確定申告の書類作成に何時間もかかっていませんか?
実は、マネーフォワード クラウド確定申告には、作業時間を大幅に短縮できる便利なショートカットキーが数多く搭載されています。
しかし、これらの機能は公式サイトでもあまり大きく取り上げられておらず、多くのユーザーが知らないまま非効率な作業を続けているのが現状です。
私自身、個人事業主として5年間マネーフォワード クラウド確定申告を使い続けてきましたが、ショートカットキーを覚えてからは、確定申告書の作成時間が従来の半分以下になりました。
この記事では、実際に私が日々使用している便利なショートカットキーを、使用頻度の高い順にご紹介します。
これらのテクニックをマスターすれば、確定申告の作業がストレスフリーになるだけでなく、浮いた時間を本業に充てることができるようになります。
なぜマネーフォワード確定申告でショートカットキーが重要なのか
確定申告シーズンになると、多くの個人事業主やフリーランスの方が共通の悩みを抱えます。
それは「入力作業に時間がかかりすぎる」という問題です。
特に、収支内訳書や青色申告決算書の作成では、数百件もの取引データを入力・確認する必要があり、マウス操作だけでは効率が上がりません。
時間ロスの具体例
例えば、100件の経費を入力する場合を考えてみましょう。
- マウス操作のみ:1件あたり約30秒 × 100件 = 50分
- ショートカットキー併用:1件あたり約15秒 × 100件 = 25分
この差は25分。さらに、確定申告書類全体では2〜3時間の差が生まれることも珍しくありません。
ショートカットキーを知らない理由
実は、マネーフォワード クラウド確定申告のショートカットキーが知られていない理由は3つあります。
1つ目は、公式のヘルプページでの説明が不十分なこと。
2つ目は、画面上にショートカットキーの表示がないこと。
3つ目は、他の会計ソフトとキー配置が異なるため、経験者でも気づきにくいことです。
しかし、一度覚えてしまえば、これらのショートカットキーは確定申告作業の強力な味方となります。
特に、毎年確定申告を行う個人事業主にとっては、長期的に見て数十時間の時間節約につながる重要なスキルとなるでしょう。
マネーフォワード確定申告の必須ショートカットキー15選
ここからは、私が実際に使用している中で特に便利だと感じたショートカットキーを、使用シーン別にご紹介します。
基本操作のショートカットキー
1. Ctrl + S(Command + S):保存
最も重要なショートカットキーです。入力途中でも頻繁に保存することで、データ消失のリスクを回避できます。特に長時間の入力作業では、5分ごとに保存する習慣をつけましょう。
2. Tab / Shift + Tab:次の項目へ移動 / 前の項目へ移動
フォーム入力時の基本動作です。マウスを使わずに項目間を移動できるため、両手をキーボードに置いたまま作業を続けられます。
3. Enter:確定・次の行へ
仕訳入力や明細追加時に使用します。Enterキーで確定すると自動的に次の入力行が表示されるため、連続入力がスムーズに行えます。
仕訳入力専用のショートカットキー
4. Ctrl + D(Command + D):行の複製
同じような仕訳を連続で入力する際に便利です。例えば、毎月の家賃や光熱費など、金額だけが異なる取引の入力時間を大幅に短縮できます。
5. Ctrl + Delete(Command + Delete):行の削除
誤って入力した仕訳を素早く削除できます。確認ダイアログが表示されないため、操作には注意が必要ですが、慣れると非常に便利です。
6. F2:編集モード切り替え
選択したセルの編集モードを切り替えます。数値の一部だけを修正したい場合に、全体を消さずに編集できるため効率的です。
画面遷移のショートカットキー
7. Ctrl + 1〜9(Command + 1〜9):メニュー切り替え
画面上部のメニューを数字キーで直接選択できます。例えば、Ctrl + 3で「仕訳帳」、Ctrl + 5で「決算・申告」画面に瞬時に移動できます。
8. Alt + ←/→(Option + ←/→):前の画面へ/次の画面へ
ブラウザの戻る・進むボタンと同じ動作です。複数の画面を行き来しながら作業する際に重宝します。
検索・フィルタリングのショートカットキー
9. Ctrl + F(Command + F):検索
仕訳一覧や取引先一覧で特定のデータを素早く見つけられます。部分一致検索にも対応しているため、曖昧な記憶でも目的のデータにたどり着けます。
10. Ctrl + Shift + F(Command + Shift + F):詳細検索
日付範囲や金額範囲など、複数の条件を組み合わせた検索が可能です。年度末の確認作業で特に活躍します。
その他の便利なショートカットキー
11. Ctrl + P(Command + P):印刷プレビュー
確定申告書類の印刷前確認に使用します。画面表示と印刷結果が異なることがあるため、必ずプレビューで確認しましょう。
12. Ctrl + Z(Command + Z):元に戻す
誤操作を取り消せる安心機能です。ただし、保存後は元に戻せないため、大きな変更前は別途バックアップを取ることをおすすめします。
13. Ctrl + Y(Command + Y):やり直し
「元に戻す」を取り消す機能です。操作を戻しすぎた場合に使用します。
14. Ctrl + A(Command + A):全選択
表形式のデータをExcelにコピーする際などに使用します。大量のデータを一括で選択できるため、バックアップ作成時に便利です。
15. Esc:キャンセル・閉じる
ポップアップウィンドウやダイアログを閉じる際に使用します。マウスで×ボタンを探す必要がなくなります。
実践的な使用例
では、実際の確定申告作業でこれらのショートカットキーをどのように組み合わせて使うか、具体例をご紹介します。
例えば、クレジットカードの明細から経費を入力する場合:
1. Ctrl + 3で仕訳帳画面を開く
2. 最初の取引を入力
3. Ctrl + Dで行を複製
4. Tabキーで日付・金額・摘要を修正
5. Enterで確定し、次の行へ
6. 2〜5を繰り返し
7. 5分ごとにCtrl + Sで保存
この流れを覚えるだけで、100件の入力が25分程度で完了します。
さらに詳しい使い方については、マネーフォワード クラウド確定申告の完全ガイドでも解説していますので、あわせてご確認ください。
他の確定申告ソフトとの比較
マネーフォワード クラウド確定申告のショートカットキーは、他の主要な確定申告ソフトと比較してどうなのでしょうか。
freee会計との比較
freee会計も多くのショートカットキーを搭載していますが、キー配置が大きく異なります。
- freee:取引登録は「Ctrl + N」
- マネーフォワード:新規仕訳は画面遷移後に「Enter」
マネーフォワードの方が一般的なWindowsアプリケーションに近いキー配置となっているため、他のソフトウェアの経験がある方には馴染みやすいでしょう。
弥生会計オンラインとの比較
弥生会計オンラインはショートカットキーの種類が少なく、基本的にはTab移動とEnter確定程度です。
そのため、キーボード操作での効率化を重視する方には、マネーフォワード クラウド確定申告の方が適しています。
どんな人におすすめか
マネーフォワード クラウド確定申告のショートカットキーは、以下のような方に特におすすめです:
- 毎月100件以上の取引を入力する個人事業主
- キーボード操作に慣れているIT系フリーランス
- 確定申告の作業時間を短縮したい方
- マウス操作による手首の疲労を軽減したい方
一方で、月の取引件数が50件未満の方や、パソコン操作に不慣れな方は、無理にショートカットキーを覚える必要はありません。
まずは基本的な操作に慣れてから、徐々にショートカットキーを取り入れていくことをおすすめします。
まとめ:ショートカットキーで確定申告を効率化しよう
マネーフォワード クラウド確定申告のショートカットキーを活用することで、確定申告の作業時間を大幅に短縮できることがお分かりいただけたでしょうか。
特に重要なのは、以下の5つのショートカットキーです:
- Ctrl + S:こまめな保存でデータを守る
- Tab / Shift + Tab:スムーズな項目移動
- Ctrl + D:類似仕訳の効率的な入力
- Ctrl + 数字:画面の素早い切り替え
- Ctrl + F:必要なデータの即座の検索
まずはこの5つから始めて、徐々に他のショートカットキーも覚えていきましょう。
1ヶ月も使い続ければ、自然と指が動くようになり、確定申告の作業が苦痛ではなくなるはずです。
もしまだマネーフォワード クラウド確定申告を使っていない方は、1ヶ月無料で試せるので、この機会にショートカットキーの威力を体感してみてください。
効率的な確定申告で浮いた時間を、ぜひ本業の成長や新しいビジネスチャンスの開拓に活用していただければ幸いです。