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マネーフォワード開業届はICカードリーダー不要?ID・パスワード方式での提出手順

「個人事業主になるぞ!」と決意したものの、最初の関門である開業届の提出で手が止まっていませんか。

特に、便利な電子申請(e-Tax)を使おうとしたら「ICカードリーダーが必要」という壁にぶつかり、困惑している方も多いのではないでしょうか。

わざわざ開業のためにICカードリーダーを購入するのは、少し気が重いですよね。

ご安心ください。

実は、ICカードリーダーがなくても、無料で使える「マネーフォワード クラウド開業届」を利用して、自宅からオンラインで開業届を提出できる簡単な方法があります。

この記事では、その具体的な方法である「ID・パスワード方式」に焦点を当て、事前準備から実際の提出手順まで、誰でも迷わず実践できるように、画像付きで解説しているかのように詳しく説明します。

この記事を最後まで読めば、あなたはICカードリーダー購入の出費を抑え、スムーズに個人事業主としての一歩を踏み出すことができるでしょう。

マネーフォワード クラウド開業届でICカードリーダーが不要になる「ID・パスワード方式」とは?

開業届の提出方法は、主に「税務署の窓口へ持参」「郵送」「e-Taxによる電子申請」の3つがあります。この中で最もおすすめなのが、青色申告で65万円の特別控除を受けるための要件にもなっている「e-Taxによる電子申請」です。

しかし、e-Taxと聞くと「マイナンバーカードとICカードリーダーが必要で面倒」というイメージを持つかもしれません。確かに、e-Taxの主流は「マイナンバーカード方式」ですが、もう一つ「ID・パスワード方式」という方法が存在することをご存存知でしょうか。

マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い

まずは、それぞれの方式の特徴を理解しましょう。違いはシンプルで、本人認証の方法にあります。

  • マイナンバーカード方式: マイナンバーカードに格納された電子証明書をICカードリーダーで読み取り、本人確認を行います。セキュリティレベルが非常に高い反面、ICカードリーダー(または対応スマートフォン)の準備が必要です。
  • ID・パスワード方式:事前に税務署で職員と対面による本人確認を行い、発行されたID(利用者識別番号)とパスワードを使って本人確認を行います。ICカードリーダーが不要なため、手軽にe-Taxを利用開始できるのが最大のメリットです。

つまり、事前に一度だけ税務署へ足を運ぶ手間を惜しまなければ、ICカードリーダーなしで電子申請が可能になるのです。そして、マネーフォワード クラウド開業届は、このID・パスワード方式に完全対応しています。

なぜID・パスワード方式がおすすめなのか

「どうせ税務署に行くなら、その場で開業届を提出すれば良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、ID・パスword方式の事前登録をおすすめするのには、明確な理由があります。

一つ目は、今後の確定申告が圧倒的に楽になるからです。個人事業主になると、毎年確定申告が必要になります。その際、青色申告で65万円の控除を受けるためにはe-Taxでの申告が必須です。開業の時点でe-Taxの準備を済ませておけば、初めての確定申告もスムーズに進めることができます。

二つ目は、マネーフォワード クラウドの利便性を最大限に活用できる点です。マネーフォワード クラウド開業届で作成した情報は、そのまま「マネーフォワード クラウド確定申告」に引き継がれます。日々の帳簿付けから確定申告書類の作成、提出までを一気通貫で行える環境を最初に整えておくことが、事業を効率的に運営する秘訣です。

※2025年12月時点の情報として、ID・パスワード方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な措置とされています。将来的にはマイナンバーカード方式に一本化される可能性があるため、早めに準備しておくことをおすすめします。

【ID・パスワード方式の始め方】税務署での事前手続き完全ガイド

ID・パスワード方式を利用するためには、納税地を管轄する税務署でIDとパスワードを発行してもらう必要があります。「税務署に行く」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、手続きは非常に簡単で、30分もかからずに完了します。

Step 1: 持ち物の準備

税務署へ行く前に、必要な持ち物を確認しましょう。忘れると二度手間になってしまうので、注意してください。

  • 本人確認書類: 運転免許証、パスポート、健康保険証など、顔写真付きでない場合は2点必要になることがあります。
  • マイナンバーが確認できる書類: マイナンバーカード、通知カード、またはマイナンバーの記載がある住民票の写しのいずれか。

服装は普段着で全く問題ありません。予約も不要なので、都合の良い時間に訪問しましょう。確定申告の時期(2月〜3月)は混雑が予想されるため、その時期を避けるのが賢明です。

Step 2: 税務署での手続き

税務署に到着したら、「ID・パスワード方式の届出をしたい」と伝えましょう。総合受付でその旨を伝えれば、担当の部署へ案内してくれます。

  1. 申込用紙に氏名、住所、生年月日などを記入します。
  2. 持参した本人確認書類とマイナンバー確認書類を提示します。
  3. 職員の方が内容を確認し、問題がなければその場で「ID・パスワード方式の届出完了通知」という書類を発行してくれます。

私の経験上、平日の午前中に行ったところ、待ち時間はほとんどなく、手続き自体も15分程度で終わりました。職員の方も親切に対応してくれるので、わからないことがあれば気軽に質問できます。

Step 3: IDとパスワードの受け取りと保管

発行された「ID・パスワード方式の届出完了通知」には、e-Taxにログインするための「利用者識別番号(ID)」「暗証番号(パスワード)」が記載されています。この書類は非常に重要なので、紛失しないように大切に保管してください。スマホで写真を撮っておく、スキャンしてクラウドに保存しておくなどの対策も有効です。

これで、マネーフォワード クラウド開業届を使って電子申請を行うための準備はすべて整いました。

【実践編】マネーフォワード クラウド開業届で開業届を電子申請する手順

さて、いよいよIDとパスワードを使って、マネーword クラウド開業届から電子申請を行う手順を解説します。画面の指示に従って入力していくだけなので、初めての方でも迷うことはありません。

Step 1: マネーフォワード クラウド開業届に登録

まずは、公式サイトからマネーフォワード クラウド開業届に登録します。メールアドレスだけで無料で始められます。

>>無料でマネーフォワード クラウド開業届を使ってみる

登録後、ナビゲーションに従って事業内容や個人情報を入力していきます。屋号、事業の概要、所得の種類など、一つ一つ丁寧に入力しましょう。ここで入力した内容は、そのまま開業届に反映されます。

Step 2: 提出方法で「ID・パスワード方式」を選択

すべての入力が終わると、書類の提出方法を選択する画面が表示されます。ここで、以下の順番で選択します。

  1. 「e-Taxで提出」を選択します。
  2. e-Taxの方式を選ぶ画面で、「ID・パスワード方式で提出」を選択します。

ここで「マイナンバーカード方式」を選んでしまうとICカードリーダーが必要になるので、間違えないように注意しましょう。

Step 3: 提出用データのダウンロードとe-Taxでの送信

「ID・パスワード方式で提出」を選択すると、マネーフォワード クラウドが開業届の提出用データ(.xtx形式)を自動で生成してくれます。このデータをダウンロードしましょう。

次に、国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」にアクセスします。

  1. e-Taxソフト(WEB版)のログイン画面で、税務署で発行された「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力してログインします。
  2. ログイン後、「申告・申請・納税」メニューから、先ほどダウンロードした提出用データ(.xtxファイル)をアップロードします。
  3. 画面の指示に従って電子署名を付与し、送信します。

送信が完了すると、「受信通知」が届きます。これが提出した証明になるため、必ず確認し、印刷またはPDFで保存しておきましょう。以上で、開業届の提出はすべて完了です。お疲れ様でした!

開業準備は、開業届の提出以外にもやることがたくさんあります。個人事業主としてのスタートアップを網羅的にサポートする情報が必要な方は、ぜひ以下のガイド記事も参考にしてください。私が個人事業主になる際に知りたかった情報をすべて詰め込んでいます。

>>【開業準備ガイド】個人事業主になるには?無料の「マネーフォワード クラウド開業届」で書類作成から提出まで完全サポート!

まとめ:ICカードリーダー不要で、賢く開業準備を始めよう

今回は、ICカードリーダーを使わずにマネーフォワード クラウド開業届で電子申請を完結させる「ID・パスワード方式」について詳しく解説しました。

記事のポイントをまとめます。

  • e-Taxには「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2種類がある。
  • 「ID・パスワード方式」なら、ICカードリーダーがなくても電子申請が可能。
  • 利用するには、事前に一度だけ税務署でIDとパスワードを発行してもらう必要がある。
  • マネーフォワード クラウド開業届はID・パスワード方式に対応しており、画面の指示に従うだけで簡単に提出できる。

開業準備は不安なことも多いですが、便利なツールを賢く利用することで、時間や費用の負担を大幅に軽減できます。特にマネーフォワード クラウドシリーズは、開業準備から日々の経理、そして確定申告まで、個人事業主の attività (活動) を力強くサポートしてくれる心強い味方です。

まずは第一歩として、無料で利用できるマネーフォワード クラウド開業届に登録し、その使いやすさを体感してみてはいかがでしょうか。

また、開業届の提出だけでなく、事業用口座の開設や必要な備品の準備など、開業全体の流れを把握したい方は、こちらの開業準備の完全ガイドもぜひご活用ください。あなたのスムーズなスタートアップを応援しています。