メール配信リストが増えてきたのに、思うような成果が出ていない。
そんな悩みを抱えていませんか？
実は、同じメールを全員に送っていることが原因かもしれません。
GetResponseのセグメント機能を使えば、顧客の興味や行動に合わせた最適なメッセージを届けることができます。
この記事では、私が実際にGetResponseを使って開封率を25%から45%に改善した方法を、具体的な設定手順とともに解説します。
読み終わる頃には、あなたも今すぐセグメント分けを始めたくなるはずです。
なぜリスト管理とセグメント分けが重要なのか
メールマーケティングの世界では、「スプレー・アンド・プレイ」（一斉配信）の時代は終わりました。現代の消費者は、自分に関係のない情報を受け取ることに対して非常に敏感です。実際、パーソナライズされていないメールの配信解除率は、パーソナライズされたメールの3倍以上というデータもあります。
私自身、GetResponseを使い始めた当初は、獲得したリスト全員に同じメールを送っていました。5,000人のリストがあったにも関わらず、開封率は25%程度、クリック率に至っては3%を下回る状況でした。これでは、せっかく集めたリストが宝の持ち腐れになってしまいます。
セグメント分けが重要な理由は以下の3つです：
- 関連性の向上：顧客の興味に合ったコンテンツを送ることで、エンゲージメント率が大幅に向上します
- 配信解除率の低下：関連性の高いメールは、購読者にとって価値があるため、配信解除されにくくなります
- 売上の向上：適切なタイミングで適切な商品を提案することで、コンバージョン率が改善します
例えば、ECサイトを運営している場合、「過去30日以内に購入した顧客」と「6ヶ月以上購入していない顧客」では、送るべきメッセージが全く異なります。前者には新商品の案内やリピート購入を促すメール、後者には再購入を促す特別オファーなど、それぞれに適したアプローチが必要です。
また、B2Bビジネスの場合でも、「無料トライアル中のユーザー」「有料プランのユーザー」「解約したユーザー」では、必要とする情報が異なります。一律のメッセージでは、誰にも響かない中途半端な内容になってしまうのです。
GetResponseのセグメント機能を使った効果的な分類方法
それでは、実際にGetResponseでセグメントを作成する方法を、ステップバイステップで解説していきます。GetResponseの基本的な使い方を既に理解している前提で、より高度な活用方法に焦点を当てます。
ステップ1：基本的なセグメントの作成
まず、GetResponseにログインし、「連絡先」メニューから「セグメント」を選択します。「新しいセグメントを作成」をクリックすると、セグメント作成画面が表示されます。
最初に作成すべき基本的なセグメントは以下の5つです：
- エンゲージメントレベル別：過去30日間でメールを開封した人、クリックした人
- 購入履歴別：購入回数、最終購入日、購入金額でグループ分け
- 登録時期別：新規登録者（30日以内）、既存顧客（31日以上）
- 地域別：国、都道府県、タイムゾーンでの分類
- 興味・関心別：クリックしたリンクやダウンロードしたコンテンツから判断
例えば、「アクティブユーザー」セグメントを作成する場合、条件設定は以下のようになります：
「連絡先の活動」→「メールを開封」→「過去30日間」→「任意のキャンペーン」
この設定により、過去30日間に1回でもメールを開封した人だけを抽出できます。
ステップ2：高度な条件設定のテクニック
GetResponseの真価は、複数の条件を組み合わせた高度なセグメント作成にあります。「AND」と「OR」条件を使いこなすことで、より精密なターゲティングが可能になります。
私が実際に使って効果があったセグメントの例を紹介します：
「購入見込み客」セグメント：
- 条件1：過去7日間にメールをクリックした（AND）
- 条件2：まだ購入していない（AND）
- 条件3：3回以上メールを開封している
このセグメントには、商品に興味を持っているが、まだ購入に至っていない人が含まれます。このグループには、期間限定の特別オファーや、購入を後押しする顧客の声などを送ると効果的です。
「リテンション対象」セグメント：
- 条件1：過去に購入がある（AND）
- 条件2：最終購入から60日以上経過（AND）
- 条件3：過去30日間メールを開封していない
このセグメントは、離脱の危険性が高い顧客を特定します。再エンゲージメントキャンペーンや、特別な割引オファーを送ることで、関係を再構築できます。
ステップ3：カスタムフィールドを活用した詳細なセグメント化
GetResponseの標準フィールドだけでなく、カスタムフィールドを活用することで、ビジネスに特化したセグメント分けが可能になります。
例えば、私のクライアントの一つであるフィットネスジムでは、以下のカスタムフィールドを作成しました：
- 「目標」（ダイエット、筋力アップ、健康維持など）
- 「トレーニング頻度」（週1回、週3回、毎日など）
- 「好みのトレーニング時間」（朝、昼、夜）
これらの情報を組み合わせることで、「朝にトレーニングするダイエット目的の会員」といった具体的なセグメントを作成し、その人たちに最適な朝食レシピやトレーニングメニューを送ることができました。結果として、メールのクリック率は15%から32%に向上しました。
ステップ4：行動トリガーを使った動的セグメント
GetResponseの強力な機能の一つが、リアルタイムの行動に基づく動的セグメントです。これは、顧客の行動に応じて自動的にセグメントへの追加・削除が行われる仕組みです。
設定方法：
- 「オートメーション」メニューから「ワークフロー」を選択
- 「新しいワークフロー」を作成
- トリガーとして「特定のリンクをクリック」を選択
- アクションとして「セグメントに追加」を設定
例えば、「プレミアム商品に興味がある」というセグメントを作成し、プレミアム商品のリンクをクリックした人を自動的にこのセグメントに追加することができます。
他のメール配信ツールとの比較
GetResponseのセグメント機能を他の主要なメール配信ツールと比較してみましょう。
GetResponse vs Mailchimp：
Mailchimpも優れたセグメント機能を提供していますが、GetResponseの方が条件設定の柔軟性が高いです。特に、複数の条件を組み合わせた複雑なセグメントを作成する際、GetResponseのインターフェースの方が直感的で使いやすいと感じました。また、価格面でも、同じ機能を使う場合、GetResponseの方が20-30%程度安価です。
GetResponse vs ConvertKit：
ConvertKitはタグベースのシステムを採用しており、シンプルなセグメント分けには適しています。しかし、GetResponseのような詳細な条件設定や、行動履歴に基づく動的セグメントの作成には限界があります。ブロガーやコンテンツクリエイターにはConvertKitが適していますが、ECサイトや複雑なビジネスモデルにはGetResponseが優れています。
GetResponse vs ActiveCampaign：
ActiveCampaignは機能面ではGetResponseと同等レベルですが、学習曲線が急で、初心者には扱いづらい面があります。一方、GetResponseは高度な機能を持ちながらも、インターフェースが分かりやすく、日本語サポートも充実しているため、日本のユーザーには使いやすいでしょう。
総合的に見て、GetResponseは機能性、使いやすさ、価格のバランスが最も優れていると言えます。特に、これからメールマーケティングを本格的に始めたい中小企業や個人事業主には、GetResponseの無料トライアルから始めることをおすすめします。
まとめ：今すぐ始められるセグメント戦略
GetResponseのセグメント機能を使いこなすことで、メールマーケティングの効果は劇的に改善します。私の経験では、適切なセグメント分けを行うことで、開封率は平均して80%向上し、クリック率は2倍以上になりました。
今すぐ実行できるアクションステップ：
- まず「アクティブユーザー」と「非アクティブユーザー」の2つのセグメントを作成する
- 過去のメール配信結果を分析し、最も反応の良かったコンテンツを特定する
- 各セグメントに対して、異なるメッセージを準備し、A/Bテストを実施する
- 結果を測定し、さらに細かいセグメント分けを進める
セグメント分けは一度設定すれば終わりではありません。定期的に見直し、改善を続けることが重要です。GetResponseなら、その過程も楽しみながら進められるはずです。
さらに詳しいGetResponseの活用方法については、こちらの完全ガイドをご覧ください。あなたのメールマーケティングが、次のレベルに進化することを願っています。