最近、指輪型の健康管理デバイス「スマートリング」が注目されていますね。
中でも、月額料金がかからないことで人気のRingConn (リンコン)に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、睡眠計としての評判はよく聞くけれど、「活動量計としては実際どうなの?」と疑問に思っていませんか?
Apple Watchのような高機能なスマートウォッチほど本格的でなくてもいい。
でも、毎日のウォーキングやたまにするランニングの記録は、ちゃんと正確に残したい。
そんなあなたのために、この記事ではRingConnを実際に使って、活動量計としての実力を徹底的にレビューします。
この記事を読めば、あなたのライフスタイルにRingConnが本当にフィットするのか、その答えがきっと見つかります。
RingConnの活動量計に期待と不安が入り混じる理由
スマートリング市場は急速に成長しており、多くの製品が登場しています。その中で、なぜRingConnの活動量計機能が特に注目されるのでしょうか。それには、スマートリング特有の立ち位置と、強力なライバルの存在が関係しています。
スマートリング市場における「活動量計」の立ち位置
もともとスマートリングは、睡眠の質を詳細に分析する「睡眠トラッカー」として発展してきました。24時間着けていても邪魔になりにくい指輪という形状は、睡眠中のデータを計測するのに最適だったからです。
一方、活動量の計測は、Apple Watchに代表されるスマートウォッチが先行していました。GPSや多種多様なセンサーを搭載し、ランニングのペースや距離、消費カロリーなどを詳細に記録することに長けています。
しかし、「常に腕時計を着けるのは好まない」「もっとさりげなく健康管理したい」というニーズも多く、スマートリングにも活動量計としての機能が求められるようになりました。RingConnは、まさにこの「さりげない健康管理」を実現するデバイスとして期待されています。
Oura Ringという強力なライバルと比べてどうなのか?
スマートリングの分野で知名度が高いのが「Oura Ring」です。Oura Ringは、数十種類ものワークアウトを自動で検出する機能があり、活動量計としての評価も高い製品です。
それに対して、RingConnは月額料金が無料であることや、睡眠中の呼吸の乱れを検知できる機能など、独自の強みを持っています。しかし、活動量計としての機能、特にワークアウトの自動検出機能がない点が、購入を迷わせる一因となっています。
「Oura Ringほどの機能は必要ないかもしれないけど、RingConnで本当に満足できるだろうか?」この点が、多くのユーザーが抱える疑問なのです。
ユーザーが活動量計に求める具体的な機能
では、ユーザーはスマートリングの活動量計に具体的に何を求めているのでしょうか。主に以下の点が挙げられます。
- 基本的なデータの正確さ: 歩数、消費カロリー、移動距離が、どの程度正確に計測できるか。
- 記録の手間: 運動のたびに手動で記録する必要があるのか、自動で記録してくれるのか。
- データの見やすさ: スマートフォンのアプリで、記録したデータが直感的に理解できるか。
- モチベーション維持: 目標設定機能や、達成度が一目でわかるような工夫があるか。
これらのポイントを踏まえ、次のセクションでは、実際にRingConnを装着してウォーキングとランニングを行い、その実力を検証していきます。
【実機レビュー】RingConnを装着してウォーキング&ランニング!
ここからは、実際にRingConnを装着し、日常生活における主要なアクティビティである「ウォーキング」と「ランニング」でその性能を試した結果をレポートします。
準備編:装着感とアプリの初期設定
まず、運動中の装着感ですが、RingConnはチタン製で非常に軽く(2〜3g)、厚みも抑えられているため、指に全く違和感がありません。ランニングで汗をかいても、リングが滑ったり、気になったりすることはありませんでした。
アプリでは、事前に「アクティビティ目標」を設定できます。「歩数」と「活動カロリー」の目標値をそれぞれ設定するだけで準備は完了。あとはリングを着けて普段通り生活するだけです。
ウォーキングでの使用感とデータ精度
まずは、日常的な活動として30分ほどのウォーキングを試しました。特にアプリを操作することなく、歩き終わった後にデータを確認します。
アプリの「アクティビティ」タブを開くと、その日の歩数、消費カロリー、立っていた時間、移動距離が円グラフで分かりやすく表示されます。下にスクロールすると、1日の活動の推移が時系列グラフで確認でき、どの時間帯にどれだけ活動したかが一目瞭然です。
気になる歩数の精度ですが、iPhoneのヘルスケア機能で計測された歩数と比較したところ、その差はわずか2%程度でした。これは、日常使いの活動量計としては十分な精度と言えるでしょう。特別な操作なしで自動的に記録してくれる手軽さは、ウォーキングのような日常的な活動の記録に最適です。
ランニングでの使用感とデータ精度
次に、少し強度の高い運動として、20分程度の軽いランニングを行いました。RingConnにはワークアウトの自動検出機能がないため、運動後にアプリでデータを確認する形になります。
ランニング後のデータを見ると、活動強度の高い時間帯としてしっかり記録されていました。心拍数のグラフも連動しており、運動中の心拍数の上昇と、クールダウンによる下降がはっきりと分かります。
ただし、RingConnにはGPSが搭載されていないため、移動距離は歩数と身長などから推定された値となります。そのため、GPS付きのスマートウォッチと比較すると、若干の誤差が生じる可能性があります。しかし、「今日はどれくらい頑張ったか」を把握するには十分な情報量です。
見えてきたRingConnの強みと弱み
実際に使ってみて、RingConnの活動量計としての強みと弱みが明確になりました。
強み:
- 圧倒的な手軽さ: 装着しているだけで、意識することなく日々の活動データを記録できる。
- バッテリーの持ち: 最大12日間(充電ケース併用)という驚異的なバッテリー寿命により、充電切れでデータが途切れる心配がほぼない。
- 睡眠との連携: 活動データと睡眠データを一元管理することで、「日中の活動が睡眠にどう影響したか」を分析できる。
弱み:
- ワークアウトの自動検出なし: ランニングや筋トレなどの特定のワークアウトを自動で分類・記録する機能はない。
- 詳細な分析機能の不足: ランニングのピッチやストライドといった専門的なデータは計測できない。
- GPS非搭載: 移動距離はあくまで推定値。
RingConnは、アスリート向けの高度な活動量計というよりは、「日常生活全体の活動を記録し、健康意識を高めるためのライフログデバイス」と捉えるのが適切でしょう。
RingConn vs Oura Ring 活動量計として選ぶならどっち?
では、最大のライバルであるOura Ringと比較した場合、活動量計としてどちらを選ぶべきでしょうか。それぞれの特徴から、あなたに合ったスマートリングを見極めましょう。
機能比較:自動検出のOura、シンプルさのRingConn
活動量計としての最大の違いは、やはり「ワークアウトの自動検出機能」の有無です。
- Oura Ring:
ウォーキング、ランニング、サイクリングなど、30種類以上の活動を自動で検出し、種類ごとに記録してくれます。また、外部アプリ「Strava」との連携も可能で、よりアクティブに運動する人向けの機能が充実しています。ただし、これらの機能をフル活用するには月額999円の料金が必要です。 - RingConn:
特定のワークアウトを自動で分類する機能はありません。あくまで「歩数」「消費カロリー」「活動時間」といった基本的なデータを記録するスタイルです。しかし、月額料金は一切かからず、本体価格のみで全ての機能を利用できます。
どんな人におすすめ?目的別選び方ガイド
これらの特徴から、それぞれ以下のような人におすすめです。
RingConnがおすすめな人
- コストを最重視する人: 月額料金を払わずに、睡眠と活動の基本データを管理したい。
- 健康管理の初心者: まずは自分の生活リズムを可視化することから始めたい。
- 睡眠の質を特に改善したい人: 呼吸の乱れ検知など、睡眠分析機能に魅力を感じる。
- 充電の手間を減らしたい人: バッテリー持ちを最優先する。
Oura Ringがおすすめな人
- アクティブな運動習慣がある人: ランニングやジムでのトレーニングを自動で記録・管理したい。
- データ連携を重視する人: Stravaなどの外部フィットネスアプリと連携させたい。
- 詳細なアドバイスが欲しい人: アプリからのコーチング機能に期待する。
より総合的な視点での比較は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
【鉄板】RingConnはOura Ringの完全な代替スマートリング?10項目で徹底比較!
まとめ:RingConnは「ライフログ」としての活動量計
今回、RingConnを活動量計として実際に使用し、その実力を検証しました。結論として、RingConnは「アスリート向けの本格的なトレーニングデバイス」ではなく、「日々の生活を記録し、健康への意識を高めるためのライフログデバイス」として非常に優秀だと言えます。
特筆すべきは、その手軽さです。一度指にはめてしまえば、充電のことをほとんど気にすることなく、24時間365日の活動と睡眠を自動で記録し続けてくれます。日々の歩数や消費カロリーを意識するだけでも、健康への取り組みは大きく変わるはずです。
もしあなたが、
- 激しい運動よりも、日々の生活習慣の改善に興味がある
- 月額料金をかけずに、スマートリングを始めてみたい
- 睡眠の質を最優先で考えつつ、活動量も把握したい
と考えているなら、RingConnはあなたの期待に応えてくれる、最高のパートナーになるでしょう。
RingConnが気になった方は、以下の公式ストアやAmazonから詳細を確認できます。
この記事が、あなたのスマートリング選びの助けになれば幸いです。