「VPNを使いたいけど、NetflixやAmazonプライムビデオが見られなくなるのは困る…」
「仕事用のアプリはVPNで保護したいが、プライベートのアプリまでVPN経由にすると通信速度が遅くなってしまう」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、NordVPNのスプリットトンネリング機能を使えば、これらの問題を一気に解決できます。
特定のアプリだけをVPN接続から除外したり、逆に特定のアプリだけをVPN経由にしたりと、自由自在に設定できるのです。
この記事では、NordVPNのスプリットトンネリング機能について、実際の設定画面を使いながら分かりやすく解説します。
読み終わる頃には、あなたも自分のニーズに合わせた最適なVPN環境を構築できるようになっているはずです。
スプリットトンネリングとは?なぜ必要なのか
スプリットトンネリングとは、インターネット通信を2つのルートに分割する技術です。一部の通信はVPNトンネルを通り、残りの通信は通常のインターネット接続を使用します。
スプリットトンネリングが解決する3つの課題
1. 動画配信サービスのブロック問題
多くの動画配信サービスは、VPN接続を検知してコンテンツへのアクセスをブロックします。私も以前、海外出張中にVPNを使用していたら、日本のNetflixが視聴できなくなった経験があります。スプリットトンネリングを使えば、Netflixアプリだけを通常接続にして、他のアプリはVPNで保護できます。
2. 通信速度の低下
VPN接続は暗号化処理とサーバー経由の通信により、通常より20〜30%程度速度が低下します。大容量ファイルのダウンロードや、オンラインゲームなど、速度が重要なアプリケーションでは致命的です。必要なアプリだけVPNを使用することで、この問題を回避できます。
3. ローカルネットワークへのアクセス制限
VPN接続中は、プリンターやNASなどのローカルデバイスにアクセスできなくなることがあります。在宅勤務で会社のシステムにVPN接続しながら、自宅のプリンターも使いたい場合などに困ります。
スプリットトンネリングの仕組み
通常のVPN接続では、すべてのインターネット通信がVPNサーバーを経由します。これに対してスプリットトンネリングでは、アプリやWebサイトごとに通信経路を選択できます。
- VPN経由:セキュリティが必要な業務アプリ、ブラウザ、メールクライアント
- 通常接続:動画配信サービス、ゲーム、ローカルネットワークアプリ
この使い分けにより、セキュリティと利便性の両立が可能になります。
NordVPNでスプリットトンネリングを設定する手順
NordVPNのスプリットトンネリング機能は、Windows、Android、Android TVで利用可能です。残念ながらmacOSとiOSでは現在対応していませんが、将来的な実装が期待されています。
ここでは、最も利用者の多いWindows版での設定方法を詳しく解説します。
Windows版NordVPNでの設定手順
ステップ1:NordVPNアプリを起動
まだNordVPNを利用していない方は、公式サイトから登録し、アプリをダウンロードしてください。既存ユーザーの方は、最新版にアップデートされていることを確認しましょう。
ステップ2:設定画面を開く
アプリ左側のメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリックします。設定画面が開いたら、左側のメニューから「スプリットトンネリング」を選択します。
ステップ3:スプリットトンネリングを有効化
「スプリットトンネリングを有効にする」のトグルスイッチをオンにします。これで機能が有効になります。
ステップ4:動作モードを選択
NordVPNでは2つのモードから選択できます:
- 「選択したアプリのVPN接続を無効にする」:指定したアプリだけ通常接続を使用(VPNを迂回)
- 「選択したアプリのみVPN接続を有効にする」:指定したアプリだけVPN経由で接続
多くの場合、1つ目のオプションが便利です。普段はVPNで保護しつつ、特定のアプリだけを除外できるからです。
ステップ5:アプリを追加
「アプリを追加」ボタンをクリックし、VPN接続から除外(または含める)したいアプリを選択します。
実際の使用例:Netflix視聴とセキュリティの両立
私の実際の設定を例に説明します。在宅勤務をしながらNetflixも楽しみたいという状況での設定です。
設定内容:
- モード:「選択したアプリのVPN接続を無効にする」
- 除外アプリ:Netflix(Windows アプリ)、Amazon Prime Video、Discord
この設定により、業務で使用するブラウザやSlack、メールクライアントはVPNで保護されますが、動画配信サービスは通常接続となり、地域制限なく視聴できます。
Android版での設定方法
Android版も基本的な流れは同じですが、UIが若干異なります。
手順:
- NordVPNアプリを開き、右下のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「VPN接続」→「スプリットトンネリング」の順に進む
- 「スプリットトンネリング」をオンにする
- 除外したいアプリを選択
Androidでは、システムアプリも含めてより細かい制御が可能です。例えば、Google Playストアを除外することで、アプリのダウンロード速度を向上させることができます。
設定時の注意点とトラブルシューティング
1. アプリが表示されない場合
一部のアプリは、リストに表示されないことがあります。この場合は、アプリを一度起動してから再度設定画面を開くと表示されることがあります。
2. 設定が反映されない場合
スプリットトンネリングの設定変更後は、VPN接続を一度切断して再接続する必要があります。また、対象アプリも再起動することをおすすめします。
3. セキュリティリスクの認識
VPNから除外したアプリの通信は暗号化されません。公衆Wi-Fiなどでは、除外アプリでの機密情報の送受信は避けましょう。
他のVPNサービスとの比較
スプリットトンネリング機能は、すべてのVPNサービスで提供されているわけではありません。主要なVPNサービスの対応状況を比較してみましょう。
機能比較表
- NordVPN:Windows、Android、Android TV対応。アプリ単位での細かい制御が可能
- ExpressVPN:Windows、Mac、Android、ルーター対応。URLベースの除外も可能
- Surfshark:Windows、Android対応。シンプルな設定画面で初心者向け
- CyberGhost:Windows、Android対応。プリセットルールあり
NordVPNの強みは、設定の柔軟性と安定性です。特にWindows版では、他社製品と比較して除外設定が確実に動作し、アプリの認識精度も高いという特徴があります。
NordVPNを選ぶべき人
- 在宅勤務とプライベートを同じPCで行う人
- 動画配信サービスを頻繁に利用する人
- 特定のアプリだけ高速通信が必要な人
- セキュリティと利便性のバランスを重視する人
月額料金は他社と比較して中程度ですが、機能の充実度を考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。詳しい料金プランについては、NordVPN完全ガイドで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:スプリットトンネリングで快適なVPN環境を
NordVPNのスプリットトンネリング機能を使えば、セキュリティと利便性を両立した理想的なインターネット環境を構築できます。設定も直感的で、技術的な知識がなくても簡単に使いこなせます。
今すぐ実践できる3つのステップ:
- NordVPNアプリを最新版にアップデート
- 普段使用するアプリを整理し、VPN除外が必要なものをリストアップ
- 本記事の手順に従って設定を完了
まだNordVPNを利用していない方は、30日間返金保証もありますので、リスクなく試すことができます。この機会に、あなたも快適で安全なインターネット環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。