海外からの送金を受け取る際、「WISE(旧TransferWise)の受取口座を登録したいけど、どこから始めればいいかわからない」「設定を間違えて送金が受け取れなかったらどうしよう」と不安を感じていませんか?
私も初めてWISEの受取口座を設定したとき、英語表記に戸惑い、どの情報を入力すればいいのか迷いました。
特に、口座の種類や通貨の選択、必要書類の準備など、一つ間違えると送金が正しく受け取れない可能性があります。
この記事では、WISE受取口座の登録方法を画面ごとに詳しく解説し、よくある間違いとその回避方法を紹介します。
記事を読み終えるころには、あなたも安心してWISE受取口座を設定し、海外からの送金をスムーズに受け取れるようになっているはずです。
WISE受取口座とは?なぜ重要なのか
WISE受取口座とは、海外からの送金を受け取るための仮想的な銀行口座のことです。従来の国際送金では、高額な手数料と不透明な為替レートに悩まされることが多かったですが、WISEの受取口座を使うことで、これらの問題を大幅に改善できます。
従来の国際送金の問題点
従来の銀行を通じた国際送金では、以下のような問題がありました:
- 送金手数料が3,000円〜7,000円と高額
- 受取手数料も別途1,500円〜2,500円かかることが多い
- 為替レートに3〜4%の隠れた手数料が上乗せされている
- 送金に3〜5営業日かかることが一般的
- 送金状況の追跡が困難
例えば、10万円相当の米ドルを日本の銀行口座で受け取る場合、手数料と為替レートの差額で合計5,000円〜8,000円も損をしてしまうことがあります。
WISE受取口座を使うメリット
WISE受取口座を利用することで、以下のメリットが得られます:
- 実際の為替レート(ミッドマーケットレート)で換金される
- 手数料が明確で、従来の銀行の約1/5程度
- 送金の追跡がリアルタイムで可能
- 10種類以上の通貨で受取口座を開設できる
- 受け取った資金をそのまま他の通貨に両替可能
実際に私がフリーランスとして海外クライアントから報酬を受け取る際、WISE受取口座を使うことで年間10万円以上の手数料を節約できています。
WISE受取口座が特に役立つケース
以下のような状況では、WISE受取口座が特に有効です:
- 海外のクライアントから報酬を受け取るフリーランス:定期的な送金で手数料の差が大きくなる
- 海外のECサイトから返金を受ける場合:小額でも手数料が固定ではなく割合制なので損をしない
- 海外の家族から仕送りを受ける留学生:頻繁な送金でも手数料を抑えられる
- 海外投資の配当金を受け取る投資家:為替レートの透明性が高い
WISE受取口座の登録手順|ステップバイステップ解説
それでは、実際にWISE受取口座を登録する手順を詳しく見ていきましょう。まずはWISE個人口座の開設が必要です。まだアカウントをお持ちでない方は、【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!を参考に、アカウントを作成してください。
ステップ1:WISEアカウントにログイン
まず、WISE公式サイトにアクセスし、あなたのアカウントにログインします。ログイン後、ダッシュボードが表示されます。
ステップ2:受取口座の開設を開始
ダッシュボードの左側メニューから「残高」または「Balances」をクリックします。次に、受け取りたい通貨を選択します。例えば、米ドルを受け取りたい場合は「USD」を選択します。
通貨を選択したら、「口座情報を取得」または「Get account details」というボタンをクリックします。
ステップ3:利用規約の確認と同意
初めて受取口座を開設する場合、利用規約への同意が必要です。内容を確認し、問題なければ「同意して続ける」をクリックします。
注意点:この利用規約には、受取口座の利用条件や制限事項が記載されています。特に、ビジネス目的での利用には別途ビジネスアカウントが必要になる場合があるので、よく確認しましょう。
ステップ4:本人確認(初回のみ)
初めて受取口座を開設する場合、追加の本人確認が必要になることがあります。以下の書類のいずれかをアップロードします:
- 運転免許証(両面)
- パスポート(顔写真ページ)
- マイナンバーカード(表面のみ)
書類をアップロードする際は、以下の点に注意してください:
- 画像は鮮明で、文字がはっきり読めること
- 四隅が切れていないこと
- 光の反射で情報が隠れていないこと
- ファイルサイズは10MB以下
ステップ5:受取口座情報の確認
本人確認が完了すると、受取口座の詳細情報が表示されます。この情報には以下が含まれます:
- 口座名義人(Account holder):あなたの名前(ローマ字)
- 口座番号(Account number):8桁の数字
- ルーティング番号(Routing number):米国の場合は9桁
- 銀行名(Bank name):WISEが提携している現地銀行名
- 銀行住所(Bank address):提携銀行の住所
これらの情報は、送金者に正確に伝える必要があります。一文字でも間違えると送金が届かない可能性があるので、コピー&ペーストで共有することをおすすめします。
よくある間違いと対処法|トラブルを防ぐポイント
WISE受取口座の登録や利用時によくある間違いと、その対処法を詳しく解説します。
間違い1:個人名義とビジネス名義の混同
最もよくある間違いは、個人アカウントでビジネス名義の送金を受け取ろうとすることです。
問題の例:フリーランスとして活動している田中太郎さんが、クライアントから「Tanaka Design Studio」宛の送金を受け取ろうとしたが、送金が拒否された。
対処法:
- 個人アカウントでは、必ず本人の名前(パスポートや運転免許証に記載されている名前)で送金を受け取る
- ビジネス名義で受け取る必要がある場合は、WISEビジネスアカウントを開設する
- 送金者には、正確な口座名義人名を伝える
間違い2:通貨の選択ミス
受取口座を開設する際、間違った通貨を選択してしまうケースがあります。
問題の例:米ドルで送金を受け取る予定だったのに、ユーロの受取口座情報を送金者に伝えてしまった。
対処法:
- 送金前に必ず送金通貨を確認する
- 複数の通貨で受け取る可能性がある場合は、それぞれの通貨で受取口座を開設しておく
- 間違った通貨で送金された場合は、WISEサポートに連絡して対応を相談する
間違い3:口座情報の不完全な共有
送金者に口座情報を伝える際、必要な情報が欠けているケースがよくあります。
問題の例:口座番号とルーティング番号だけを伝えたが、銀行名と銀行住所を伝え忘れたため、送金が遅延した。
対処法:
- WISEの受取口座情報画面から、すべての情報をコピーして送金者に伝える
- 特に国際送金の場合、SWIFTコードやIBANが必要な場合もあるので、完全な情報を共有する
- 送金者が銀行窓口で手続きする場合は、画面のスクリーンショットを提供すると確実
間違い4:送金限度額の超過
WISE受取口座には、通貨ごとに受取限度額が設定されています。
問題の例:一度に100万円相当の送金を受け取ろうとしたが、限度額を超えていたため受け取れなかった。
対処法:
- 事前に受取限度額を確認する(アカウント設定から確認可能)
- 大額の送金は分割して受け取る
- 定期的に大額の送金を受け取る場合は、WISEサポートに相談して限度額の引き上げを申請する
間違い5:本人確認書類の不備
本人確認で提出する書類に不備があると、受取口座の開設が遅れます。
よくある不備:
- 有効期限が切れた書類を提出
- 画像がぼやけていて文字が読めない
- 書類の一部が切れている
- 光の反射で情報が隠れている
対処法:
- 明るい場所で、書類全体が入るように撮影
- 撮影後、すべての文字が読めることを確認
- 有効期限を確認してから提出
- スマートフォンのカメラアプリの「書類スキャン」機能を使うと鮮明に撮影できる
他の国際送金サービスとの比較|WISEが選ばれる理由
WISE以外にも国際送金サービスはいくつかありますが、それぞれに特徴があります。ここでは主要なサービスと比較してみましょう。
PayPalとの比較
PayPalの特徴:
- 世界中で広く利用されている
- 即時送金が可能
- 買い手保護制度がある
PayPalのデメリット:
- 為替手数料が3〜4%と高い
- 受取手数料も発生する場合がある
- アカウント凍結のリスクがある
WISEが優れている点:
- 実際の為替レートで換金される
- 手数料が明確で安い(通常0.5〜1%程度)
- 大額の送金にも対応
銀行の国際送金との比較
銀行送金の特徴:
- 信頼性が高い
- 窓口でサポートを受けられる
- 法人取引にも対応
銀行送金のデメリット:
- 手数料が高い(送金手数料3,000〜7,000円+受取手数料)
- 為替レートに隠れた手数料が含まれる
- 送金に3〜5営業日かかる
WISEが優れている点:
- オンラインで完結し、24時間いつでも手続き可能
- リアルタイムで送金状況を追跡できる
- 手数料が銀行の1/5程度
どんな人にWISEがおすすめか
以下のような方には、特にWISEの利用をおすすめします:
- 定期的に海外送金を受け取る方:手数料の差が積み重なると大きな節約になる
- 為替レートの透明性を重視する方:隠れた手数料がなく、実際のレートで換金される
- 複数の通貨で取引する方:10種類以上の通貨で受取口座を持てる
- 送金の追跡を重視する方:リアルタイムで送金状況を確認できる
一方で、以下のような場合は他のサービスも検討する価値があります:
- 即時送金が必須の場合(PayPalの方が早い場合がある)
- 送金額が非常に小額の場合(最低手数料がある)
- 送金元の国がWISEに対応していない場合
まとめ|安心してWISE受取口座を活用するために
WISE受取口座の登録は、正しい手順を踏めば決して難しくありません。この記事で解説した手順に従えば、初心者の方でも確実に受取口座を開設できます。
特に重要なポイントをもう一度整理すると:
- 個人アカウントでは必ず本人名義で受け取る
- 送金通貨と受取口座の通貨を必ず一致させる
- 口座情報はすべて正確に送金者に伝える
- 本人確認書類は鮮明な画像を提出する
- 受取限度額を事前に確認する
WISE受取口座を正しく設定できれば、海外からの送金を従来の1/5程度の手数料で受け取れるようになります。私自身、WISEを使い始めてから年間10万円以上の手数料を節約できています。
次のステップとして、実際に送金を受け取る準備を始めましょう。まだWISEアカウントをお持ちでない方は、こちらから無料でアカウントを作成できます。また、WISEの使い方についてさらに詳しく知りたい方は、WISE個人口座の完全ガイドもあわせてご覧ください。
海外送金の手数料に悩まされることなく、あなたのビジネスや生活がより豊かになることを願っています。