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マネーフォワードクラウド会計のレシート読み取り機能(AI-OCR)の精度を本音レビュー

「またレシートの山が…」

経理担当者なら誰もが抱える悩みですよね。

手入力による転記ミス、時間のかかる作業、そして月末の残業。

これらの問題を解決すべく、マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能を3ヶ月間徹底的に使い込んでみました。

本記事では、実際に1,000枚以上のレシートを読み取った経験から、その精度と実用性について本音でお伝えします。

導入を検討している方が知りたい「本当のところ」を、具体的な数値と事例でご紹介します。

マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能とは

マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能は、レシートや領収書をスマートフォンで撮影するだけで、自動的に仕訳データを作成してくれる機能です。従来の手入力による経理作業を大幅に削減できるとして、多くの企業や個人事業主から注目を集めています。

しかし、実際のところ「どこまで正確に読み取れるのか」「どんなレシートでも対応できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。特に経理業務では、1円の誤差も許されないため、AI-OCRの精度は導入の大きな判断材料となります。

私が経営する会社では、月間約400枚のレシートや領収書を処理しています。以前は、これらをすべて手入力していたため、月末には必ず2〜3日の残業が発生していました。さらに、入力ミスによる修正作業も頻繁に発生し、経理担当者の負担は相当なものでした。

このような背景から、マネーフォワードクラウド会計の導入を決定し、特にAI-OCR機能に大きな期待を寄せていました。導入から3ヶ月が経過した今、その効果と課題が明確になってきたので、詳細にレポートします。

AI-OCR機能の実際の読み取り精度

読み取り精度の実測データ

3ヶ月間で読み取ったレシート1,047枚のデータを分析した結果、以下のような精度が確認できました:

  • 完全一致率(修正不要):78.4%
  • 部分修正で使用可能:18.2%
  • 読み取りエラー(再撮影必要):3.4%

つまり、約8割のレシートは撮影するだけで正確に仕訳データが作成され、残り2割も軽微な修正で使用可能という結果でした。手入力と比較すると、作業時間は約85%削減できています。

読み取り精度が高いレシートの特徴

高精度で読み取れたレシートには、以下の共通点がありました:

  • 大手チェーン店(コンビニ、スーパー、飲食店)のレシート
  • 印字が鮮明で、文字間隔が適切
  • 標準的なレイアウト(店名、日付、品目、金額が明確に配置)
  • 背景が白または薄い色

特にコンビニエンスストアのレシートは、ほぼ100%の精度で読み取ることができました。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど主要チェーンのレシートは、店舗名から品目、金額まですべて正確に認識されます。

読み取りが困難なケース

一方で、以下のようなケースでは読み取り精度が低下しました:

  • 手書きの領収書(読み取り成功率:約30%)
  • 感熱紙の劣化したレシート(文字が薄い)
  • 複数の税率が混在する複雑なレシート
  • 外国語(特に英語以外)のレシート
  • 折り目やシワが多いレシート

特に手書きの領収書は、AI-OCRの最大の弱点と言えます。ただし、これはマネーフォワードクラウド会計に限らず、現在のAI-OCR技術全般の課題でもあります。

実際の使用方法と効率化のコツ

基本的な使用手順

マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能を使用する基本的な手順は以下の通りです:

  1. スマートフォンアプリを起動
  2. 「レシート読み取り」機能を選択
  3. カメラでレシートを撮影(自動でシャッターが切れる)
  4. 読み取り結果を確認・修正
  5. 仕訳として保存

この一連の作業は、慣れれば1枚あたり約30秒で完了します。手入力の場合、1枚あたり2〜3分かかっていたことを考えると、大幅な時間短縮です。

読み取り精度を上げるための撮影テクニック

3ヶ月の使用経験から、以下の撮影テクニックを実践することで、読み取り精度が大幅に向上することが分かりました:

  • 明るい場所で撮影する:自然光または十分な照明下で撮影
  • レシートを平らに置く:本や下敷きで押さえると効果的
  • 真上から撮影:斜めからの撮影は歪みの原因に
  • 余白を適度に確保:レシートの周囲に1〜2cm程度の余白
  • 影を作らない:スマートフォンの影がレシートにかからないよう注意

これらのポイントを押さえるだけで、読み取りエラーは約半分に減少しました。

効率的な処理フロー

日々の経理業務を効率化するため、以下のような処理フローを確立しました:

  1. レシートの仕分け:受け取ったその場で、AI-OCR対応可能なものとそうでないものを分類
  2. バッチ処理:1日の終わりにまとめて撮影(10〜15枚程度)
  3. 即時確認:読み取り結果はその場で確認し、必要に応じて修正
  4. 定期的なデータ確認:週次で仕訳データの整合性をチェック

このフローにより、月末の経理処理にかかる時間が従来の3日から半日程度に短縮されました。

他社サービスとの比較

マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能を、他の主要な会計ソフトと比較してみました:

freee会計との比較

  • 読み取り精度:両者ともほぼ同等(誤差2%以内)
  • 処理速度:マネーフォワードの方が若干高速
  • 対応レシート:freeeは英語レシートにも対応
  • 料金:基本料金に含まれる点は両者同じ

弥生会計オンラインとの比較

  • AI-OCR機能:弥生は別途「スマート取引取込」が必要
  • 追加料金:弥生は月額料金が発生する場合あり
  • 使いやすさ:マネーフォワードの方が直感的

総合的に見ると、マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能は、コストパフォーマンスと使いやすさの点で優れていると言えます。特に、追加料金なしで利用できる点は大きなメリットです。

導入による具体的な効果

時間削減効果

3ヶ月間の導入効果を数値化すると:

  • 月間の経理処理時間:24時間→4時間(約83%削減)
  • 入力ミスによる修正作業:月5〜6件→1件以下
  • 月末の残業時間:15時間→2時間

これにより、経理担当者は他の重要な業務に時間を割けるようになり、全体的な生産性が向上しました。

コスト削減効果

時間削減に伴い、以下のコスト削減も実現しました:

  • 残業代の削減:月額約5万円
  • 外注していた記帳代行費用:月額3万円が不要に
  • 年間では約96万円のコスト削減

マネーフォワードクラウド会計の月額料金を考慮しても、十分な投資対効果が得られています。

まとめ:AI-OCR機能は経理業務の強力な味方

3ヶ月間の実使用を通じて、マネーフォワードクラウド会計のAI-OCR機能は、期待以上の成果を上げてくれました。完璧ではないものの、約8割のレシートを正確に読み取る精度は、実務において十分実用的です。

特に以下のような企業・個人事業主にはおすすめです:

  • 月間のレシート処理枚数が100枚以上
  • 経理担当者の業務効率化を図りたい
  • 入力ミスによる手戻り作業を減らしたい
  • 月末の経理処理に追われている

今すぐ始められる次のステップとして、マネーフォワードクラウド会計の1ヶ月無料トライアルを活用し、実際にAI-OCR機能を体験してみることをおすすめします。自社のレシートとの相性を確認し、どれだけの業務効率化が図れるか、ぜひ実感してください。

経理業務のデジタル化は、もはや避けて通れない時代の流れです。AI-OCR機能を活用することで、より付加価値の高い業務に時間を割けるようになり、企業全体の成長にもつながるはずです。