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マネーフォワードで作った青色申告決算書の読み方|経営状況を把握するポイント

「マネーフォワードで青色申告決算書は作れたけど、この数字が何を意味しているのかよく分からない…」

そんな悩みを抱えていませんか?

確定申告のために作成した決算書ですが、実はあなたの事業の健康診断書のようなもの。

正しく読み解けば、売上アップや経費削減のヒントが隠されています。

この記事では、マネーフォワード クラウド確定申告で作成した青色申告決算書の見方から、経営改善に活かす具体的な方法まで、実例を交えて分かりやすく解説します。

決算書の数字を味方につけて、より良い経営判断ができるようになりましょう。

青色申告決算書が読めないと何が問題なのか

青色申告決算書は、個人事業主にとって単なる税務書類ではありません。1年間の事業活動を数字で表した、いわば事業の成績表です。しかし、多くの個人事業主が「確定申告のために仕方なく作る書類」として扱い、その価値を見逃しています。

決算書が読めないことで生じる最大の問題は、経営判断の根拠が勘や感覚に頼ってしまうことです。例えば、「今月は忙しかったから儲かっているはず」と思っていても、実際には経費がかさんで利益が出ていないケースは珍しくありません。

私自身、フリーランスとして独立した当初は、通帳の残高だけを見て「まあ大丈夫だろう」と楽観視していました。しかし、初めて作成した決算書を見て愕然としました。売上は順調に見えたのに、利益率がわずか10%しかなかったのです。交通費や接待交際費など、気づかないうちに経費が膨らんでいたことが原因でした。

さらに、決算書が読めないと以下のような機会損失も生まれます:

  • 資金繰りの悪化に気づくのが遅れる
  • 無駄な経費を削減するタイミングを逃す
  • 事業拡大の適切な時期を見極められない
  • 融資を受ける際に不利になる

特にマネーフォワード クラウド確定申告のような会計ソフトを使えば、決算書の作成自体は簡単にできます。しかし、作成された決算書を読み解く力がなければ、宝の持ち腐れになってしまうのです。

マネーフォワードで作成される青色申告決算書の構成

マネーフォワード クラウド確定申告で作成される青色申告決算書は、主に4つの書類で構成されています。それぞれの役割と見るべきポイントを理解することが、経営状況把握の第一歩です。

1. 損益計算書(一般用)

損益計算書は、1年間の収入と支出を整理し、最終的な所得(利益)を計算する書類です。事業の「稼ぐ力」を示す最も重要な書類といえるでしょう。

マネーフォワードでは、日々の取引を入力していくと自動的に損益計算書が作成されます。主な項目は以下の通りです:

  • 売上(収入)金額:事業で得た収入の総額
  • 売上原価:商品の仕入れや製造にかかった費用
  • 経費:事業運営に必要な各種費用(全18項目)
  • 青色申告特別控除前の所得金額:売上から原価と経費を引いた利益

2. 貸借対照表

貸借対照表は、決算日時点での財産の状況を示す書類です。左側に資産、右側に負債と資本を記載し、両者のバランスを見ることで財務の健全性を判断します。

個人事業主の場合、以下の項目に注目しましょう:

  • 現金・預金:手元の運転資金
  • 売掛金:まだ回収していない売上代金
  • 買掛金・未払金:まだ支払っていない仕入代金や経費
  • 元入金:事業に投入した自己資金

3. 月別売上(収入)金額及び仕入金額

月ごとの売上と仕入れの推移を記載する書類です。季節変動や成長トレンドを把握するのに役立ちます。

4. 減価償却費の計算

10万円以上の固定資産を購入した場合に、その費用を数年にわたって経費計上するための計算書です。

決算書から経営状況を読み解く5つのポイント

決算書の数字をただ眺めるだけでは、経営改善にはつながりません。ここでは、私が実際に活用している5つの分析ポイントを紹介します。

1. 利益率を計算して収益性をチェック

最も基本的な指標が「利益率」です。計算式は以下の通りです:

利益率(%)=(青色申告特別控除前の所得金額 ÷ 売上金額)× 100

例えば、売上が500万円で所得が150万円の場合、利益率は30%となります。業種によって適正な利益率は異なりますが、一般的に個人事業主の場合は20〜40%程度が健全とされています。

私の場合、Webライターとして活動していた頃の利益率は約35%でした。しかし、詳しく分析すると、単価の低い案件ほど利益率が低いことが判明。これをきっかけに、高単価案件へのシフトを決断しました。

2. 経費の内訳を分析して無駄を発見

損益計算書の経費欄には18項目が並んでいます。それぞれの金額だけでなく、売上に対する比率を計算することが重要です。

例えば、以下のような分析をしてみましょう:

  • 地代家賃:売上の10%以下が理想的
  • 接待交際費:売上の5%以下に抑える
  • 通信費:IT系事業なら売上の3%程度は妥当

特に注意すべきは「雑費」の金額です。雑費が膨らんでいる場合は、適切な勘定科目に振り分けられていない可能性があります。マネーフォワードの自動仕訳機能を活用すれば、この問題は解決できます。

3. 月別推移から季節性と成長性を把握

月別売上金額の推移を見ることで、事業の季節性や成長トレンドが分かります。例えば、私の事業では以下のような傾向がありました:

  • 3月と9月:企業の期末で案件が増加
  • 8月と12月:長期休暇で売上が減少
  • 年間を通じて:前年同月比で平均15%成長

この分析により、売上が落ち込む月の前に資金を確保したり、繁忙期に向けて体制を整えたりといった対策が可能になります。

4. 貸借対照表で財務の安全性を確認

貸借対照表で最も重要なのは「流動比率」です。これは、すぐに現金化できる資産(流動資産)が、すぐに支払う必要がある負債(流動負債)をどれだけカバーできるかを示します。

流動比率(%)=(流動資産 ÷ 流動負債)× 100

150%以上あれば安全、100%を下回ると資金繰りに注意が必要です。

5. 前年との比較で成長を実感

マネーフォワードでは過去のデータも保存されているため、前年との比較が簡単にできます。売上、利益、主要経費それぞれの増減率を計算し、事業の成長を数値で確認しましょう。

他の会計ソフトとの比較

青色申告決算書の作成には、マネーフォワード以外にも選択肢があります。主要な会計ソフトと比較してみましょう。

freee(フリー)

freeeも人気の会計ソフトですが、決算書の見やすさではマネーフォワードに軍配が上がります。マネーフォワードは伝統的な会計の形式に沿っているため、税理士や金融機関とのやり取りがスムーズです。

弥生会計オンライン

老舗の会計ソフトで信頼性は高いものの、クラウド対応が後発のため、使い勝手の面ではマネーフォワードの方が優れています。特に、銀行口座やクレジットカードとの自動連携機能は、マネーフォワードの大きな強みです。

エクセルでの自作

コストはかかりませんが、計算ミスのリスクが高く、法改正への対応も自分で行う必要があります。時間効率を考えると、専用ソフトの利用が賢明です。

マネーフォワード クラウド確定申告なら、月額980円から利用でき、決算書作成だけでなく日々の経理業務も効率化できます。特に、レシート撮影での自動入力機能は、経理作業の時間を大幅に削減してくれます。

まとめ:決算書を経営改善のツールとして活用しよう

青色申告決算書は、確定申告のためだけの書類ではありません。正しく読み解けば、あなたの事業を成長させる貴重な情報源となります。

今回紹介した5つのポイントを参考に、まずは自分の決算書を分析してみてください。利益率は適正か、無駄な経費はないか、成長トレンドは順調か。数字が語る真実に向き合うことで、より良い経営判断ができるようになります。

マネーフォワード クラウド確定申告なら、決算書の作成から分析まで、一連の作業をスムーズに行えます。まだ利用していない方は、マネーフォワード クラウド確定申告の完全ガイドを参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

決算書を味方につけて、あなたの事業をさらなる成長へと導きましょう。