海外へ送金する際、どのサービスを選べば良いか迷った経験はありませんか。
一昔前は銀行の窓口が主流でしたが、今ではオンラインで完結するサービスが数多く登場し、選択肢は大きく広がりました。
特に、世界的な送金ネットワークを持つ「ウエスタンユニオン」と、透明性の高い手数料で人気の「WISE(ワイズ)」は、多くの人に利用されている代表的なサービスです。
しかし、この二つのサービスは特徴が大きく異なります。
「現金」での受け取りに強みを持つウエスタンユニオンと、「銀行口座」への安価な送金を得意とするWISE。
この記事では、2026年2月時点の情報を基に、両サービスを徹底比較し、あなたの目的や状況に合わせた最適な使い分けの基準を詳しく解説します。
サービスの基本を比較!ウエスタンユニオンとWISEの違いとは?
海外送金と一括りに言っても、その方法は様々です。ここではまず、ウエスタンユニオンとWISEがそれぞれどのようなサービスなのか、基本的な特徴とメリット・デメリットを整理してみましょう。
ウエスタンユニオン:世界中に広がる現金ネットワークの巨人
ウエスタンユニオンの最大の強みは、その圧倒的な物理ネットワークです。世界200以上の国と地域に50万以上の取扱店があり、現金での送金・受け取りが可能です。この特徴は、特に次のような状況で大きなメリットとなります。
- 受取人が銀行口座を持っていない場合:途上国の家族への仕送りなど、相手が銀行口座を持っていない、または銀行へのアクセスが難しい地域に住んでいる場合に非常に有効です。
- 緊急で現金が必要な場合:手続き後、数分から即日で現金を受け取れるため、海外旅行中のトラブルや急な出費など、緊急時には頼りになる存在です。
一方で、その利便性と引き換えに、コスト面では注意が必要です。送金手数料に加えて、為替レートに「為替スプレッド」と呼ばれる実質的な手数料が含まれているため、総コストが割高になる傾向があります。また、送金や受け取りのために、物理的な店舗へ足を運ぶ手間がかかる点もデメリットと言えるでしょう。
WISE:透明性の高い手数料で急成長するフィンテックの雄
WISE(旧TransferWise)は、徹底的に「安く、速く、透明に」を追求したオンライン海外送金サービスです。最大の特徴は、Googleなどで検索して表示される、実際の為替レートである「ミッドマーケットレート」を採用している点です。
- 安くて透明な手数料:為替レートに手数料を上乗せせず、送金時に発生する手数料が明確に提示されます。これにより、従来の銀行や他のサービスと比較して、送金コストを大幅に節約できます。
- オンラインで完結:口座開設から送金手続きまで、すべてオンラインで完結します。スマートフォンアプリの使い勝手も良く、いつでもどこでも手軽に送金できるのが魅力です。
- 多機能なアカウント:主要な通貨を一つのアカウントで管理できる「マルチカレンシー口座」や、海外での支払いに便利な「WISEデビットカード」など、送金以外の機能も充実しています。
WISEのデメリットとしては、現金での直接的な送金や受け取りには対応していない点が挙げられます。送金には、受取人の銀行口座情報が必須となるため、ウエスタンユニオンとは得意とする領域が全く異なります。
手数料と為替レートを徹底比較!結局どちらがお得?
海外送金で最も気になるのが「結局いくらかかるのか?」という点でしょう。ここでは、ウエスタンユニオンとWISEの手数料体系と為替レートの違いを詳しく見ていきます。
見えにくいコストに注意!ウエスタンユニオンの手数料体系
ウエスタンユニオンのコストは、主に「送金手数料」と「為替レートに含まれる手数料(為替スプレッド)」の2つで構成されています。送金手数料は送金額や国によって変動しますが、一見安く見えても注意が必要です。
重要なのは為替スプレッドです。ウエスタンユニオンが適用する為替レートは、市場のリアルタイムレートよりも送金者にとって不利なレートが設定されています。この差額が、サービス側の利益となる「隠れコスト」です。
例えば、市場レートが1ドル150円の時に、ウエスタンユニオンのレートが1ドル155円だとすると、1,000ドル送金するだけで5,000円分も多く支払う計算になります。「現金で即時に送れる」という利便性に対するプレミアム料金と考えると分かりやすいかもしれません。
透明性が魅力!WISEの手数料体系
一方、WISEは非常にシンプルな手数料体系です。コストは、送金時に発生する単一の「送金手数料」のみ。この手数料は、送金額や通貨によって変動する固定手数料と変動手数料の組み合わせで計算され、手続き画面で明確に提示されます。
そして最大のポイントは、前述の通り、実際の為替レート(ミッドマーケットレート)が適用されることです。為替レートに手数料が上乗せされることがないため、受け取り金額が最大化されます。
WISEの公式サイトにあるシミュレーターを使えば、送金額を入力するだけで、手数料と相手が受け取る正確な金額を瞬時に確認できます。この透明性の高さが、多くのユーザーから支持されている理由です。
【結論】コスト重視ならWISE、緊急時の現金化ならウエスタンユニオン
手数料と為替レートを総合的に判断すると、コストパフォーマンスを最優先するならWISEに軍配が上がります。特に10万円を超えるようなまとまった金額を送金する場合、その差は顕著になるでしょう。
しかし、相手が銀行口座を持っていない、もしくは一刻も早く現金が必要という状況では、ウエスタンユニオンのグローバルな現金ネットワークとスピードは、コストの割高感を上回る価値を提供します。
【シーン別】最適なサービスの選び方!使い分け完全ガイド
これまでの比較を踏まえ、具体的にどのようなシーンでどちらのサービスを選ぶべきか、具体的なケーススタディで見ていきましょう。
ウエスタンユニオンが最適なケース
- ケース1:海外の家族へ生活費を仕送りする
相手が銀行口座を持っていない、または銀行が近くにない地域に住んでいる場合。ウエスタンユニオンなら、最寄りの取扱店で簡単に現金を渡すことができます。 - ケース2:海外旅行中に財布を紛失した
緊急で現金が必要になった場合。日本の家族や友人にウエスタンユニオンで送金してもらえば、現地の取扱店ですぐに現金を受け取ることができ、危機を乗り越えられます。 - ケース3:オンライン手続きが苦手で、現金で送りたい
スマートフォンの操作やオンラインでの本人確認に不安がある方でも、対面で現金を使って手続きできるのは安心材料です。
WISEが最適なケース
- ケース1:海外留学や海外赴任で、現地の自分の口座に送金する
学費や生活費など、まとまった金額を自分の口座へ移す際に、WISEの安い手数料は大きなメリットになります。 - ケース2:海外のオンラインショップで買い物をする、フリーランスとして海外から報酬を受け取る
WISEのマルチカレンシー口座とデビットカードを使えば、まるで現地の人のようにスムーズな決済や資金の受け取りが可能です。 - ケース3:とにかく1円でも安く、お得に海外送金したい
送金目的を問わず、コストを最重要視するすべての人にとって、WISEは最も合理的な選択肢と言えるでしょう。
特に、これから海外とのやり取りが増える方にとって、WISEの口座は必須ツールになりつつあります。WISEの口座開設はオンラインで完結し、非常に簡単です。詳しい手順やさらに手数料を抑えるコツについては、「【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
独自視点!WISEをさらに使いこなすための応用テクニック
WISEの魅力は、単に海外送金が安いだけではありません。ここでは、WISEをさらに便利に使いこなすための応用テクニックをいくつかご紹介します。
WISEデビットカードで海外での支払いをスマートに
WISEのデビットカードは、海外旅行や出張の際の強力な味方です。マルチカレンシー口座にチャージしておいた外貨を使えば、その通貨での支払時に手数料はかかりません。もし口座にない通貨で決済した場合でも、WISEが持つ最も有利な通貨から、ミッドマーケットレートで自動的に両替して支払ってくれます。これにより、クレジットカードの海外利用手数料や、現地の両替所で発生する高額な手数料を回避できます。
マルチカレンシー口座で複数通貨を賢く管理
米ドル、ユーロ、英ポンドなど、主要10通貨については、あたかも現地の銀行口座のように使える口座情報(受取口座番号)を取得できます。これにより、海外のクライアントからの報酬や、海外のECプラットフォームからの売上金を、外貨のまま手数料無料で受け取ることが可能です。受け取った資金は、好きなタイミングで日本円に両替したり、別の国への送金に使ったりと、柔軟に活用できます。
これから海外送金の機会が増えそうな方、海外との取引がある方は、この機会に手数料が安く透明性の高いWISEに登録しておくことを強くおすすめします。
まとめ:あなたのニーズに最適なサービスを選ぼう
今回は、ウエスタンユニオンとWISEという、特徴の異なる2つの海外送金サービスを比較しました。
ウエスタンユニオンは、「現金」「緊急性」「物理ネットワーク」を重視するシーンでかけがえのないサービスです。銀行口座がない相手への送金や、一刻を争う状況では、そのスピードと確実性が光ります。
一方でWISEは、「安さ」「透明性」「オンライン完結」を求める現代のニーズに完璧に応えるサービスです。コストを抑え、スマートに資金を管理したいすべての人にとって、最適な選択肢となるでしょう。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれの強みを理解し、ご自身の目的やライフスタイルに合わせて賢く使い分けることが重要です。まずは、無料で口座維持費もかからないWISEの公式サイトで、あなたの送金がどれだけお得になるか確認してみてはいかがでしょうか。その手軽さと安さに、きっと驚くはずです。
