セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、その豊富な特典と高いステータス性で、多くのビジネスオーナーや個人事業主から注目を集めています。
しかし、その輝かしいメリットの裏には、申し込む前に知っておくべきいくつかのデメリットや注意点が存在することも事実です。
「年会費が高いって本当?」「ポイント還元率が改悪されたって聞いたけど…」「自分にとって本当に価値のあるカードなのだろうか?」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年10月時点の最新情報に基づき、セゾンプラチナビジネスアメックスの5つの具体的なデメリットを深掘りし、後悔しないカード選びのための判断材料を professional_friendly な視点で提供します。
デメリットを正しく理解し、ご自身のビジネススタイルに本当にマッチする一枚かを見極めていきましょう。
デメリット1:2年目以降の年会費が33,000円(税込)と高額
セゾンプラチナビジネスアメックスの最も分かりやすいデメリットは、年会費でしょう。初年度は無料という大きなメリットがありますが、2年目以降は33,000円(税込)の年会費が発生します。この金額だけを見ると、決して安いとは言えず、特にコストを重視する方にとっては大きな負担に感じるかもしれません。
年会費の負担は本当に大きいのか?他社プラチナカードとの比較
しかし、この年会費はプラチナカードというカテゴリの中では、決して突出して高いわけではありません。例えば、他の主要なプラチナカードと比較してみましょう。
- JCBプラチナ: 27,500円(税込)
- 三井住友カード プラチナプリファード: 33,000円(税込)
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード: 165,000円(税込)
このように、三井住友カード プラチナプリファードとは同額であり、JCBプラチナとも大きな差はありません。むしろ、本家アメックスのプラチナカードと比較すると、5分の1の年会費でプラチナクラスのサービスが受けられると考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと評価することもできます。
年会費以上の価値を生み出す活用術
重要なのは、年会費33,000円以上の価値をカードの特典から引き出せるかどうかです。セゾンプラチナビジネスアメックスには、年会費を遥かに上回る価値を持つ特典が数多く付帯しています。
その代表格が、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員資格です。これは通常、年会費469米ドル(2025年10月時点の為替レートで約7万円相当)が必要なサービスで、世界1,700箇所以上の空港ラウンジを回数無制限で利用できます。年に数回海外出張や旅行に行く方であれば、これだけで年会費の元は十分に取れてしまいます。
さらに、特定のレストランで1名分のコース料金が無料になる「セゾンプレミアムレストラン by 招待日和」や、24時間365日対応の「コンシェルジュサービス」など、ビジネスやプライベートを豊かにする特典が満載です。これらのサービスを一度でも利用すれば、年会費以上の価値を実感できるでしょう。
何より、初年度は年会費が無料です。まずは1年間、これらの豪華な特典をリスクなく試し、「自分にとって33,000円の価値があるか」をじっくり見極めることができるのは、このカードならではの大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット2:注意が必要なポイント還元と手数料
経費決済で効率よくポイントを貯めたいと考える方にとって、ポイント還元に関するルールは重要なチェック項目です。セゾンプラチナビジネスアメックスは、使い方によってはお得度が下がってしまうケースがあるため注意が必要です。
ポイント還元率が低下?公共料金・税金の支払いは要注意
2024年から2025年にかけて行われたサービス改定により、一部の支払いにおけるポイント還元率が変更されました。特に影響が大きいのが、公共料金(電気・ガス・水道)や税金の支払いです。これらの支払いに対するポイント還元率が、以前の半分になってしまいました。
日常的な経費決済では高い還元率を誇る一方で、毎月必ず発生する固定費の支払いで得られるポイントが少なくなってしまったのは、明確なデメリットと言えます。もし、これらの支払いをメインにカード利用を考えている場合は、他の高還元率カードと併用することも検討すべきでしょう。
海外利用時の事務手数料が3.85%と高め
海外出張や、海外のサービス・ソフトウェアをオンラインで購入する機会が多い方は、海外利用時の事務手数料にも注意が必要です。セゾンプラチナビジネスアメックスの事務手数料は3.85%と、他の一般的なクレジットカード(2%前後)と比較して高めに設定されています。
例えば、海外で10万円の決済をした場合、約3,850円が手数料として上乗せされる計算になります。決済額が大きくなればなるほど、この手数料の負担は無視できません。ただし、このデメリットには対策もあります。キャッシュレスサービス「IDARE」などに一度チャージしてから利用することで、手数料を抑えるといった工夫も可能です。
JALマイル還元率最大1.125%は「SAISONマイルクラブ」登録が必須
このカードの魅力としてよく挙げられる「JALマイル還元率最大1.125%」ですが、これには年会費5,500円(税込)の「SAISONマイルクラブ」への登録が必須です。登録しない場合のJALマイル還元率は0.25%程度にとどまります。
JALマイルを積極的に貯めている方にとっては非常に魅力的なサービスですが、マイルに興味がない方にとっては、ポイント還元率を上げるために追加の年会費が必要になる、と捉えることもできます。ご自身のライフスタイルと照らし合わせ、本当に必要なオプションかを見極める必要があります。
デメリット3:家族カードが発行不可!追加カードの仕様と注意点
従業員や家族にもカードを持たせたい場合、セゾンプラチナビジネスアメックスの仕様は少し特殊で、注意が必要です。このカードでは、一般的に知られる「家族カード」を発行することができません。
「家族カード」と「追加カード」の違いとは?
セゾンプラチナビジネスアメックスで発行できるのは、1枚あたり年会費3,300円(税込)の「追加カード」です。これは最大9枚まで発行可能で、経費管理を一元化する上で非常に便利です。
しかし、「追加カード」は本会員の利用枠を共有するカードであり、本会員とほぼ同等の特典が受けられる「家族カード」とは異なります。特に、付帯するサービス内容に大きな違いがある点を理解しておく必要があります。
追加カード会員は利用できない主要サービス
最も大きな違いは、追加カード会員はプライオリティ・パスを発行できない点です。本会員は無料でプレステージ会員になれますが、追加カードを持つ家族や従業員は、ラウンジを利用する際に別途料金が必要となります。
また、海外・国内旅行傷害保険などの付帯保険も、基本的に本会員のみが対象です。追加カード会員は補償の対象外となるケースがほとんどのため、出張が多い従業員に追加カードを渡す場合は、別途保険に加入するなどのケアが必要になるでしょう。
家族や従業員にも本会員並みの手厚い特典を共有したい、と考えている場合には、このカードの仕様はデメリットに感じられるかもしれません。
デメリット4:旅行保険は「自動付帯」ではなく「利用付帯」
最高1億円の海外旅行傷害保険、最高5,000万円の国内旅行傷害保険が付帯しているセゾンプラチナビジネスアメックスですが、国内旅行傷害保険は自動付帯、海外旅行傷害保険が適用される条件には注意が必要です。海外旅行傷害保険は、持っているだけで適用される「自動付帯」ではなく、「利用付帯」となっています。
「利用付帯」の具体的な条件とは?
「利用付帯」とは、その旅行に関する代金をセゾンプラチナビジネスアメックスで支払っていることが、保険適用の条件となる仕組みです。具体的には、以下のような支払いが対象となります。
- パッケージツアー料金
- 日本出国前に予約した航空券、電車、船舶などの公共交通乗用具の料金
- 日本出国後に利用した公共交通乗用具の料金
つまり、航空券を別のカードで決済したり、マイルで手配したりした場合には、万が一の事故や病気が発生しても、このカードの保険は適用されないのです。この点を知らないと、いざという時に補償が受けられないという事態になりかねません。
うっかり保険適用外!を防ぐための対策
このデメリットへの対策はシンプルで、「旅行や出張に行く際は、関連費用を必ずセゾンプラチナビジネスアメックスで支払う」と徹底することです。特に、複数のクレジットカードを使い分けている方は、どのカードで何を支払ったかを明確に管理しておく必要があります。
他の多くのプラチナカードが「自動付帯」を採用している中で、この「利用付帯」という条件は、ひと手間かかるデメリットと感じる方もいるでしょう。カードを持っているだけで安心、というわけではないことを、しっかりと覚えておく必要があります。
デメリット5:プライオリティ・パスの利用には一手間かかる
このカード最大のメリットとも言える「プライオリティ・パス」ですが、その利用を開始するまでには、いくつかのステップが必要で、少し不便に感じる点もあります。
カード到着後、すぐにラウンジは使えない
セゾンプラチナビジネスアメックスのカード本体が手元に届いても、その足で空港ラウンジに直行することはできません。プライオリティ・パスを利用するためには、カード到着後、別途オンラインサービス(Netアンサー)から申し込み手続きを行う必要があります。
申し込み後、プライオリティ・パスの物理カードが郵送で届くまでには約10日前後かかります。そのため、海外出張や旅行の直前に申し込んでも間に合わない可能性があります。利用予定がある場合は、カードが届いたらすぐにプライオリティ・パスの申請を済ませておくことを強くおすすめします。
デジタル会員証への対応はまだ先
近年、多くのサービスがスマートフォンアプリでのデジタル会員証に対応していますが、セゾンプラチナビジネスアメックス付帯のプライオリティ・パスは、2025年10月時点ではまだデジタル会員証に対応していません。(公式情報では2025年11月以降に対応予定)
それまでは、ラウンジを利用する際に必ず物理的なカードを提示する必要があります。財布がかさばるのを嫌う方や、スマートフォン一つで完結させたい方にとっては、地味ながらもストレスに感じるデメリットかもしれません。旅行の際には、忘れないように注意が必要です。
まとめ:デメリットを理解し、賢く活用しよう
今回は、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの5つのデメリットについて詳しく解説しました。
- 高額な年会費:ただし、プライオリティ・パスだけで元が取れる価値あり。
- ポイントと手数料:公共料金・税金での還元率低下と、海外利用手数料の高さに注意。
- 追加カードの仕様:家族カードはなく、追加カードではプライオリティ・パスが使えない。
- 利用付帯の保険:旅行代金のカード決済が保険適用の条件。
- プライオリティ・パスの手間:利用開始には別途申し込みが必要で、物理カードの携帯が必須。
これらのデメリットは確かに存在しますが、その多くは対策が可能であったり、それを上回る圧倒的なメリットが存在したりすることも事実です。特に、初年度年会費無料でプラチナカードの真価を試せるのは、他にはない大きな魅力です。
重要なのは、これらの注意点を理解した上で、ご自身のビジネスやライフスタイルにとって本当に価値のあるカードかを見極めることです。
今回の記事でデメリットは把握できたけれど、さらに詳しいメリットや、具体的な活用事例、審査のポイントについて深く知りたいという方は、以下の完全ガイドで徹底的に解説しています。ぜひご覧ください。
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