フリーランスとして活動していると、取引先から「源泉徴収をお願いします」と言われることがありますね。
初めて言われた時、「源泉徴収って何?」「請求書にどう書けばいいの?」と戸惑った方も多いのではないでしょうか。
また、計算方法が合っているか、記載する場所はここでいいのか、毎回不安に感じながら請求書を作成している方もいるかもしれません。
この記事では、そんな個人事業主やフリーランスの方のために、源泉徴収ありの請求書の正しい書き方を、図解を交えながら分かりやすく解説します。
この記事を読めば、もう源泉徴収で悩むことはありません。
自信を持って、正確な請求書を発行できるようになりますよ。
源泉徴収とは?フリーランスが知っておくべき基本のキ
そもそも「源泉徴収」とは何でしょうか。簡単に言うと、報酬を支払う側(クライアント)が、支払う金額からあらかじめ所得税などを天引きし、あなたに代わって国に納付する制度のことです。例えるなら、会社員の給料から天引きされる所得税のフリーランス版のようなものです。
フリーランスや個人事業主が受け取る報酬のうち、以下のようなものは源泉徴収の対象となります。
- ライターや編集者への原稿料、編集料
- デザイナーへのデザイン料
- イラストレーターやカメラマンへのイラスト料、写真の報酬
- 弁護士、税理士などへの報酬
- 講演を行った際の講演料
自分の報酬が対象かどうか分からない場合は、取引先に確認するか、国税庁のウェブサイトなどで確認することが大切です。
源泉徴収ありの請求書の書き方|必須項目と記載例
源泉徴収ありの請求書で最も重要なのは、取引先(支払者)とあなた(受取手)の双方が、金額の内訳を正確に理解できることです。以下の項目を明確に分けて記載しましょう。
- 請求金額(税抜): 提供したサービスや商品の本体価格です。源泉徴収税額を計算する元となる金額になります。
- 消費税: 上記の請求金額(税抜)に対する消費税額(10%)を記載します。
- 合計金額(税込): 請求金額(税抜)と消費税を合計した、本来受け取るべき総額です。
- 源泉徴収税額: 税抜きの請求金額から計算した源泉徴収税額を、マイナス表記(-〇〇円)で記載します。
- 差引支払額(お振込金額): 合計金額(税込)から源泉徴収税額を差し引いた、実際にあなたの銀行口座に振り込まれる金額です。この項目を明記することが、お互いの認識齟齬を防ぐ上で最も重要です。
【書き方のポイント】
源泉徴収税額の計算対象は、原則として消費税を含まない「税抜きの報酬本体価格」です。請求書を作成する際は、この点を明確に分けて計算・記載することを心がけましょう。
源泉徴収税額の正しい計算方法【復興特別所得税を忘れずに】
源泉徴収税額の計算は、一見複雑そうですが、ルールを覚えれば簡単です。(2025年6月現在)
支払金額(税抜きの報酬額)が100万円以下の場合、税率は10.21%です。この「0.21%」は「復興特別所得税」であり、忘れてはいけないポイントです。
【計算例】報酬が50,000円(税抜)の場合
- 消費税額を計算する
50,000円 × 10% = 5,000円 - 源泉徴収税額を計算する(税抜金額に対して)
50,000円 × 10.21% = 5,105円 - 差引支払額(お振込金額)を計算する
(50,000円 + 5,000円) – 5,105円 = 49,895円
この3つのステップで、正確な金額を算出できます。
手作業での計算は危険?請求書作成でよくある失敗
この計算と記載、手作業で行うと次のような失敗が起こりがちです。
- 消費税率の10%と、源泉徴収税率の10.21%を混同して計算してしまう。
- 消費税込みの金額に、源泉徴収税率を掛けてしまう。
- 源泉徴収税額や差引支払額の記載を忘れてしまい、取引先を混乱させる。
- そもそも計算が面倒で、請求書発行が遅れてしまう。
これらのミスは、入金の遅れや、取引先からの信頼低下に繋がる可能性があり、フリーランスにとっては避けたい事態です。
源泉徴収の計算・記載ミスを防ぐ「請求書作成ソフト」という解決策
ここまで読んで、「やっぱり手計算は怖いし面倒だ…」と感じた方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。この複雑な計算と記載を、ボタン一つで解決してくれる魔法のようなツールがあります。
それが、クラウド型の「請求書作成ソフト」です。
請求書作成ソフトを使えば、
- 報酬額を入力するだけで、消費税も源泉徴収税額も自動で正確に計算してくれる!
- テンプレートに沿って入力するだけで、必要な項目を漏れなく記載できる!
- 作成した請求書データは、確定申告の際の売上管理にも活用できる!
といったメリットがあります。
数あるソフトの中でも、特に「ITは苦手だけど、経理はきっちりやりたい」というフリーランスや個人事業主の方におすすめなのが、弥生が提供する「Misoca(ミソカ)」です。Misocaは、驚くほどシンプルな操作で、誰でも簡単に源泉徴収ありの請求書を作成できます。
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まとめ: 正しい知識と便利なツールで、源泉徴収の不安をなくそう!
源泉徴収ありの請求書の書き方は、ポイントさえ押さえれば決して難しいものではありません。しかし、日々の業務の中で、毎回手作業でミスなく対応し続けるのは大きな負担です。
クラウド請求書作成ソフト「Misoca」のような便利なツールを活用すれば、あなたは源泉徴Sの計算や記載の悩みから解放されます。そして、本来集中すべきクリエイティブな仕事や、事業を成長させるための活動に、より多くの時間とエネルギーを注ぐことができるようになるでしょう。
もう、請求書の数字と睨めっこするのは終わりにしませんか?