生活や仕事に役立つライフハック、お得な情報を発信しています。⚠️記事内にPRを含みます

MakeにおけるOAuth 2.0接続の仕組みと設定方法を徹底解説

はじめに:MakeでOAuth 2.0接続がうまくいかない悩み

「Makeで自動化を始めたいのに、アプリの接続設定でつまずいてしまった…」

「OAuth認証って何?なぜパスワードだけじゃダメなの?」

「接続エラーが出て先に進めない。どこが間違っているのか分からない」

このような悩みを抱えていませんか?

実は、MakeでのOAuth 2.0接続は、一度理解してしまえば驚くほど簡単です。

本記事では、OAuth 2.0の基本的な仕組みから、Make上での具体的な設定手順、よくあるエラーの解決方法まで、実際の画面を見ながら分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、GoogleやSlack、Notionなど、あらゆるサービスとMakeを自在に連携できるようになっているはずです。

OAuth 2.0とは?Makeで安全な接続を実現する仕組み

なぜMakeでOAuth 2.0が必要なのか

MakeでGoogleスプレッドシートやSlackなどの外部サービスと連携する際、従来のパスワード認証では大きな問題がありました。それは、Makeにパスワードを直接預けることになり、セキュリティリスクが高いということです。

例えば、あなたがGoogleアカウントのパスワードをMakeに保存した場合、以下のようなリスクが発生します:

  • パスワードが漏洩した場合、Googleアカウント全体が危険にさらされる
  • パスワードを変更するたびに、Make側の設定も更新が必要
  • どのサービスにどの権限を与えたか管理が困難

OAuth 2.0は、これらの問題を解決する認証方式です。パスワードを共有することなく、必要な権限だけを安全に付与できる仕組みなのです。

OAuth 2.0の仕組みを分かりやすく解説

OAuth 2.0を理解するには、「代理人に鍵を渡す」イメージが分かりやすいでしょう。

例えば、あなたが旅行中に友人に植物の水やりを頼む場合を想像してください。家の鍵を丸ごと渡すのではなく、「植物がある部屋だけ」「特定の時間帯だけ」入れる特別な鍵を渡すようなものです。

Makeの場合も同様に:

  • Makeは「代理人」として、あなたの代わりにGoogleスプレッドシートを操作
  • Googleは「特別な鍵(アクセストークン)」をMakeに発行
  • この鍵には「スプレッドシートの読み書きのみ」といった制限付き
  • いつでも鍵を無効化できるため、安全性が高い

Makeで使われるOAuth 2.0の具体的な流れ

実際にMakeでGoogle Sheetsを接続する際の流れを見てみましょう:

  1. 接続開始:MakeでGoogle Sheetsモジュールを追加し、「Create a connection」をクリック
  2. 認証画面へ遷移:Googleのログイン画面が開き、アカウントを選択
  3. 権限の確認:「Makeがスプレッドシートにアクセスすることを許可しますか?」という画面が表示
  4. 許可の付与:「許可」をクリックすると、Googleがアクセストークンを発行
  5. 接続完了:Makeがトークンを受け取り、接続が確立

この一連の流れにより、パスワードを共有することなく、安全にサービス間の連携が実現されるのです。

MakeでOAuth 2.0接続を設定する具体的な手順

事前準備:必要なものを確認

OAuth 2.0接続を始める前に、以下を準備しておきましょう:

  • Makeアカウント(まだの方はこちらから無料登録
  • 連携したいサービスのアカウント(Google、Slack、Notionなど)
  • 各サービスの管理者権限(組織アカウントの場合)

ステップ1:シナリオの作成と基本設定

まずは新しいシナリオを作成します:

  1. Makeダッシュボードから「Create a new scenario」をクリック
  2. 連携したいアプリを検索(例:「Google Sheets」)
  3. 使いたいモジュールを選択(例:「Watch New Rows」)

ステップ2:接続の作成

モジュールを追加したら、接続設定を行います:

  1. 「Connection」フィールドの「Add」をクリック
  2. 接続名を入力(例:「My Google Sheets Connection」)
  3. 「Save」をクリックすると、認証画面が開きます

重要なポイント:接続名は後から見ても分かりやすい名前にしましょう。複数のアカウントを使い分ける場合は、「Personal Gmail」「Work Gmail」のように区別できる名前がおすすめです。

ステップ3:権限の付与

認証画面では、以下の点を確認してください:

  • 正しいアカウントでログインしているか
  • 要求されている権限が適切か
  • 信頼できるアプリケーション(Make)からのリクエストか

権限一覧を確認し、問題なければ「許可」または「Allow」をクリックします。

ステップ4:接続のテスト

接続が成功したら、必ずテストを行いましょう:

  1. モジュールの設定画面で、実際のファイルやフォルダが選択できるか確認
  2. 「Run once」ボタンをクリックして、データが正しく取得できるかテスト
  3. エラーが出た場合は、次章のトラブルシューティングを参照

主要サービスごとの設定方法と注意点

Google Workspace(Sheets、Drive、Gmail)

Googleサービスは最も利用頻度が高く、設定も比較的簡単です:

設定のポイント:

  • 個人アカウントの場合:通常の手順で問題なく接続可能
  • 組織アカウントの場合:管理者の承認が必要な場合があります
  • 初回接続時に「このアプリは確認されていません」と表示される場合は、「詳細」→「安全でないページに移動」を選択

よく使う権限スコープ:

  • Google Sheets:スプレッドシートの読み書き
  • Google Drive:ファイルの作成、編集、削除
  • Gmail:メールの送信、ラベルの管理

Slack

Slackとの連携では、ワークスペースの選択が重要です:

  1. 「Add to Slack」ボタンをクリック
  2. 連携したいワークスペースを選択
  3. 必要な権限(チャンネルへの投稿、ユーザー情報の取得など)を確認
  4. 「許可する」をクリック

注意事項:

  • プライベートチャンネルへの投稿には追加の権限が必要
  • ワークスペースの管理者設定によっては、アプリの承認が必要

Notion

Notionは2023年以降、OAuth 2.0接続が標準となりました:

  1. Makeで「Notion」モジュールを追加
  2. 「Create a connection」をクリック
  3. Notionにログイン後、アクセスを許可するページを選択
  4. 「アクセスを許可」をクリック

重要:Notionは選択したページのみアクセス可能となるため、後から追加したページは再度権限付与が必要です。

よくあるエラーと解決方法

「Invalid client」エラー

このエラーは、OAuth設定の不整合が原因です:

解決方法:

  • Makeで接続を一度削除し、再作成
  • ブラウザのキャッシュとCookieをクリア
  • 別のブラウザまたはシークレットモードで試す

「Access denied」エラー

権限不足が原因の場合が多いです:

確認ポイント:

  • 組織の管理者がアプリを承認しているか
  • 必要な権限がすべて付与されているか
  • アカウントの2段階認証が正しく設定されているか

「Token expired」エラー

アクセストークンの有効期限切れです:

対処法:

  1. Makeの接続設定から「Reauthorize」をクリック
  2. 再度認証プロセスを実行
  3. 新しいトークンで接続を更新

接続できているのにデータが取得できない

権限は付与されているが、実際のデータにアクセスできない場合:

  • 対象のファイルやチャンネルへのアクセス権限を確認
  • APIの利用制限に達していないか確認
  • フィルター条件が厳しすぎないか見直し

セキュリティを高める設定のベストプラクティス

最小権限の原則を守る

OAuth 2.0接続では、必要最小限の権限のみを付与することが重要です:

  • 読み取り専用で済む場合は、書き込み権限は付与しない
  • 特定のフォルダやチャンネルのみアクセスを許可
  • 定期的に使用していない接続を削除

接続の定期的な見直し

3ヶ月に1回は以下を確認しましょう:

  1. Makeの「Connections」ページで全接続をレビュー
  2. 使用していない接続を削除
  3. 各サービスの設定ページで、Makeに付与した権限を確認

チーム利用時の注意点

複数人でMakeを利用する場合:

  • 共有アカウントではなく、個人アカウントで接続
  • 退職者のアカウントで作成された接続は速やかに削除
  • 重要な自動化には、サービスアカウントの利用を検討

まとめ:OAuth 2.0を理解してMakeを最大限活用しよう

OAuth 2.0は一見複雑に見えますが、その仕組みを理解すれば、安全で便利な自動化環境を構築できます。本記事で解説した手順に従えば、主要なサービスとの連携もスムーズに行えるはずです。

次のステップとして、以下のアクションをおすすめします:

  1. まずは1つのサービス(Googleスプレッドシートなど)で接続を試してみる
  2. 接続が成功したら、簡単な自動化シナリオを作成
  3. 徐々に他のサービスとの連携を追加していく

Makeの基本的な使い方や料金プラン、より高度な自動化テクニックについては、Make完全ガイド記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

OAuth 2.0接続をマスターすることで、あなたのMake活用の幅は大きく広がります。セキュアで効率的な自動化ライフを楽しんでください!