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【Googleカレンダー仕様変更】繰り返し予定の変更時、Meetのリンクが新しくなります!その理由と注意点

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年11月19日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

毎週の定例会議や、月次プロジェクト報告会など、Googleカレンダーの「繰り返し予定」機能を使っている方は多いと思います。
その予定の日時を変更したり、繰り返しのパターンを変えたりすることは日常茶飯事ですよね。

「来月から定例会の時間を1時間遅らせよう」
「プロジェクトのフェーズが変わったから、隔週開催に変更して仕切り直そう」

こうして予定を変更する際、「これ以降のすべての予定(This and following events)」を選択して更新することがあるでしょう。
これまで、このように変更しても、Google Meetの会議リンク(URL)は元のまま変わらずに引き継がれていました。
「リンクが変わらないから、ブックマークしている人も安心」と思っていたかもしれません。

しかし、2025年11月以降、この挙動が変更されました。
今後、繰り返し予定の開始時刻やパターンを変更して「これ以降のすべての予定」を更新すると、自動的に新しいGoogle Meetのリンクが発行されるようになります。

一見すると「面倒が増えるのでは?」と思われるかもしれませんが、これはセキュリティと会議の信頼性を高めるための重要なアップデートです。
今回は、この仕様変更の背景と、ユーザーが注意すべきポイントについて詳しく解説します。

何が変わるのか?変更点の詳細

これまでは、繰り返し予定の途中で日時などを変更し、一連の予定を分割(分岐)させたとしても、分割後の新しいシリーズも、元の古いシリーズと同じGoogle Meetリンクを使い続けていました。

今回のアップデートにより、以下のように動作が変わります。

  • 変更操作:
    繰り返し予定の「開始時刻」または「繰り返しのルール(毎週→隔週など)」を変更し、保存時に「これ以降のすべての予定」を選択した場合。

  • 変更後の挙動:
    変更を適用した「これ以降」の新しい予定シリーズには、新しく生成されたユニークなGoogle Meetリンクが自動的に割り当てられます。
    (※変更前の過去の予定シリーズは、元のMeetリンクをそのまま保持します。)

  • 引き継がれる設定:
    リンク自体は新しくなりますが、会議の設定情報はしっかりと引き継がれます。

    • 主催者(ホスト)

    • 共同主催者(Co-hosts)

    • アクセス制限設定

    • 録画設定 など
      これらの設定を一からやり直す必要はありませんのでご安心ください。

なぜ変わるのか?セキュリティと信頼性の向上

なぜ、わざわざリンクを変更する仕様になったのでしょうか。主な理由は2つあります。

  1. 意図しないリンクの再利用を防ぐ(セキュリティ)
    これまでは、全く別の時間に移動したはずの会議シリーズが、元の会議と同じリンクを共有していました。これにより、例えば「元の会議の時間帯に参加しようとした人が、間違って変更後の会議に入室してしまう」といった混乱や、セキュリティ上のリスクが発生する可能性がありました。
    シリーズを分割した時点で、それは「別の会議」として扱われるべきです。それぞれに独自のリンクを持たせることで、会議の独立性を保ち、意図しない参加者の混入を防ぎます。

  2. 会議体験の一貫性と信頼性の向上
    Googleは現在、GoogleカレンダーとMeetの連携における信頼性を高めるための改修を続けています。今回の変更もその一環です。
    カレンダー上のイベントとMeetの会議空間が1対1で正しく紐づくことで、会議の録画データの保存先や、出席レポートの集計などがより正確に行われるようになります。

私たちユーザーは何に気をつけるべき?

この変更は自動的に適用されるため、特別な設定は不要ですが、日々の運用でいくつか意識しておくと良い点があります。

  • ブックマークやチャットへの貼り付けに注意
    定例会議のMeetリンクをブラウザにブックマークしたり、チャットツールの概要欄に固定したりしている場合は要注意です。
    予定を変更してリンクが新しくなったことに気づかず、古いリンクをクリックしてしまうと、「誰もいない会議室」に入ってしまうことになります。
    予定を変更した際は、参加者に「リンクが新しくなりました」と一言添えるか、必ずカレンダーから最新の予定を開いて参加するようアナウンスすることをお勧めします。

  • 会議室ハードウェアを利用している場合
    Google Meetハードウェアを利用している会議室では、カレンダーの予定と連動しているため、基本的には自動的に新しいリンクが反映されます。しかし、手動で会議コードを入力するような運用の場合は、新しいコードを確認する必要があります。

管理者・ユーザーへの影響

この機能は、すでに展開が完了しており、すべてのユーザーで利用可能です。

  • 管理者の方へ
    この機能に関して、管理コンソールでの設定項目はありません。強制的に適用される仕様変更となります。社内のヘルプデスク等に「定例会議のリンクが変わった」という問い合わせが来る可能性がありますので、周知しておくとスムーズです。

  • エンドユーザー(利用者)の方へ
    この機能も、ユーザー側でON/OFFする設定はありません。
    「繰り返し予定を変更してシリーズを分けた時は、リンクも新しくなる」と覚えておけば、トラブルを未然に防げます。

対象ユーザー

  • すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様

  • 個人のGoogleアカウントをご利用のユーザー

まとめ

今回のGoogleカレンダーとMeetの仕様変更は、一見すると小さな変更ですが、オンライン会議の「場所(URL)」が変わるという点で、日々の業務に直接関わる重要なアップデートです。

「セキュリティが強化されたんだな」「会議の管理がより正確になったんだな」とポジティブに捉えつつ、リンクの変更には少しだけ注意を払う。
これだけで、より安全で快適なオンライン会議環境を維持することができます。
次回の定例会議の変更時には、ぜひ新しいMeetリンクが生成されているか確認してみてください。