本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2026年2月17日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。
「来月の売上はどうなるだろう?」「在庫はどれくらい必要かな?」
ビジネスにおいて未来を予測することは極めて重要ですが、精度の高い予測を行うには、これまでは専門的な統計知識やプログラミングスキル(SQLやPythonなど)が必要でした。
そんな常識を覆す強力な機能が、Googleスプレッドシートに追加されました。
Googleのデータウェアハウス「BigQuery」と連携する「コネクテッドシート」機能において、Googleの最新AIモデル「TimesFM」を使った予測分析が、スプレッドシート上で直接行えるようになったのです。
コードを書く必要も、複雑なモデルをトレーニングする必要もありません。
数十億ものデータで事前学習されたGoogleのAIが、あなたのビジネスデータの未来を予測してくれます。
今回は、この新機能で何ができるのか、詳しく解説します。
何が変わるのか?「クリックだけ」でAI予測
今回のアップデートの核心は、**「誰でも簡単に、世界最高峰のAI予測モデルを使えるようになる」**点です。
これまでの課題:
予測モデルを作るには、データサイエンティストのスキルが必要だった。
モデルの学習(トレーニング)に時間がかかり、すぐに結果が得られなかった。
これからの体験:
スプレッドシートでBigQueryのデータに接続します(コネクテッドシート)。
メニューから「予測を作成(Create a Forecast)」をクリックします。
予測したい期間などを設定するだけ。
これだけで、Googleの「TimesFM」モデルが動き出し、将来の売上や需要などの予測値をはじき出します。
TimesFMモデルの凄さと3つの特徴
Googleが開発した「TimesFM」は、時系列データの予測に特化した強力な基盤モデルです。
即時実行(Zero-shot forecasting):
膨大なデータで学習済みのため、あなたのデータに合わせて一から学習し直す必要がありません。設定すればすぐに予測結果が得られます。詳細な分析(Granular analysis):
単なる全体予測だけでなく、「地域別」「製品カテゴリ別」といった細かい切り口(ディメンション)での予測も同時に行えます。視覚的なインサイト:
予測結果は数値だけでなく、過去データと未来予測を繋げたグラフとして自動生成されるため、直感的に理解できます。
利用手順と対象ユーザー
利用方法:
スプレッドシートでBigQueryデータに接続(コネクテッドシートを作成)。
プレビュー画面にある「高度な分析(Advanced Analytics)」メニューから「予測を作成」を選択。
展開スケジュール:
2026年2月16日より、即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で段階的に展開が始まっています(最大15日程度)。
対象ユーザー:
すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様
個人のGoogleアカウントをご利用のユーザー
(※BigQueryへのアクセス権限が必要です)
まとめ:データ分析の民主化が加速
「AIによる未来予測」が、スプレッドシートという最も身近なツールで、誰でも手軽に使えるようになりました。
在庫管理、売上目標の設定、人員配置計画など、あらゆるビジネスシーンで「勘」ではなく「データ」に基づいた意思決定が可能になります。
BigQueryを利用中の企業の皆様は、ぜひこの強力な武器を試してみてください。
