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【Googleカレンダー新機能】タスクのための「時間確保」が超簡単に!カレンダー上で直接、集中作業時間をブロック

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年11月17日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

「今日のToDoリストには、たくさんのタスクが並んでいるのに、次々と入ってくる会議や急な依頼で、結局一つも手を付けられなかった…」。
そんな一日の終わりに、徒労感を感じた経験はありませんか。

タスク管理ツールにやるべきことを書き出すだけでは、仕事は進みません。
本当に重要なのは、そのタスクに取り組むための「時間」を、他の予定と同じように神聖なものとして、カレンダー上で確保することです。
この「タイムブロッキング」と呼ばれる手法は、生産性を高めるための鍵として知られていますが、これまではカレンダーとタスクリストを別々に行き来しながら、手動で時間を確保する必要がありました。

この、多くのビジネスパーソンが抱える時間管理の悩みを解決する、シンプルかつ強力な新機能が、Googleカレンダーに搭載されることが発表されました。
Googleカレンダーの空き時間から直接、特定のタスクに取り組むための時間をブロックできるようになります。
今回は、この新機能が私たちの働き方をどのように変えるのか、その詳細と活用法を詳しく解説していきます。

何が変わるのか?カレンダー上でタスクの時間を直接予約

今回のアップデートの核心は、これまで「予定」や「不在」などを登録していたGoogleカレンダーの作成フローに、「タスク」という新しい選択肢が加わる点です。

使い方は非常に直感的です。

  1. Googleカレンダー上で、タスクに取り組みたい空いている時間枠を選択します。

  2. ポップアップ表示される作成メニューの上部に、「予定」「フォーカス時間」などと並んで、新しく「タスク」というタブが追加されています。これをクリックします。

  3. タスクのタイトルや説明を入力します。既存のGoogle ToDoリスト(Google Tasks)からタスクを選択することも、新しくタスクを作成することも可能です。

  4. 必要に応じて、他の予定と同じように、公開範囲(自分のみ、公開など)を設定したり、その時間帯の通知をオフにする「マナーモード(Do not disturb)」を有効にしたりできます。

たったこれだけで、あなたのカレンダーには、その時間帯が特定のタスクのために予約されたブロックとして表示されます。
これにより、「この時間は企画書作成に集中する」というあなたの意思が、あなた自身にとっても、そしてあなたのスケジュールを閲覧する同僚にとっても、明確に可視化されるのです。

新機能がもたらす3つの大きなメリット

このシンプルに見える機能は、私たちの生産性に3つの大きな変化をもたらします。

これまでのタスク管理は、Google ToDoリストで「何をやるか(What)」を管理し、Googleカレンダーで「いつやるか(When)」を管理するという、2つのツールに分断されがちでした。
今回のアップデートは、この2つを完全に統合します。
カレンダー上で確保したタスクの時間は、自動的にGoogle ToDoリストにも反映され、タスクが完了するまでリマインダーで通知してくれます。逆に、ToDoリストからカレンダーに時間を割り当てる、といった連携もよりスムーズになることが期待されます。
これにより、「タスクリストにはあるけれど、いつやるか決まっていない」という宙に浮いたタスクがなくなり、すべてのタスクが具体的な実行計画と結びつきます。

カレンダーにタスクの時間をブロックすることの最大の効果は、「割り込み」を防ぐことです。
あなたのカレンダーが「空き時間」として表示されていれば、同僚は遠慮なく会議の招待を送ってくるかもしれません。しかし、「〇〇の資料作成」という具体的なブロックで埋まっていれば、「今は集中している時間なのだな」と配慮してくれる可能性が高まります。
さらに、「マナーモード」を有効にすれば、その時間帯はチャットの通知などもオフになり、デジタルな割り込みからも自身を守ることができます。
このようにして確保された「聖域」ともいえる集中時間の中で、あなたは最も重要なタスクに深く没頭し、質の高いアウトプットを生み出すことができるようになります。

自分のカレンダーにタスクをブロックしていく作業は、一日に使える時間が有限であることを視覚的に教えてくれます。
「この企画書作成には3時間かかりそうだから、水曜の午後にブロックしておこう」「このレポート作成は1時間で終わりそうだから、火曜の朝イチに入れよう」
このように、タスクの見積もり時間と自分のスケジュールを照らし合わせることで、無理な計画を立てるのを防ぎ、より現実的なToDoリストを作成する習慣が身につきます。
また、一日の終わりにカレンダーを振り返れば、「計画通りにタスクを進められたか」「見積もり時間は適切だったか」を客観的に評価でき、自己管理能力の向上にも繋がります。

誰でもすぐに始められるシンプルさ

この新機能の素晴らしい点は、特別な設定が一切不要で、誰でもすぐに使い始められることです。

  • 管理者の方へ
    この機能に関して、管理者が管理コンソールで何かを設定したり、有効化・無効化したりする必要はありません。管理者向けの制御機能はなく、自動的に全ユーザーに展開されます。

  • エンドユーザー(利用者)の方へ
    この機能も、ユーザー側で何かをON/OFFする設定はありません。展開スケジュールに沿って、お使いのGoogleカレンダーに自動的に機能が追加されます。カレンダーの空き時間をクリックした際に、「タスク」というタブが表示されれば、もう利用可能です。

いつから使える?展開スケジュールと対象ユーザー

この新機能は、以下のスケジュールで順次展開されます。

  • 即時リリースドメイン: 2025年11月6日より、長期間(15日以上かかる可能性あり)かけて段階的に展開されます。

  • 計画的リリースドメイン: 2025年12月1日より段階的に展開(機能の表示に最大15日かかる場合があります)

そして、特筆すべきは、対象ユーザーが非常に幅広い点です。

  • すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様

  • Workspace Individualにご加入の方

  • 個人のGoogleアカウント(Gmailなど)をご利用のユーザー

企業の大小やプランの種類を問わず、GoogleカレンダーとToDoリストを使っている、ほぼすべてのユーザーがこの便利な機能の恩恵を受けられます。

まとめ

「多忙」とは、単に仕事量が多い状態を指すのではありません。自分の時間をコントロールできていない状態を指すのです。
今回発表されたGoogleカレンダーの新機能は、私たちに、自分の時間を主体的にコントロールするための、シンプルで強力な武器を与えてくれます。

タスクリストを眺めてため息をつく日々は、もう終わりにしましょう。
これからは、最も重要なタスクのために、カレンダー上に堂々と時間を予約し、誰にも邪魔されない集中できる環境を自ら作り出す。
この新しい習慣が、あなたの生産性を劇的に向上させ、より充実したワークライフバランスの実現に繋がるはずです。
ぜひ、この新機能を活用して、時間管理の達人を目指してください。