生活や仕事に役立つライフハック、お得な情報を発信しています。⚠️記事内にPRを含みます

ノーコードAppSheet入門 – Google Workspaceで業務アプリを自作する方法

「日々の繰り返し作業、もっと簡単に自動化できないかな?」
「うちの会社やチームの業務にピッタリ合うアプリがあったらいいのに、専門知識もないし開発費用も…」

多くの中小企業や部署で、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。

専用の業務システムを導入するのはコストも手間もかかりますし、かといってExcelやスプレッドシートだけでの管理には限界があります。

中小企業の現場でも、こうした声は本当によく聞かれます。

私も、Googleスプレッドシートで管理している情報を、もっと手軽にスマホから入力・確認できるアプリにしたい、と思ったことが何度もあります。

そんな「あったらいいな」を、プログラミングの知識がなくても形にできるのが、Google Workspaceに統合されたノーコード開発プラットフォーム「AppSheet」です。

この記事では、AppSheetとは何か、Google Workspaceとの連携で何ができるのか、そして簡単なアプリ作成の基本的な流れと活用事例を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

AppSheetとは?ノーコードで何ができる?

AppSheetは、Googleが提供するノーコード(No-Code)アプリケーション開発プラットフォームです。

ノーコードとは、その名の通り、プログラミングコードを一行も書かずに、視覚的なインターフェースや設定を通じて、業務用のカスタムアプリケーションを作成できる仕組みを指します。

AppSheetを使えば、以下のようなデータソースから、モバイル(iOS/Android)やWebブラウザで動作するアプリを迅速に作成できます。

  • Googleスプレッドシート(最も一般的で始めやすい)
  • Excelファイル(Googleドライブ経由)
  • Cloud SQLなどのデータベース
  • Salesforceなどの外部サービス(連携設定が必要)

つまり、今あなたがGoogleスプレッドシートで管理している顧客リスト、在庫表、案件管理表などが、簡単な操作でスマートフォンアプリに変身するイメージです。

AppSheet Coreが利用できるGoogle Workspaceプラン

AppSheetの基本的な機能(AppSheet Core)は、多くのGoogle Workspaceのビジネス向けプランに追加料金なしで含まれています(通常、Business Standard, Business Plus, Enterprise Standard, Enterprise Plusなど)。

これにより、組織内のユーザーが利用するためのカスタムアプリを作成・共有できます。

ポイント:

  • Business Starterプランでは、通常AppSheet Coreは含まれません(または非常に限定的)。
  • 組織外のユーザー(例: 顧客)にアプリを共有する場合や、より高度な機能(例: 高度な自動化、機械学習機能など)を利用する場合は、別途AppSheetの有料ライセンスが必要になる場合があります。

まずはご自身のGoogle WorkspaceプランでAppSheet Coreが利用可能か確認してみましょう。

【5ステップで解説】初めてのAppSheetアプリ作成(Googleスプレッドシート利用)

ここでは、最も一般的なGoogleスプレッドシートをデータソースとしたアプリ作成の基本的な流れを5ステップでご紹介します。

  1. ステップ1:データソースの準備(Googleスプレッドシート)
    まず、アプリの元となるデータをGoogleスプレッドシートで作成・整理します。

    • 1行目を見出し(列名)とし、各列にどのようなデータを入れるか明確にします。(例: 「顧客名」「電話番号」「最終訪問日」「担当者」など)
    • データ型(テキスト、数値、日付、メールアドレスなど)を意識して入力します。
    • データは構造化されている(表形式になっている)ことが重要です。
  2. ステップ2:AppSheetでアプリを自動生成
    AppSheetのサイト (appsheet.com) にGoogle Workspaceアカウントでログインし、「新しいアプリを作成」のようなボタンから、「Start with existing data」を選択。データソースとして準備したGoogleスプレッドシートを指定します。すると、AppSheetがスプレッドシートの構造を読み取り、基本的なアプリの雛形を自動で生成してくれます。
  3. ステップ3:データとビュー(表示形式)をカスタマイズ
    自動生成されたアプリを元に、AppSheetのエディタ画面でカスタマイズします。

    • Dataセクション: 各列のデータ型(例: 電話番号列は「Phone」型、メールアドレス列は「Email」型)を正しく設定したり、入力必須項目を指定したりします。
    • UX (Views)セクション: データの表示方法(ビュー)を設定します。表形式、カード形式、マップ形式、グラフ形式、カレンダー形式、フォーム形式など、様々なビュータイプを選び、アプリの画面構成を作ります。
  4. ステップ4:基本的なアクション(操作)を設定
    データの追加、編集、削除といった基本的な操作(アクション)を設定します。多くの場合、データ入力用のフォームビューは自動で作成されます。ボタンの表示名を変えたり、特定のアクション(例: 電話をかける、メールを送る)をトリガーするボタンを追加したりもできます。
  5. ステップ5:セキュリティと共有、そしてテスト
    作成したアプリを誰が使えるようにするか、共有設定を行います。Google Workspaceのユーザーやグループを指定して共有できます。最後に、実際にスマートフォンやWebブラウザでアプリを操作し、意図した通りに動作するかテストします。「Deploy(デプロイ)」することで、他のユーザーも利用可能になります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、AppSheetには多くのテンプレートやチュートリアルが用意されているので、それらを参考にしながら少しずつ慣れていくと良いでしょう。

中小企業向け!AppSheet活用事例アイデア

AppSheetを使えば、以下のような業務アプリを自社で作成できる可能性があります。

  • 簡易在庫管理アプリ: 商品名、現在庫数、最終入庫日などをスプレッドシートで管理し、スマホから在庫確認や入出庫登録ができるアプリ。
  • 簡易顧客管理(CRM)アプリ: 顧客名、連絡先、対応履歴、次回アクションなどを記録・管理するアプリ。
  • 日報・作業報告アプリ: 外出先や現場から、その日の作業内容や進捗を簡単に報告できるアプリ。写真添付も可能。
  • 備品管理・貸出管理アプリ: 社内の備品リストや貸出状況を記録・確認できるアプリ。
  • イベント受付・アンケートアプリ: イベント参加者の受付をスマホで行ったり、簡単なアンケートをその場で入力してもらったりするアプリ。

AppSheetを始める上での注意点

  • 学習コストはゼロではない: ノーコードとはいえ、データ構造の理解やAppSheetエディタの操作に慣れるまでには、ある程度の学習時間が必要です。
  • 複雑なロジックやUIの限界: 非常に複雑な業務ロジックや、ピクセル単位で作り込まれたUIデザインを実現するのは難しい場合があります。あくまで「ノーコード」の範囲内での開発となります。
  • パフォーマンス: 扱うデータ量が非常に多い場合や、複雑なビューを多数設定した場合、アプリの動作が遅くなる可能性も考慮が必要です。
  • ライセンス体系の理解: Google Workspaceプランに含まれるAppSheet Coreは主に組織内利用向けです。外部ユーザーへの広範な共有や、より高度な機能(自動化ボット、機械学習機能など)を利用するには、別途AppSheetの有料ライセンスが必要になることを理解しておきましょう。

AppSheet活用の勘所:中小企業が無理なく始めるために

AppSheetは非常に強力なツールですが、特に中小企業で導入・活用を成功させるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

  • 「スプレッドシート業務の延長線上」と捉える: まずは、現在Googleスプレッドシートで行っている業務の中で、「スマホから入力・閲覧できたら便利だな」「入力ミスを減らしたいな」と思うものからアプリ化を検討するのがおすすめです。普段からスプレッドシートでのデータ管理に慣れている方なら、AppSheetの基本的な考え方も理解しやすいはずです。
  • 「完璧」より「まずは動くもの」を目指す(小さく始める): 最初から多機能で見た目も完璧なアプリを目指すと、途中で挫折しがちです。まずは「一つの主要な課題を解決する、ごくシンプルな機能」に絞ってアプリを作成し、実際に使ってみて、徐々に改善・機能追加していくアプローチが良いでしょう。
  • 社内の「この作業、地味に面倒!」を見つけ出す: AppSheetは、全社的な大規模システムを作るというより、現場の「ちょっとした非効率」を解消するのに非常に向いています。「あの手書きの伝票、なんとかならないかな」「このExcelのコピペ作業、毎月大変…」といった、具体的なペインポイント(悩みの種)を解決するアプリから始めると、効果を実感しやすく、社内での活用も進みやすいです。
  • Googleの豊富なドキュメントとコミュニティを活用する: AppSheetには、Googleが提供するヘルプドキュメント、チュートリアル動画、サンプルアプリ、ユーザーコミュニティなどが豊富にあります。これらを積極的に活用して、自分で学びながら試行錯誤することが、スキルアップの近道です。私も最初はサンプルアプリを色々触ってみて、「なるほど、こうやって作るのか!」と理解を深めました。

大切なのは、「自分たちでも業務改善アプリが作れるんだ!」という成功体験を、まずは小さくても良いので作ってみることですね。

まとめ:AppSheetで、あなたの会社の「あったらいいな」を形にしよう

Google AppSheetは、プログラミングの専門知識がない人でも、自社の業務に合わせたカスタムアプリケーションを作成できる、まさに「市民開発」を可能にするツールです。

Google Workspaceのデータ(特にスプレッドシート)とシームレスに連携し、日々のルーチンワークの自動化、情報へのアクセシビリティ向上、そして現場主導の業務改善を力強く支援します。

「うちの会社には関係ない」と思わず、まずは身近な課題解決から、AppSheetによるアプリ作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

その一歩が、あなたの会社の生産性を大きく変えるかもしれません。

自社専用の業務アプリまで作れてしまうGoogle Workspace。その多機能な環境を、お得なプロモーションコードで始めてみませんか?

(※AppSheet Core機能は、Business Standard以上のGoogle Workspaceプランに含まれていることが多いです。)

▼ ノーコード開発も可能なWorkspaceをお得に導入!
【最新2025年版】Google Workspace プロモーションコード(15%割引クーポン)無料配布中!入手方法と使い方

この記事が、あなたの会社の「あったらいいな」を実現するきっかけとなれば幸いです。