出典: Google Workspace Updates Blog
元記事の投稿日: 2025年7月22日
Google Driveに保存した、長時間のオンライン会議の録画。
あるいは、じっくり見返したい研修ビデオや、思い出のイベント動画。
「あの重要な発言があったのは、会議のどのあたりだったかな?」
「特定の操作を説明している部分だけを、もう一度見たいんだけど…」
そんな時、再生バー(プログレスバー)を当てずっぽうにクリックして、目的のシーンを探すのにイライラした経験はありませんか?
本日ご紹介するのは、そんな動画視聴の小さなストレスを解消し、Google DriveをまるでYouTubeのように快適な動画プラットフォームへと進化させる、嬉しいアップデートです。
何が変わった?再生バーに「サムネイルプレビュー」が登場
今回のアップデートで、Google Driveの動画再生機能が、より直感的で便利になります。
具体的には、動画の再生中に、画面下部のプログレスバー(再生バー)の上にマウスカーソルを合わせると、その時点の映像が小さな静止画(サムネイル)でプレビュー表示されるようになります。
これは、多くの人がYouTubeで慣れ親しんでいる、あの機能と同じです。マウスを再生バーの上で左右に滑らせる(スクラブする)だけで、パラパラ漫画のように動画の内容を視覚的に確認しながら、目的のシーンを素早く見つけ出すことができます。
もう、何度も再生・停止を繰り返したり、再生バーのあちこちを闇雲にクリックしたりする必要はありません。「だいたいこの辺りかな?」という感覚的な操作が、確信に変わります。
日本のビジネス・教育シーンでの具体的な活用メリット
この一見ささやかな改善は、動画を扱うあらゆるシーンで、私たちの生産性を大きく向上させてくれます。
会議録画のレビューが劇的に効率化:
1時間を超えるような長い会議の録画から、「〇〇さんがプレゼンを始めたシーン」や「△△についての議論が白熱した場面」などを、サムネイルを頼りに素早く探し出せます。議事録作成や、会議に参加できなかったメンバーへの情報共有が、格段にスムーズになります。研修・マニュアル動画の学習効率がアップ:
ソフトウェアの操作マニュアルや、業務手順を解説した研修動画。「特定の機能の使い方だけ復習したい」という時に、サムネイルで画面の様子を確認しながら、目的の解説シーンへ一瞬でジャンプできます。必要な知識を、必要な時に、無駄なくインプットできます。クリエイティブな制作現場での時間短縮:
映像制作の現場で、デザイナーや編集者が素材動画の中から特定のカットを探したり、クライアントが修正指示を出したい箇所をピンポイントで指定したりする際に、この機能が活躍します。コミュニケーションの精度が上がり、手戻りが少なくなります。教育現場での活用:
先生が授業の録画を生徒と共有する際、生徒は「先生が黒板に重要な公式を書いた場面」などを簡単に見つけ、効率的に復習できます。
【最重要】利用を開始するためのポイントと注意点
この便利な新機能ですが、利用にあたって一つだけ、非常に重要な注意点があります。
それは、このサムネイルプレビュー機能が、「このアップデート以降に、新しくアップロードされた動画」にのみ適用されるという点です。
つまり、過去にアップロード済みの動画には、残念ながらこの機能は自動で適用されません。 過去の動画でこの機能を使いたい場合は、お手数ですが、再度動画をアップロードし直す必要があるかもしれません。
その他のポイントは以下の通りです。
管理者による設定は不要:
この機能は、管理者による設定なしで、すべてのユーザーが自動的に利用できるようになります。Web版での体験:
まずはPCのブラウザでGoogle Driveにアクセスした際の、Web版での動画視聴体験が向上します。
まとめ
Google Driveの動画プレビュー機能は、日々の業務における「探す」という行為にかかる時間とストレスを、確実に減らしてくれる改善です。
これにより、Google Driveは単なる「ファイルを保存する場所」から、コンテンツをより快適に「活用するための場所」へと、また一歩進化しました。
ぜひ、新しい動画をGoogle Driveにアップロードして、このYouTubeのような快適な動画視聴体験を、あなたの仕事や学習、プライベートでお役立てください。