に形にすることで、仕事のスピードが格段にアップします。
利用上の注意点と今後の展望
この非常に便利なモバイル版Geminiですが、現時点ではいくつかの注意点があります。
一部機能はPC版のみ:
「Help me write(文章作成支援)」の高度な機能や、画像生成といった一部の機能は、現時点ではモバイル版では利用できません。これらは今後のアップデートでの対応が期待されます。対応OS:
この機能を利用するには、お使いのiPhoneやiPadが iOS 16以降 を搭載している必要があります。
ご利用可能なプラン
この機能は、以下のGoogle Workspace有料プランおよびアドオンをご利用のユーザーに提供されます。
Business Standard / Plus
Enterprise Standard / Plus
Gemini Education / Gemini Education Premium アドオン など
まとめ
GoogleドキュメントのGemini機能がiOSに対応したことは、私たちの働き方を、より場所に縛られない、真にフレキシブルなものへと進化させる大きな一歩です。
PCの前でしかできなかった高度なドキュメント作業が、いつでも、どこでも、あなたのポケットの中のデバイスで可能になる。この新しいモバイル体験は、あなたの生産性と創造性を、新たなレベルへと引き上げてくれることでしょう。
ぜひ、App StoreでGoogleドキュメントアプリを最新版にアップデートし、未来の働き方をあなたの手の中で体感してみてください。