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Makeシナリオ作成の基本7ステップ【初心者向け】自動化の第一歩

「Makeに登録してみたけど、画面を開いてみたものの、次は何をすればいいの?」
「『シナリオ』を作るのが大事なのは分かったけど、具体的にどうやって作るの?」
「モジュール?トリガー?専門用語が多くて、一歩を踏み出すのが怖い…」

ノーコード自動化ツールMakeへの第一歩、おめでとうございます!

しかし、その多機能さゆえに、最初の画面で戸惑ってしまう気持ち、とてもよく分かります。でも、ご安心ください。

Makeのシナリオ作成は、いくつかの基本的なステップとルールさえ覚えてしまえば、決して難しいものではありません。

この記事では、Makeを使い始めたばかりの初心者の方に向けて、自動化の心臓部である「シナリオ」の作成手順を、具体的な例と共に7つのステップで丁寧に解説します。

この記事を読みながら一緒に手を動かせば、あなたも最初の自動化シナリオを完成させ、Makeの楽しさと便利さを実感できるはずです。

Makeの全体像、料金プラン、そしてこの記事で紹介する基本ステップ以外の高度な機能について網羅的に知りたい方は、ぜひ当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」も併せてご覧ください。自動化の世界がさらに広がります。

さあ、Makeへの苦手意識をなくし、自動化の第一歩を一緒に踏み出しましょう!

シナリオ作成の前に:知っておきたい3つの基本用語

シナリオ作成を始める前に、Makeを理解する上で欠かせない3つの基本用語だけ、頭に入れておきましょう。これさえ分かれば、操作に迷うことがぐっと減ります。

1. シナリオ (Scenario)
自動化したい一連の作業の流れ、そのもの全体を指します。いわば、自動化の「設計図」です。この記事では、このシナリオの作り方を学びます。
2. モジュール (Module)
シナリオを構成する一つひとつの処理ブロックのことです。GmailやSlackといったアプリのアイコンで表示され、自動化の「部品」にあたります。
3. トリガー (Trigger) と アクション (Action)
モジュールには大きく分けて2種類あります。

  • トリガー: シナリオを開始させる「きっかけ」となるモジュールです。(例:「新しいメールを受信したら」)
  • アクション: トリガーを受けて実行される「処理」のモジュールです。(例:「Slackに通知する」「スプレッドシートに記録する」)

シナリオは、必ず1つのトリガーと、1つ以上のアクションで構成されます。

この3つの言葉を念頭に、さっそく実践に移りましょう!

実践!シナリオ作成の7ステップ【Gmailの新着メールをSlackに通知してみよう】

今回は、最も一般的で分かりやすい例として、「特定のキーワードを含む新しいGmailを受信したら、その内容をSlackの指定チャンネルに通知する」というシナリオを作成していきます。一つひとつのステップを丁寧に見ていきましょう。

Step 1: Makeにログインし、新しいシナリオを作成する

まずはMakeにログインし、ダッシュボード画面右上にある「Create a new scenario」ボタンをクリックします。すると、中央に大きなプラス(+)ボタンだけが表示された、シナリオエディタ画面が開きます。ここがあなたの自動化のキャンバスです。

Step 2: トリガーモジュールを選択する (きっかけの設定)

中央の「+」ボタンをクリックすると、連携できるアプリのモジュール一覧が表示されます。検索窓に「Gmail」と入力し、表示されたGmailのアイコンをクリックします。すると、Gmailで何ができるかの一覧(トリガーとアクション)が表示されるので、今回はシナリオの「きっかけ」となる「Watch emails」を選択します。

Step 3: トリガーのコネクション(アプリ連携)を設定する

追加されたGmailモジュールをクリックすると、設定ウィンドウが開きます。MakeがあなたのGmailアカウントにアクセスできるように、最初に「コネクション(連携設定)」を行う必要があります。「Connection」の欄にある「Add」ボタンをクリックし、画面の指示に従ってあなたのGoogleアカウントでログインし、Makeからのアクセスを許可してください。(この作業は各アプリとの連携で初回のみ必要です)

Step 4: トリガーの詳細条件を設定する

コネクションが完了したら、次にどのようなメールを「きっかけ」とするかの詳細条件を設定します。

  • Folder: どのフォルダを監視するか選択します。通常は「受信トレイ (Inbox)」です。
  • Criteria: どのようなメールを対象にするか選びます。今回は「未読メールのみ (Only Unread emails)」を選択してみましょう。
  • Mark as read: 処理後に既読にするかどうかも設定できます。

設定が終わったら「OK」をクリックします。これでトリガーの基本設定は完了です。

Step 5: アクションモジュールを追加・選択する (処理の設定)

次に、トリガーの後に実行する「処理」のモジュールを追加します。設定済みのGmailモジュールの右側にある半円の部分にカーソルを合わせると表示される「+ Add another module」をクリックします。再びモジュール一覧が表示されるので、今度は「Slack」と検索して選択します。アクションの一覧から「Create a Message」を選びましょう。

Step 6: アクションのコネクションと詳細を設定する

SlackモジュールもGmailと同様に、まず「コネクション」を設定し、あなたのSlackワークスペースと連携させます。連携が完了したら、通知内容の詳細を設定していきます。ここがMakeの醍醐味です!

  • Enter a channel ID or name: 通知を送りたいチャンネル名を選択します(例: #general)。
  • Text: 通知するメッセージ内容を入力します。ここに、Step 4までのGmailモジュールで取得したデータを動的に埋め込むことができます。例えば、以下のように設定できます。
    「新規メール受信!
    送信者: `(Gmailモジュールから “Sender: Name” をドラッグ)`
    件名: `(Gmailモジュールから “Subject” をドラッグ)`
    受信日時: `(Gmailモジュールから “Date” をドラッグ)`」

独自の視点(最重要ポイント): このように、前のモジュールから受け取ったデータを、パズルのピースをはめるように後のモジュールの設定項目に割り当てる作業を「マッピング」と呼びます。このデータマッピングこそが、Makeによる自動化の核心です。これにより、毎回異なる内容のメールに対しても、柔軟に対応した通知を作成できます。

Step 7: テスト実行と有効化(スケジューリング)

全てのモジュールの設定が完了したら、いよいよ動作確認です。シナリオエディタ画面の左下にある「Run once」ボタンをクリックします。これでMakeは一度だけ、トリガーを探しに行きます。

この状態で、あなた自身の別のメールアドレスから、あなたのGmailアドレス宛にテストメールを送信してみてください。しばらくすると、Makeのシナリオ上でGmailモジュールとSlackモジュールが動き、設定したSlackチャンネルに通知が届けばテスト成功です!

テストが成功したら、シナリオを定期的に実行させるために有効化します。画面左下の「SCHEDULING」と書かれたスイッチを「ON」にします。これで設定した間隔(デフォルトは15分)で、Makeが自動的に新しいメールがないかチェックし、あればSlackに通知してくれるようになります。最後に、左下のフロッピーディスクアイコンの「Save」ボタンを押して、シナリオを保存するのを忘れないようにしましょう。

シナリオ作成でつまずかないためのヒントとQ&A(独自の視点)

初心者がシナリオ作成でつまずきやすいポイントと、その対処法をまとめました。

ヒント1: テンプレートから始めてみる
ゼロから作るのが不安な場合は、Makeに豊富に用意されている「テンプレート」を活用するのが近道です。今回作成したようなシナリオもテンプレートとして存在します。テンプレートをベースにカスタマイズすることで、シナリオ構造の学習にもなります。
ヒント2: とにかく「Run once」で試してみる
「この設定で合っているかな?」と不安に思っても、まずは一度「Run once」でテスト実行してみましょう。エラーが出ても大丈夫です。多くの場合、エラーメッセージが設定ミスのヒントを教えてくれます。試行錯誤を恐れないことが上達の鍵です。
ヒント3: モジュール間の「データの流れ」を意識する
シナリオ作成は、常に「前のモジュールからどんなデータを受け取って、次のモジュールでどう使うか」というデータの流れを意識することが核心です。データマッピングでどの項目を選べば良いか迷ったら、テスト実行時の実行履歴を見て、実際にどんなデータが取得できているかを確認すると良いでしょう。
Q1. モジュールを追加し間違えたらどうすればいい?
A1. 間違えたモジュールの上で右クリックし、表示されるメニューから「Delete module」を選択すれば簡単に削除できます。
Q2. テスト実行がうまくいかないときは?
A2. まずは各モジュールの「コネクション」が正しく設定されているか再確認してください。次に、フォルダ名やチャンネル名などの詳細設定に誤字脱字がないか確認します。それでも解決しない場合は、実行履歴の詳細(ログ)を見て、どこでエラーが発生しているかを確認しましょう。
Q3. シナリオを保存するにはどうすればいい?
A3. シナリオエディタ画面の左下にあるフロッピーディスクのアイコンが「Save」ボタンです。シナリオを編集したら、こまめに保存する癖をつけることをお勧めします。

次のステップへ:さらに高度なシナリオへ挑戦

今回作成したのは、トリガーとアクションが一つずつの最も基本的なシナリオです。この基本をマスターすれば、次は以下のようなモジュールを追加して、より高度な自動化に挑戦できます。

  • フィルター (Filter): 特定の条件を満たす場合のみ、後続のアクションを実行させる。
  • ルーター (Router): 条件に応じて、処理を複数の異なる経路に分岐させる。
  • イテレーター (Iterator): 複数のデータ項目を一つひとつ順番に処理する。

これらの応用的な機能についても、当サイトのMake完全ガイド記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ:最初のシナリオ作成が、自動化への大きな一歩!

お疲れ様でした!この記事のステップ通りに進めていれば、あなたはもう立派な自動化シナリオを一つ完成させたことになります。Makeのシナリオ作成は、この基本的なステップの組み合わせと繰り返しです。最初は難しく感じるかもしれませんが、一度この流れを覚えてしまえば、様々なアプリケーションを連携させた、より複雑で便利なシナリオも必ず作れるようになります。

大切なのは、まず簡単なシナリオを一つでも完成させて、「自動化ってこんなに便利なんだ!」と実感することです。その小さな成功体験が、あなたの業務を次々と効率化していくための大きなモチベーションとなるでしょう。

この基本ステップをマスターすれば、あなたはもうMake初心者を卒業です。さらに複雑な自動化に挑戦したくなったら、当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」が、あなたのネクストステップを力強くサポートします。フィルターやルーター、エラーハンドリングなど、Makeを使いこなすための情報が満載です。

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