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NordVPNとNAS(ネットワーク接続ストレージ)を連携させて安全にリモートアクセスする方法

自宅やオフィスに設置したNAS(ネットワーク接続ストレージ)は、大容量のデータを一元管理できる非常に便利なツールです。

しかし、その便利さから外出先や出張先など、外部のネットワークからNASにアクセスしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

実は、NASに標準で備わっているリモートアクセス機能には、セキュリティ上のリスクが潜んでいる場合があります。

第三者による不正アクセスやデータの盗聴といった脅威から大切なデータを守るためには、強固なセキュリティ対策が不可欠です。

そこでおすすめしたいのが、VPNサービスであるNordVPNとNASを連携させる方法です。

この記事では、なぜNASのリモートアクセスにVPNが必要なのかという基本的な理由から、NordVPNを使って安全なリモートアクセス環境を構築する具体的な手順まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたのNASは格段に安全なプライベートクラウドへと進化するでしょう。

なぜNASのリモートアクセスにVPN(NordVPN)が不可欠なのか?

NASのデータを外部から利用できるリモートアクセスは非常に便利ですが、同時にセキュリティリスクも伴います。多くのNASメーカーは、DDNSサービスや独自の簡易アクセス機能(SynologyのQuickConnectなど)を提供していますが、これらはインターネット上にNASの存在を公開することになり、サイバー攻撃の標的となり得ます。特に、ルーターのポートを開放する設定(ポートフォワーディング)は、脆弱性を突かれた場合に不正侵入される危険性を高めてしまいます。

ここで重要な役割を果たすのがVPN(Virtual Private Network)です。VPNは、インターネット上に仮想的なプライベートトンネルを作り出し、送受信されるすべてのデータを暗号化します。これにより、たとえ公衆Wi-Fiのような安全でないネットワークからアクセスしたとしても、通信内容を第三者に盗み見られる心配がありません。VPNサーバーを経由することで、あなたのデバイスとNASはあたかも同じローカルネットワーク内にあるかのように、安全に接続することができるのです。

数あるVPNの中でNordVPNが選ばれる理由

では、なぜ数あるVPNサービスの中でもNordVPNがNASとの連携に適しているのでしょうか。2025年11月時点の情報を基に、その理由をいくつかご紹介します。

  • 強力な暗号化とセキュリティ: NordVPNは、軍事レベルとも言われるAES-256ビット暗号化を採用しており、通信の安全性を最高レベルで確保します。さらに、接続が万が一途切れた際にインターネット通信を自動で遮断する「キルスイッチ機能」も搭載しており、意図しない情報漏洩を防ぎます。
  • 高速で安定した接続: 世界中に数千台ものサーバーを設置しているため、常に高速で安定した接続が期待できます。NASから大容量のファイルをダウンロードしたり、動画をストリーミングしたりする際にも、ストレスを感じさせません。
  • ノーログポリシーの徹底: ユーザーのオンライン活動を一切記録しない「厳格なノーログポリシー」を掲げています。これにより、プライバシーが最大限に保護されます。
  • 豊富な機能: 1つのアカウントで複数のデバイスを同時に保護できるだけでなく、近年注目されている「Meshnet(メッシュネットワーク)」という独自の機能も提供しています。Meshnetを使えば、世界中のどこにいても、自分のデバイス同士を安全なプライベートネットワークで直接接続でき、NASへのリモートアクセスがさらに簡単かつ安全になります。

これらの理由から、NordVPNは利便性を損なうことなく、NASのリモートアクセスにおけるセキュリティを飛躍的に向上させるための最適な選択肢と言えるのです。

NordVPNとNASを連携させる2つの主要な方法

NordVPNとNASを連携させて安全なリモートアクセス環境を構築するには、主に2つの方法があります。「VPN対応ルーターを利用する方法」と「NAS自体にVPNクライアントを設定する方法」です。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の環境や目的に合った方法を選びましょう。

方法1: VPN対応ルーターを利用する

これは、ご家庭やオフィスのルーター自体にNordVPNを設定する方法です。ルーターがVPNに接続することで、そのルーターに接続されているすべてのデバイス(NAS、PC、スマートフォンなど)の通信が自動的にVPN経由で保護されます。

  • メリット:
    • NASだけでなく、家中のデバイスをまとめて保護できる。
    • デバイスごとにVPN設定をする手間が省ける。
    • VPNに対応していないデバイスも保護の対象にできる。
  • デメリット:
    • OpenVPNクライアント機能などを持つ、VPN対応ルーターが別途必要になる。
    • ルーターへの初期設定が、NASに直接設定するより少し複雑になる場合がある。
    • ルーターの性能によっては、通信速度が低下する可能性がある。

この方法は、ネットワーク全体のセキュリティを底上げしたい方や、複数のデバイスで常にVPN接続を利用したい方に適しています。

方法2: NAS自体にVPNクライアントを設定する

多くの高機能NAS(SynologyやQNAPなど)には、VPNクライアント機能が搭載されています。これを利用して、NAS自体を直接NordVPNのサーバーに接続する方法です。

  • メリット:
    • 特別なルーターは不要で、NASの機能だけで完結する。
    • NASからの通信のみをVPN経由に限定できる。
    • 設定が比較的シンプルで、初心者でも挑戦しやすい。
  • デメリット:
    • 保護されるのはNASの通信のみで、他のデバイスは保護されない。
    • NASのCPUパワーを消費するため、古いモデルや低スペックなNASではパフォーマンスに影響が出る可能性がある。
    • NASのOS(DSMやQTSなど)のバージョンによっては、設定方法が異なる場合がある。

この方法は、「とにかくNASへのリモートアクセスを安全にしたい」という目的が明確な場合に最も手軽で効果的な選択肢です。次のセクションでは、この方法に焦点を当て、Synology製のNASを例に具体的な設定手順を解説していきます。

【実践編】Synology NASでNordVPNを設定する具体的な手順

ここでは、多くのユーザーに利用されているSynology社のNAS(OS: DiskStation Manager, DSM)を例に、NordVPNのクライアントを設定する手順を具体的に解説します。QNAPなど他のメーカーのNASでも基本的な流れは同様ですので、ぜひ参考にしてください。

ステップ1: NordVPNからOpenVPN設定ファイルをダウンロード

まず、NASに設定するためのOpenVPN設定ファイル(.ovpnファイル)をNordVPNの公式サイトからダウンロードします。ブラウザでNordVPNのサーバー推奨ツールページにアクセスし、最適なサーバー構成を見つけてダウンロードするのがおすすめです。特定の国のサーバーに接続したい場合は、その国の設定ファイルをダウンロードしましょう。通常、TCPとUDPの2種類が提供されていますが、一般的には速度と安定性のバランスが良いUDPプロトコルを選択すると良いでしょう。

ステップ2: Synology DSMでVPNプロファイルを作成

  1. Synology NASの管理画面(DSM)にログインします。
  2. 「コントロールパネル」を開き、「ネットワーク」セクションにある「ネットワークインターフェイス」をクリックします。
  3. 上部にある「作成」ボタンから「VPNプロファイルを作成」を選択します。
  4. 接続方法の選択画面で「OpenVPN(.ovpnファイルをインポート経由)」を選び、「次へ」をクリックします。
  5. プロファイル名に分かりやすい名前(例: NordVPN_Tokyo)を入力します。
  6. 「ユーザー名」と「パスワード」には、NordVPNのサービス認証情報(手動設定用のIDとパスワード)を入力します。これはNordVPNアカウントのログイン情報とは異なる場合があるため、NordVPNのダッシュボードで確認してください。
  7. 「.ovpnファイル」の欄で「参照」をクリックし、ステップ1でダウンロードした.ovpnファイルを選択します。
  8. 「証明書」の欄は、通常.ovpnファイルに含まれているため空欄のままで問題ありません。
  9. 「次へ」をクリックします。

ステップ3: 詳細設定と接続

  1. 詳細設定の画面では、以下の項目にチェックを入れることを強く推奨します。
    • 「このVPN接続が切断された場合、サーバーのゲートウェイを経由してトラフィックを送信する」: これは「キルスイッチ」と同様の機能です。VPN接続が意図せず切断された際に、NASが通常のインターネット接続に切り替わってしまうのを防ぎ、情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。
    • 「VPN接続が確立した時に、この接続をデフォルトのゲートウェイとして使用する」: これにチェックを入れると、NASからのすべての通信がVPN経由になります。
  2. 「適用」をクリックして設定を保存します。
  3. ネットワークインターフェイスの一覧に新しく作成したVPNプロファイルが表示されるので、それを選択して「接続」ボタンをクリックします。

ステータスが「接続済み」になれば設定は完了です。これで、あなたのNASはNordVPNの暗号化されたトンネルを通じてインターネットに接続されるようになりました。

NordVPNの「Meshnet」を活用した次世代のリモートアクセス

これまでの方法は、NASの全通信をVPNサーバー経由にするものでしたが、NordVPNが提供する独自の機能「Meshnet(メッシュネットワーク)」を使えば、さらにスマートで安全なリモートアクセスが実現できます。

Meshnetとは?

Meshnetは、VPNサーバーを介さずに、自分のデバイス同士(または友人のデバイス)を直接、暗号化されたプライベートネットワークで接続する機能です。世界中のどこにいても、あたかもすべてのデバイスが同じWi-Fiに繋がっているかのような状態を作り出せます。

これにより、従来のVPN設定の複雑さを解消しつつ、非常に高いセキュリティを確保できます。例えば、外出先の自分のノートPCから、自宅のNASに直接安全にアクセスするといった使い方が可能になります。

MeshnetでNASにアクセスするメリット

  • 設定が非常に簡単: 各デバイスでNordVPNアプリを起動し、Meshnetを有効にするだけ。複雑なポートフォワーディングや.ovpnファイルの設定は一切不要です。
  • 高いセキュリティ: 通信はエンドツーエンドで暗号化されており、第三者が介入する余地がありません。
  • 高速なファイル転送: VPNサーバーを経由しない直接接続のため、ファイル転送速度の向上が期待できます。大容量のデータを扱うNASとの相性は抜群です。
  • NAS以外のデバイス連携: 自宅のPCで稼働しているWebサーバーにアクセスしたり、友人とプライベートなゲームサーバーを共有したりと、NASへのアクセス以外にも応用範囲が広いのが特徴です。

Synology NASに直接NordVPNアプリをインストールすることは(現時点では)一般的ではありませんが、NASと同じローカルネットワーク内にあるPCやRaspberry PiなどのデバイスでMeshnetを有効にすれば、そのデバイスを踏み台としてNASに安全にアクセスすることが可能です。この方法は、NAS自体の設定を変更することなくリモートアクセス環境を構築できるため、非常にクリーンで画期的なソリューションと言えるでしょう。

NordVPNの利用をこれから始める方は、ぜひこのMeshnet機能も視野に入れて検討してみてください。NASの活用方法がさらに広がるはずです。

まとめ: NordVPNでNASのセキュリティを万全に

この記事では、NASへのリモートアクセスに潜むリスクと、その解決策としてNordVPNを連携させる方法について詳しく解説しました。

要点をまとめると以下の通りです。

  • NASの標準リモートアクセス機能は便利だが、サイバー攻撃の標的になるリスクがある。
  • VPNを利用することで通信全体が暗号化され、安全なリモートアクセスが実現できる。
  • 連携方法には「VPNルーター」と「NASへの直接設定」の2種類があり、環境に応じて選択できる。
  • NordVPN独自の「Meshnet」機能を使えば、さらに簡単かつ安全なプライベートネットワークを構築できる。

大切なデータを保管するNASだからこそ、セキュリティ対策は万全にしておきたいものです。NordVPNを導入することで、利便性を損なうことなく、不正アクセスや情報漏洩の脅威からあなたのデータを守ることができます。

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