https://workspaceupdates.googleblog.com/ 2026年2月12日の記事より
デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーの皆様、お待たせいたしました。
日々の業務でデザインツール「Figma」と、コミュニケーションツール「Google Chat」を行き来することに疲れを感じてはいませんか。
「Figmaのコメントに気づかず返信が遅れた」
「デザインの確認依頼がチャットで来たけれど、リンクを開くのが面倒」
そんな現場の「あるある」を解決する、待望の連携機能がついにリリースされました。
2026年2月12日、GoogleはGoogle Chatにおける「Figmaアプリ」の導入を発表しました。
これまでもGoogleドキュメントやGoogle Meetとの連携はありましたが、今回のGoogle Chat対応により、デザインに関するコミュニケーションのスピードと質が劇的に向上します。
本記事では、この新機能で具体的に何ができるようになるのか、そして私たちのワークフローがどのように改善されるのかを、Google Workspaceユーザーの視点で詳しく解説していきます。
コンテキストスイッチをゼロに。Figma連携が目指す世界
現代のデスクワークにおいて、最も生産性を下げる要因の一つが「コンテキストスイッチ(文脈の切り替え)」です。
デザインを確認するためにFigmaを開き、フィードバックするためにSlackやChatに戻り、仕様を確認するためにドキュメントを開く…。
このアプリの切り替えが発生するたびに、私たちの集中力は少しずつ削がれています。
Google Workspaceはこれまで、Figmaとの連携を強化してきました。
GoogleドキュメントにFigmaのキャンバスを埋め込んで参照しやすくしたり、Google Meetの中でリアルタイムにFigmaファイルを共同編集したりといった機能がその例です。
そして今回、チームコミュニケーションの中心地である「Google Chat」にFigmaがやってきました。
これにより、デザインの更新情報のキャッチアップから、フィードバック、そして議論までを、Google Chatという一つの画面内で完結させることが可能になります。
Google Chat版「Figmaアプリ」でできる4つのこと
今回リリースされたFigmaアプリを導入すると、具体的に以下の4つの機能がGoogle Chat上で利用可能になります。
【1】 ファイルやプロジェクトへの招待通知を受け取る
これまではメールで埋もれがちだった「ファイルへの招待」や「チームへの招待」が、Google Chatのダイレクトメッセージやスペースに通知として届きます。
普段使い慣れているチャットツールに通知が集約されることで、見落としを防ぎ、即座に参加承認などのアクションを起こすことができます。
【2】 チャット内でFigmaファイルをプレビューする
これが非常に強力な機能です。チャットで共有されたFigmaのリンクや、通知に含まれるファイル情報が、チャット画面上で「プレビュー」として表示されます。
わざわざ重いFigmaアプリを立ち上げたり、ブラウザの新しいタブを開いたりしなくても、チャットの画面上で「どんなデザインなのか」「どの画面の話をしているのか」を瞬時に把握できます。
「このデザインどう?」と聞かれたとき、その場でサッと確認してスタンプで反応する、といったスピーディーなやり取りが実現します。
【3】 フォロー中のファイルの更新を追跡する
自分が関わっている、あるいはフォローしているFigmaファイルに新しいコメントが付いたり、メンション(タグ付け)されたりすると、チャットに通知が届きます。
「修正終わりました!確認お願いします」という連絡を待つことなく、システムが自動的に更新を知らせてくれるため、待ち時間を削減し、プロジェクトの進行をスムーズにします。
【4】 チャットから直接Figmaのコメントに返信する
今回の目玉機能と言えるのがこれです。
Figma上で自分宛てにコメントが付いた際、その通知がチャットに届くだけではありません。なんと、Google Chatの画面から直接、そのFigmaのコメントに対して「返信」を行うことができます。
「ここ修正しておいて」「了解です、対応します」
このやり取りをするためだけにFigmaを開く必要はありません。チャットで会話するのと同じ感覚で、Figma上のコミュニケーションを進めることができるのです。
導入方法と利用開始までのステップ
この便利な機能を利用するためには、簡単なセットアップが必要です。管理者とエンドユーザー、それぞれの視点で手順を解説します。
【管理者の方へ】
組織全体でのアプリ利用を管理している場合、Google Workspace MarketplaceからFigmaアプリをインストール、またはユーザーによるインストールを許可する必要があります。
管理コンソールにて、サードパーティ製アプリの利用設定をご確認ください。セキュリティポリシーに合わせて、特定の部門のみに許可するといった運用も可能です。
【エンドユーザー(利用者)の方へ】
利用にはFigmaのアカウントが必要です。
もし、すでにGoogleドキュメントやGoogle MeetでFigmaのアドオンを利用している場合は、自動的にGoogle ChatでもFigmaアプリが利用可能になっている可能性があります。
まだ利用していない場合は、以下の手順で追加できます。
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Google Chatを開きます。
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「新しいチャット」をクリックし、「アプリを検索」を選択します。
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検索窓に「Figma」と入力します。
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表示されたFigmaアプリを「追加」または「インストール」します。
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アプリとのチャット画面が開くので、Figmaアカウントとの連携(ログイン)を行います。
これだけで準備は完了です。あとは通知を受け取りたいファイルの設定や、プロジェクトの連携を行えば、快適なデザインコラボレーション環境が整います。
展開スケジュールと対象ユーザー
この機能は、以下のスケジュールで展開されます。
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展開状況:即時リリース(Rapid Release)および計画的リリース(Scheduled Release)の両ドメインにおいて、2026年2月12日より利用可能(Available now)となっています。
対象となるユーザーは非常に幅広く設定されています。
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すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様
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Google Workspace Individualをご契約のお客様
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個人のGoogleアカウントをご利用のユーザー
企業プランだけでなく、フリーランスや個人のクリエイターの方も、無料のGoogleアカウントでこの連携機能を活用できるのは嬉しいポイントです。
まとめ:デザインと対話をシームレスに
デザインは、作って終わりではありません。
チームメンバーからのフィードバック、エンジニアとの実装可否の確認、ステークホルダーへの共有と承認。
こうした「対話」があって初めて、デザインはプロダクトとして形になります。
Google ChatとFigmaの連携は、この「対話」のコストを極限まで下げるためのアップデートです。
ツールを行き来する数秒のロスも、積み重なれば大きな時間の浪費になります。その時間を、よりクリエイティブな思考や、本質的な議論に使いませんか?
デザイナーの方はもちろん、デザインに関わるすべてのビジネスパーソンに、この新しい連携機能の導入を強くおすすめします。
まずはGoogle Chatの「アプリ検索」からFigmaを探し、その便利さを体験してみてください。