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10分でできる!Makeを使った初めての業務自動化【コピペOKレシピ付き】

毎日の繰り返し作業に時間を取られていませんか?

メールの転送、データのコピペ、SNSへの投稿。

これらの単純作業が積み重なって、本来の業務に集中できない。

そんな悩みを持つあなたに、今回はたった10分で始められるMakeを使った業務自動化の方法をお伝えします。

この記事では、プログラミング知識ゼロでも今すぐ使える自動化レシピを3つご紹介。

設定画面のスクリーンショットと一緒に、ステップバイステップで解説するので、この記事を読み終わる頃には、あなたも自動化の第一歩を踏み出せているはずです。

なぜ今、業務自動化が必要なのか?実際の導入効果と事例

私が初めてMakeを使い始めたのは、毎日2時間かけていた売上データの集計作業がきっかけでした。複数のプラットフォームからデータをダウンロードし、Excelに貼り付けて、レポートを作成する。この作業だけで午前中が終わってしまうこともありました。

実は、このような繰り返し作業に費やす時間は、平均して業務時間の約30%を占めているという調査結果があります。1日8時間勤務なら、約2.4時間。月間で考えると48時間、つまり6営業日分もの時間を単純作業に費やしていることになります。

自動化がもたらす3つの大きな変化

業務自動化を導入した企業や個人事業主の声を聞くと、次の3つの変化が共通して挙げられます:

  • 時間の創出:繰り返し作業から解放され、創造的な業務に集中できる
  • ミスの削減:人為的なコピペミスやデータ入力エラーがゼロに
  • 精神的余裕:「またあの作業か…」というストレスから解放される

特に中小企業や個人事業主にとって、限られた人的リソースを最大限活用するためには、自動化は避けて通れない道となっています。

なぜMakeが最適な選択肢なのか

数ある自動化ツールの中でも、Makeが特に注目される理由は「視覚的に分かりやすい」という点です。プログラミングのように文字を打ち込むのではなく、ブロックを繋げるように自動化の流れを作れます。

また、1000以上のアプリケーションと連携可能で、Gmail、Slack、Googleスプレッドシート、Dropboxなど、日常的に使用するツールのほとんどをカバーしています。詳しい機能については、Make完全ガイド記事で網羅的に解説していますので、併せてご覧ください。

10分で完成!Make自動化レシピ3選【コピペOK】

それでは、実際に10分で設定できる自動化レシピを3つご紹介します。どれも実務でよく使われるパターンで、設定後すぐに効果を実感できるものばかりです。

レシピ1:Gmailの特定メールを自動でSlackに通知

重要な顧客からのメールを見逃さないために、特定の送信者からのメールが届いたら自動でSlackに通知する仕組みです。

設定手順:

  1. Makeにログインし、新しいシナリオを作成
  2. 「Gmail」モジュールを選択し、「Watch Emails」を選択
  3. Gmailアカウントを接続(初回のみ)
  4. フィルター条件に送信者のメールアドレスを入力
  5. 「+」ボタンをクリックし、「Slack」モジュールを追加
  6. 「Create a Message」を選択し、通知先のチャンネルを指定
  7. メッセージ内容を設定(例:「重要:{{送信者名}}からメールが届きました」)
  8. シナリオを保存して実行

ポイント:フィルター条件には複数の送信者を設定できます。また、件名に特定のキーワードが含まれる場合のみ通知する設定も可能です。

レシピ2:Googleフォームの回答を自動でスプレッドシートに整理

アンケートや申込みフォームの回答を、自動で見やすい形式に整理してスプレッドシートに記録します。

設定手順:

  1. Makeで新しいシナリオを作成
  2. 「Google Forms」モジュールの「Watch Responses」を選択
  3. 対象のフォームを選択
  4. 「Google Sheets」モジュールを追加
  5. 「Add a Row」を選択し、記録先のスプレッドシートを指定
  6. 各列に入力する内容をマッピング(フォームの質問と対応させる)
  7. 日付や時刻を自動で追加する設定も可能
  8. シナリオを保存して実行

応用例:回答内容によって異なるシートに振り分けたり、特定の回答があった場合のみ管理者にメール通知を送ることも可能です。

レシピ3:複数のSNSに同時投稿する自動化

一度の操作でTwitter(X)、Facebook、LinkedInに同じ内容を投稿する仕組みです。

設定手順:

  1. Makeで新しいシナリオを作成
  2. 「Webhook」モジュールで「Custom Webhook」を作成
  3. 生成されたWebhook URLをメモ
  4. 「Router」モジュールを追加(複数の処理を並列実行)
  5. 各SNSのモジュールを追加(Twitter、Facebook、LinkedIn)
  6. それぞれに「Create a Post」アクションを設定
  7. 投稿内容をWebhookから受け取るよう設定
  8. シナリオを保存して、Webhook URLに投稿内容を送信してテスト

便利な使い方:Googleスプレッドシートに投稿予定を記入しておき、定期的に読み込んで自動投稿する設定も可能です。

よくある失敗パターンと回避方法

初めてMakeを使う際に陥りがちな失敗パターンをご紹介します。これらを知っておくことで、スムーズに自動化を始められます。

失敗1:権限設定のミス

最も多いのが、連携するアプリケーションの権限設定ミスです。例えば、Googleスプレッドシートを読み取るだけの権限で、書き込みをしようとしてエラーになるケースです。

回避方法:各アプリケーションを接続する際、必要な権限をすべて許可しているか確認しましょう。後から権限を追加することも可能です。

失敗2:実行頻度の設定ミス

無料プランでは月間1,000回の実行制限があります。1分ごとに実行する設定にしてしまうと、あっという間に上限に達してしまいます。

回避方法:実際の業務フローに合わせて、適切な実行頻度を設定しましょう。多くの場合、15分や30分間隔で十分です。

失敗3:エラー処理の未設定

自動化が途中で止まってしまい、気づかないまま放置してしまうケースです。

回避方法:エラーハンドリング機能を使って、エラー発生時にメール通知を受け取る設定をしておきましょう。

Makeと他の自動化ツールの比較

業務自動化ツールを選ぶ際、Makeの他にもZapier、IFTTT、Power Automateなどの選択肢があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

料金面での比較

  • Make:無料プランで月1,000回実行、有料プランは月9ドルから
  • Zapier:無料プランは月100回実行、有料プランは月19.99ドルから
  • IFTTT:無料プランは3つのアプレットまで、有料プランは月2.99ドルから
  • Power Automate:Microsoft 365に含まれる、単体では月15ドルから

コストパフォーマンスの面では、Makeが最も優れています。特に無料プランでの実行回数が多いため、小規模な自動化から始めたい方に最適です。

機能面での比較

Makeの最大の強みは、複雑な分岐処理やループ処理が視覚的に設定できる点です。他のツールではコードを書く必要がある処理も、Makeならドラッグ&ドロップで実現できます。

また、データの加工機能も充実しており、テキストの整形、日付の計算、JSONデータの解析なども標準機能として用意されています。

どんな人にMakeがおすすめか

  • プログラミング経験がないが、複雑な自動化を実現したい人
  • コストを抑えながら本格的な自動化を始めたい人
  • 視覚的に分かりやすいツールを好む人
  • 将来的に高度な自動化にもチャレンジしたい人

より詳しい機能比較や活用事例については、Make完全ガイド記事でも解説していますので、参考にしてください。

今すぐ始める!次のステップ

ここまで読んでいただいたあなたは、もう業務自動化を始める準備ができています。まずは、今回ご紹介した3つのレシピの中から、最も効果が期待できそうなものを1つ選んで実践してみてください。

10分の投資で、毎日30分の時間が生まれるとしたら、1ヶ月で10時間、1年で120時間もの時間を創出できます。この時間を使って、より価値の高い業務に集中したり、新しいスキルを身につけたり、あるいは家族との時間を増やすこともできるでしょう。

次のアクション:

  1. Makeの無料アカウントを作成する(2分で完了)
  2. 本記事で紹介したレシピを1つ選んで実装する(10分)
  3. 1週間使ってみて、効果を実感する
  4. 慣れてきたら、自分の業務に合わせてカスタマイズする

自動化は難しいものではありません。最初の一歩を踏み出すことが、何より大切です。今日から始めれば、1週間後には「なぜもっと早く始めなかったのだろう」と思うはずです。

さらに高度な自動化テクニックや、業界別の活用事例については、Make完全ガイド記事で詳しく解説しています。基本をマスターしたら、ぜひ次のステップにチャレンジしてみてください。