出典: Google Workspace Updates Blog
元記事の投稿日: 2025年6月25日
Google Workspaceの管理者様へ、管理コンソールの表示に関するお知らせです。
ある日、管理コンソールのサブスクリプションページを見たら、以前契約したはずの「Geminiアドオン」の項目が消えている…。
「え、AI機能が使えなくなるの?」「契約はどうなったの?」と不安に思われるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
これはサービスの簡素化に伴う計画的な「表示の整理」であり、皆様が利用できる機能や料金に一切の変更はありません。
今回は、この変更の背景と内容について、分かりやすく解説します。
何が変わるの?管理コンソールの「サブスクリプション」からアドオン表示が消える
今回の変更は、Google Workspaceの管理コンソール内、「請求」>「サブスクリプション」ページに表示されている、一部のアドオンに関するものです。
具体的には、過去に提供されていた以下のGemini関連アドオンの表示が、対象となるお客様の管理コンソールから削除されます。
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Gemini Enterprise
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Gemini Business
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AI Meetings & Messages
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AI Security
なぜ表示が消えるの?AI機能の「標準搭載」への移行
この変更の背景には、今年1月に発表されたGoogle Workspaceの大きな戦略転換があります。
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AI機能が標準プランに統合:
2025年1月、Googleはこれまで有料アドオンとして提供してきた高度なAI機能を、**BusinessおよびEnterpriseプランに直接組み込む(標準搭載する)**ことを発表しました。これにより、多くのユーザーが追加費用なしで、Gmailやドキュメント、スプレッドシートなどで強力なAI機能を利用できるようになりました。 -
アドオンの役割終了と課金停止:
この標準搭載化に伴い、以前から「Gemini Business」などのアドオンを契約していたお客様にとっては、そのアドオンは実質的に不要となりました。そのため、Googleは2025年1月31日をもって、これらのアドオンに対する課金をすでに停止しています。 -
最後の仕上げとしての「表示整理」:
そして今回の変更は、この一連の流れの総仕上げです。役割を終え、課金も停止されているアドオンの表示が管理コンソールに残り続けると、かえって混乱を招きます。そこで、契約内容を分かりやすく保つために、**不要になったアドオンの表示を削除する「整理整頓」**が行われるのです。
例えば、「Workspace Business Standard」プランを契約し、さらに「Gemini Business」アドオンを追加購入していた場合、AI機能はすでにBusiness Standardプランに標準で含まれているため、アドオンの表示は不要となり、今回のタイミングで削除されます。
【最重要】機能や料金への影響は一切ありません!
管理者の方が最も気にされるであろう点について、改めて明確にお伝えします。
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機能はこれまで通り使えます:
この表示変更によって、現在利用できているAI機能が使えなくなることは一切ありません。これまで通り、生産性向上のためにご活用いただけます。 -
請求額は変わりません:
今回の変更が、請求額に影響を与えることもありません。(すでに対象アドオンの課金は停止されています。)
これはあくまで、管理コンソール上の**「表示を実態に合わせてクリーンアップする」**ための変更です。
管理者やユーザーがすべきことは?
何もする必要はありません。
この表示の更新は、Google側で自動的に行われます。管理者様や、一般のエンドユーザー様側で何らかの操作を行っていただく必要は一切ありませんのでご安心ください。
まとめ
今回のGoogle Workspace管理コンソールの変更は、AI機能の統合戦略の一環であり、ユーザー体験をよりシンプルで分かりやすくするための前向きな「整理整頓」です。
今後、管理コンソールのサブスクリプションページから古いアドオンの表示が消えても、それはサービスが停止されたわけではなく、むしろお使いのプランがよりシンプルで強力になった証拠です。慌てず、引き続き最新のGoogle Workspaceの機能を日々の業務にお役立てください。