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【Chatの”役割”が変わる】スペースに待望の「オーナー」ロール登場!より柔軟で、安全な、コミュニティ運営が可能に

本記事はGoogle Workspace updatesブログ( https://workspace.googleblog.com/ )の情報を基に、2025年9月29日に作成されました。

Google Workspaceをお使いの皆さん、こんにちは。

部門横断のプロジェクト、全社的なアナウンス、あるいは、趣味のサークル活動まで。
私たちのコラボレーションの中心にある「Google Chat のスペース」。

そのスペースが、活発で、生産的で、そして、安全な場所であり続けるためには、適切な「管理」が、不可欠です。
メンバーを追加したり、スペースの設定を変更したり、時には、不適切な投稿を削除したり。

これまで、こうした管理業務の責任は、すべて「管理者(マネージャー)」という、単一の役割の肩に、かかっていました。

しかし、スペースの規模が大きくなったり、その重要性が増したりするにつれて、こんな「悩み」や「課題」に、直面したことはありませんか。

「スペースの作成者である私が、すべての管理業務を、一人で抱え込んでいる。忙しい時に、他の誰かに、メンバーの追加だけでも、手伝ってもらえたら…」

「信頼できる同僚に、共同で管理を手伝ってもらいたい。でも、『管理者』権限を渡すと、彼らが、誤って、この重要なスペースそのものを、削除してしまうリスクが、怖い…」

「管理者になったのはいいけど、『@all』で、安易に全員に通知を送るメンバーを、どうやって制御すればいいのだろう…」

このように、従来の「管理者」と「メンバー」という、2段階のシンプルな役割分担では、大規模で、ダイナミックなコミュニティの、複雑な管理ニーズに、十分に応えきれない、という現実がありました。

この度、その長年の課題を解決し、すべてのスペースの運営を、より柔軟で、より安全で、そして、より分担しやすいものへと進化させる、極めて重要なアップデートが発表されました。

今回は、Google Chat のスペースにおける、役割(ロール)のあり方を、根本から変革する、「オーナー」ロールの導入と、それに伴う権限設定の進化について、詳しく解説していきます。

新機能の核心:2段階から、3段階へ。役割の「階層化」

今回のアップデートの核心は、非常にシンプルでありながら、その影響は、計り知れません。

それは、これまでの「管理者」と「メンバー」という2つの役割に、新しく、スペースの最高責任者である「オーナー」という役割が加わり、メンバーシップが、3つの階層に、再編成されたという点です。

あなたのスペースの役割は、こう変わる

  1. オーナー (Owner) – 新設された、最高責任者

    • スペースに対する、すべてのコントロール権を持ちます。スペースの名前の変更、メンバーの管理、そして、スペースそのものを「削除」できる、唯一の存在です。

    • 他のメンバーを、下の「マネージャー」に、昇格させることができます。

  2. マネージャー (Manager) – 新しく定義された、現場の管理者

    • オーナーを補佐し、日常的な管理業務のほとんどを、実行できます。メンバーの追加や削除、スペース設定の変更など、多くの権限を持ちます。

    • しかし、最も重要な、2つの操作だけは、実行できません。それは、「スペースそのものを削除すること」と、「他のメンバーを、自分と同じ、あるいは自分より上の『マネージャー』や『オーナー』に昇格させること」です。

  3. メンバー (Member) – 一般参加者

    • この役割は、これまでと変わりありません。スペースで、メッセージを投稿したり、閲覧したりする、基本的な権限を持ちます。

【重要】既存のスペースは、どうなる?
この変更が適用されると、あなたの既存のスペースでは、以下の自動的な移行が行われます。

  • これまで「管理者(マネージャー)」だった、すべてのユーザーは、自動的に、新しい「オーナー」へと、その役割が変更されます。

つまり、あなたは、何もしなくても、あなたの管理するスペースの、最高責任者「オーナー」になっている、ということです。

なぜこれが重要なのか?:「権限委譲」と「安全性」の両立

この、たった一つの役割の追加が、スペース運営のあり方を、劇的に、そして健全なものへと、変革させます。

メリット1:安全な「権限委譲」による、管理業務の分散
これが、今回のアップデートがもたらす、最大の価値です。
スペースの作成者(オーナー)は、もはや、すべての管理タスクを、一人で抱え込む必要はありません。
信頼できる、数人の同僚を「マネージャー」に任命することで、メンバーの追加・削除といった、日常的な管理業務を、安全に、そして安心して、委任することができます。

「マネージャーは、スペースを削除できない」という、明確な権限の線引きがあるため、オーナーは、「任せたいけど、壊されたら困る」という、これまでのジレンマから、完全に解放されます。
これにより、大規模なコミュニティでも、複数の管理者による、共同での、効率的な運営体制を、築くことが可能になります。

メリット2:役割に応じた、きめ細かな「権限設定」
さらに、今回のアップデートでは、単に役割が増えただけではありません。
スペースの設定画面で、「どの役割に、どの操作を許可するか」を、オーナーとマネージャーが、きめ細かく、カスタマイズできるようになったのです。

例えば、以下のような、柔軟なルール設定が、可能になります。

  • 「@all」メンションの乱用を防ぐ:
    @all を使って、スペースの全員に通知を送れるのは、オーナーとマネージャーだけ」というルールを設定。一般メンバーによる、安易な全体通知を防ぎ、コミュニティの「静けさ」を守ります。

  • アプリの追加を制限する:
    「Chatアプリを追加できるのは、オーナーだけ」というルールを設定。承認されていない、不適切なアプリが、スペースに追加されるのを防ぎ、セキュリティを維持します。

  • 会話履歴の変更を制御する:
    「会話の履歴(オン/オフ)を変更できるのは、オーナーだけ」というルールを設定。重要な議論の記録が、誤って消されてしまうリスクを、最小限に抑えます。

このように、スペースの目的や、コミュニティの成熟度に応じて、権限のあり方を、柔軟にデザインできるようになったのです。

メリット33:コミュニティにおける、明確な「ガバナンス構造」の確立
「オーナー」「マネージャー」「メンバー」という、明確な役割階層は、コミュニティ内に、自然なガバナンス(統治)の構造を、もたらします。
メンバーは、誰が、このスペースの意思決定者で、誰に、管理上の相談をすればよいのか、迷うことがありません。
この透明性が、コミュニティの、健全な成長と、自律的な運営を、力強く、後押しします。

利用開始にあたって(全ユーザー向け情報)

  • 管理者・ユーザー向けの情報:
    この機能の有効化にあたり、管理者やエンドユーザーが行うべき設定は一切ありません。この機能は、デフォルトで、すべてのスペースで利用可能になります。

  • ロールアウト(展開ペース):

    • 即時リリースドメイン: 2025年9月29日から、最大15日間かけて順次展開。

    • 計画的リリースドメイン: 2025年10月16日から、最大15日間かけて順次展開。

  • 利用可能なユーザー:
    この改善は、すべてのGoogle Workspace顧客、Workspace Individual契約者、そして個人のGoogleアカウントを持つユーザーが対象です。

まとめ

今回ご紹介した、Google Chat スペースにおける、新しい役割と、権限設定の進化。
これは、Chatのスペースを、単なる「雑談の場」から、大規模で、目的を持った「コミュニティ」を、安全かつ、効率的に運営するための、本格的な「プラットフォーム」へと、成熟させるための、非常に重要な一歩です。

あなたが、もし、今、一人で、スペースの管理に、奮闘しているのなら。
ぜひ、この新しい力を活用して、信頼できる仲間を「マネージャー」に任命し、共に、コミュニ-ティを育てていく、という、新しい運営の形を、試してみてはいかがでしょうか。

あなたのコラボレーションは、きっと、もっと、楽に、そして、もっと、楽しくなるはずです。